【医師監修】妊娠時の基礎体温はどうなる? 妊娠や流産の兆候が見られるパターンとは

【医師監修】妊娠時の基礎体温はどうなる? 妊娠や流産の兆候が見られるパターンとは

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妊娠するとなると基礎体温が大事になってきます。妊娠した場合の基礎体温がどういったものになるのか、そして、どういった場合に妊娠や流産といった兆候が見られるのでしょうか。今回は、妊娠時の基礎体温について探ってみたいと思います。







この記事の監修ドクター

むさしのレディースクリニック院長 大田昌治先生

武蔵境駅北口より徒歩2分の助産師がいる産科・婦人科クリニックです。
いつも患者様に寄り添っていける産婦人科のかかりつけ医でありたいと思っています。女性のトータルライフをサポートしていきます。
http://musashino-ladies.jp
一般的な妊娠時の基礎体温パターンとは

まずは、妊娠した際の一般的な基礎体温のパターンについて知っておきましょう。基礎体温とは妊娠をするとどういった傾向になるのでしょうか。
一般的な基礎体温パターン
健康な成人女性の基礎体温というのは、『低温期』が月経開始から2週間ほどの期間と、それからは次の月経までの期間に『高温期』というものがあります。この低温期と高温期の境目に排卵が起こります。

排卵前になるとエストロジェンという卵胞ホルモンが分泌されますが、排卵がされるとプロジェステロンという黄体ホルモンの分泌が多くなります。黄体ホルモンは、体温を上げる働きをするのですが、そのために排卵が起こると体温も上昇をするということです。

排卵が正常に行われていることは、基礎体温が低温期と高温期の2つに分かれていることでも伺えるでしょう。

妊娠の可能性がある基礎体温パターン
基礎体温を測ることで大体の排卵日を予測することができます。そういったことから、妊娠しやすい頃や反対に妊娠しにくい頃などを予測することも可能になります。排卵日の頃に妊娠行為をすることで、妊娠できる可能性が高まります。

それでも、月経の周期や基礎体温の変化については定まっているわけではありません。それに、妊娠が成り立つためには様々な要素が関わってくるため、絶対に妊娠できるというわけではないことも覚えておく必要があります。

卵子や精子の寿命から考えると、高温期になり4日目くらいから月経までは妊娠しにくいと言えます。ただ、女性ホルモンの分泌は不安定なため、その時の体調やストレス等により変わってくるものです。

もし基礎体温を測り妊娠しにくい頃というのが判明したとしても、安全日というのはないと理解することが大事です。また、黄体ホルモンは通常2週間ほどで分泌が終わります。しかし、妊娠すると分泌が継続されるのです。

3週間ほど高温期が続くようであれば、妊娠している可能性が高いと言えます。また、月経はあるものの高温期がない場合は、無排卵性月経である可能性があります。2か月から3か月ほど測定することで、高温期が現れるようであれば心配はないでしょう。

また、月経がなくて17日以上高温期が継続するようであれば、妊娠していることが考えられます。月経か判明できない出血が見られたなら、体温が下がった場合は月経であり、下がることがなければ着床出血と言えます。

ちなみに、高温期が継続したまま月経が訪れる場合もあります。高温期と低温期が別れていたとしても、9日以内の高温期であれば『黄体機能不全』といって、黄体ホルモンが正常に分泌されていない可能性があります。

妊娠中の基礎体温は一般的にどうなっている?
妊娠11週目くらいまでは、予定日が来ても月経が来ないということや、基礎体温は高温期が3週間以上続くでしょう。妊娠中には、ずっと高温期が続くということはありません。妊娠12週以降は出産まで低温期が続いていくのです。

妊娠して12週から15週の方であれば、大体の方がつわりも収まり、食欲も元通りになると考えられます。よって、体重も徐々に元に戻っていくのです。そして、お腹のふくらみもわかるようになるでしょう。

子宮が大きくなっていくに従って、足の付け根が痛くなったりすることもあります。14週から15週辺りには、胎盤も大体完成して安定期となっていきます。それでも、基礎体温が下がる時期は人によって差が見られます。

12週に入る前から下がり始める方もいますし、15週を過ぎも高温期が続く方もいるのです。基礎体温が下がり始める理由としては、胎盤ができることが関係しています。それまで母体の卵巣から分泌されていたプロジェステロンが、胎盤から分泌されるようになることから、胎児に直に作用するようになり、母体への影響が減少することによるのです。

妊娠初期に基礎体温が下がったら流産の兆候?
妊娠初期の時期に基礎体温が下がってしまった場合には、流産の兆候が見られるのだろうかと心配をするケースがあるかもしれません。ただ、妊娠初期の基礎体温の温度の変化により、流産の可能性を推し量ることはできないでしょう。

高温期が継続していても流産をしてしまうこともありますし、高温期が安定していなくても正常に経過をすることはあるのです。よって、子宮の中に胎嚢が見られたなら基礎体温を付ける必要がなくなると言えます。

妊娠初期で、まだ子宮に胎嚢が見えない状態であれば、基礎体温を付けていることで子宮外妊娠であるか、子宮外妊娠の経過について探ることができるということです。

基礎体温はどう測る?どう見る?

ここで、基礎体温の基本について、測り方や見方について探ってみたいと思います。測り方等を覚えて正しく測るようにしましょう。
そもそも基礎体温とは
基礎体温というのは、起きた直後で最も安静にしている状態で測る体温のことです。少し寝返りを打っただけでも体温は上昇してしまうことがあり、朝に目を覚ましたその時に、身体を動かすことなく測定することが大事です。

好ましい基礎体温グラフであれば、一つの月経周期が低温期と高温期の二相に分かれているものです。体温が高い時期であるのか、低い時期であるのかと続けて調べていくことで、自身の月経周期を把握することができるでしょう。

基礎体温の正しい測り方
基礎体温は、安静にした状態で測ることが望ましいです。朝目覚めたら、そのままの状態で口に加える方法で測ります。毎日同じ時間帯に測ることがポイントであり、舌の下部分に挟むようにして、じっと動かないことが測定のカギです。

体温計は、寝る前に枕元に備えておくことが大事ですし、自身の体調や気分などをメモすることも一案です。体温計には実測式と予測式がありますが、実測式は測定に5分ほどかかり、値段もリーズナブルとなり、予測式は25秒から90秒ほどで測定ができます。

基礎体温のチェック方法
高温期のグラフが多少ジグザグするということで、心配になる方もいるかもしれません。これは、基礎体温表に定規を当てることで、低温と高温に分けることのできる直線が引けるかどうかという点がポイントになります。

低温部分が下にあり、少しくらいはジグザグであっても高温部分が上にあるならば、問題はないでしょう。高温相が10日に満たない場合や、激しくジグザグのグラフになっているのであれば、卵子が正しく発育していなくて排卵した後のホルモンの分泌が少ないことから、妊娠しにくいということになるのです。

また、高温期の見方について、高温期もしくは低温期へ移行している間についても高温期の日数に入るのだろうかという疑問を抱く方も中にはいます。まず、基礎体温表に横の状態で定規を当ててみましょう。

低温期と高温期を分けることのできる線を見つけて、その線より上にくる日が高温期であると判断できます。低温から高温へ移行する際に日数がかかってしまうこともあるかもしれません。

そういったときには、高温の日数が多く数えられることになりますが、大方の目安とはなると言えます。

基礎体温にまつわる不安・疑問

基礎体温に関して、一般的に不安に思われている点や、疑問点などについても知っておくようにしましょう。
陥落日がなくても排卵はしてる?
体温の陥落日が一日ほどあったとして、この日が排卵日であると通常は言われることがあります。ただ、必ずしも体温の陥落日が必ず排卵日となるとは限らないのです。WHOでの見解では、基礎体温から見た排卵日の定義を、最低体温日、体温陥落日、低温期最終日、高温期初期導入期としています。

理想形においては最低体温日と体温の陥落日、低温期最終日が同一となっていますが、基礎体温表は人によって異なるものです。多くの本などでは排卵日は体温陥落日であるとされているものの、最近の医学研究においては排卵日というのは体温が上昇した日から3日間であるとしています。

そういったことから、排卵日は体温陥落日の前後数日間であると考えられるでしょう。

低温と高温の差があまりないのは問題?
低温と高温の差というのは、平均が0.3度以上の差があるのであれば問題ありません。その低温と高温の差が0.3以上であるならば、二相に分かれるはずなのです。ただ、0.3度という温度も目安であり、個人差があることを知っておきましょう。

0.3以下であれば妊娠できないということではありませんし、平均としては0.4から0.5度ほど上昇すると考えられます。高温期の体温は、36.5から36.6度ほどであればやや低めとされ、36.60から37.00度ほどあることも珍しくありません。

生活リズムが不規則でも基礎体温はつけられる?
仕事の都合などで生活が不規則になる方もいらっしゃるでしょう。そういった方は、4時間以上睡眠を摂った後に起きて基礎体温を測ることが可能です。同じ時間に測るということも基礎体温を測る鉄則ではありますが、睡眠時間を4時間は摂ることが優先されると考えられます。

基礎体温を測るとしたら、安静にしている必要があり、体温が下がって安静な状態が維持できるのは、寝てから4時間ほど経過してからの時間となるのです。なので、何時から寝たとしても、4時間以上寝た後に測ることが望ましいでしょう。

ワキで測ったら正確ではない?
基礎体温を測る方法として、ワキで測ることは間違いです。ワキは口内と比べると外気温に左右されやすいために、正しい数値を測ることができないのです。それに、正しい数値を測れないのであれば、データも正しいものを集めることができません。

そういったことから、基礎体温を測るならワキでは口で行うということを間違わないようにすることが大事です。

まとめ

基礎体温は、低温期と高温期に分かれていて、高温期になる直前の排卵日に妊娠行為をすることで、妊娠しやすくなります。基礎体温の測り方は、寝起きに体を動かさない状態において口で測ることがポイントです。

妊娠を望む方なども、きちんと毎日基礎体温を付けるようにしましょう。

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