憂鬱な「月曜日」が楽しくなる。仕事、家事のネガティブを救う幸せスイッチ

憂鬱な「月曜日」が楽しくなる。仕事、家事のネガティブを救う幸せスイッチ

前野マドカ『月曜日が楽しくなる幸せスイッチ』/2018年1月26日公開

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文:上川 奈保(CHIENOWA)
日曜日の夕方にやってくる憂鬱。サザエさんシンドロームを、どう乗り越えていますか?
慌しい仕事の日々から開放された2018年のお正月休み。家族で大掃除をシェアすることから始まり、初詣の凧揚げ、子どもとの映画鑑賞など、お正月らしい過ごし方をすることができました。そして、迎えた連休最終日。午後あたりからこんな思いがムクムクと……。

「休み中にやろうと思っていたのにできなかったことがたくさんあるなぁ。明日からの弁当づくり、満員電車嫌だなぁ」

「あの仕事どうやって進めようかなぁ」


反省やら心配やら、憂鬱な気持ちが襲ってきました。このままでは、ネガティブな考えに頭が支配されてしまう。せっかくのお休みなのに!

本書のタイトルにある「月曜日」は、「週の始まり」という意味だけでなく、「楽しいことのあとにやってくる辛いこと」「新しく取り組まなければならない大変なこと」というようなネガティブな物事も象徴する言葉として使われています。

仕事や家庭において、多様な役割を持っている私たち。自分のことだけ、好きなことだけをやっていればいいわけではなく、日常生活にはやりたくないこと、苦手なこと、面倒なことで溢れています。そんな忙しい毎日を、ネガティブな気持ちにとらわれて過ごすのはもったいない! できればどんなときもハッピーな気持ちで、家族や仲間、そして貴重な自分の時間を過ごしたいものです。
ネガティブな感情を切り替える「幸せスイッチ」とは?
本書では、著者の前野マドカさんが、夫で慶應義塾大学の前野隆司教授と研究されている「幸福学」をベースに考案された、ハッピーになるための切り替えスイッチ20個が紹介されています。

お二人の幸福学によると、幸せな人生への近道は、お金や社会的地位などの「地位財」ではなく、安全や健康、良好な環境、自由、愛情など「非地位財」を求めることだとわかりました。そして、長続きする幸せを得るためには4つの力、「やってみよう」力(自己実現と成長の因子)、「ありがとう」力(つながりと感謝の因子)、「何とかなる」力(前向きと楽観の因子)、「ありのままに」力因子(独立とあなたらしさの因子)を高めることがコツであるとしています。

本書には、冒頭に述べたようなネガティブな感情が沸き起こったときの対処法として、幸せが長続きする「4つの力」を活用した20の「スイッチ=切り替え」方が紹介されています。ネガティブな感情を起こさないように頑張るのではなく、ネガティブな感情が起こったとき、その気持ちにいち早く気づき、意識や思い込みをスイッチする方法です。

得意なことも苦手なことも、ありのままの自分を受け入れる「自分大好きスイッチ」や、たまにしかないことだけでなく、日々のなかでの些細なことに喜びを見つけて感謝する「感謝スイッチ」など、20個あるスイッチの使い方、使うシーンは、本書のなかで具体的に説明されています。自分に当てはめたときに使えるスイッチが見つかるだけでなく、自身の生き方のなかですでに使いこなしているスイッチもあると思うので、本書を通して、新しい発見だけでなく、これから何をすればよいか、どう生きればよいのか、自分の頭を整理するきっかけにもなります。
幸せスイッチの使い方。気持ちの切り替え上手になって、人生を楽しもう!
一つ、私自身のエピソードで具体的なスイッチの使い方を紹介したいと思います。

夫が仕事で不在のなか、小学生の息子が2人いるわが家の週末は、長いあいだマンネリ化していました。平日は仕事のため、土日は朝から掃除洗濯などの家事で終わり、午後は、買い物、子どもの習いごと、外遊びのつき添い、疲れて昼寝、たまに子連れで友だちとお茶、という過ごし方を繰り返していました。マンネリ化していて、疲れがとれたのか、リフレッシュできたのかよくわからないまま週末を終えることにうんざりしていました。

ここで活躍するのが、「適当スイッチ」「冒険スイッチ」です。

まず「適当スイッチ」。こうあるべき! と完璧主義を目指しすぎて、うまく物事が進まないストレスを感じたときにスイッチを押すことで、回避することができます。私は、平日をバタバタと過ごしているので、週末ぐらいは完璧に家事をしなければならないと思っていました。でも、これは私が勝手に決めたルールで、誰かにお願いされたわけではありません(むしろ子どもたちは、完璧にとイライラしている母と過ごすのは嫌でしょうね……)。
「家事をやるべき」という勝手なマイルールはどんどん捨てる
さっそく、本書に書かれていたように、やらねばならないという思い込みを捨てて「適当スイッチ」を押してみました。週末もロボット掃除機のルンバに掃除を頼って、ほかの家事タスクもやめてみる。すると、午前中から子どもたちと出かけられるようになり、これまでとは違う時間の使い方ができました。「ルンバは家をそこそこキレイにしてくれるし、やるべきと思っていたことはやらなくても死なない」と、気持ちを切り替えたことで、家族がハッピーに過ごせました。おそるべし、こだわり、勝手なマイルール……。そんなものどんどん捨てちゃおう、優先度の低いことは適当にしよう、と決めました。いまでは適当スイッチの出番が多いです。

続いて「冒険スイッチ」。著者のマドカさんの研究によると、「(人の目を気にしないで)新しいことに挑戦する人のほうが幸せ」という結果があるそうです。「自分として初めてのこと」「ほかの人がまだやっていないこと」、こういったことは数え切れないほどあります。

わが家の場合、1か月に1回は子どもたちの夢のお手伝いをするという楽しいタスクをスタートさせる予定です。世界一おいしいラーメン屋さんを開きたい長男の夢は、人気ラーメン店を訪れること。マインクラフトにはまっている次男の夢は、つくりたい建築物を見学に行くということで、これらの夢の実現は今年の家族の抱負でもあります。私自身、やったことないことにはものすごくモチベーションがあがるので、意識的にスイッチを押し、家族との時間や自分のキャリアに役立てたいと思っています。
自分主導でアクションすれば、自信につながる
「スイッチを押す」とは、気持ちを切り替えるために行う自分主導のアクション。誰かに押されるのではなく、自分で押す(コントロールできる)ところがすごくよいと思います。スイッチを押して、うまく気持ちを切り替えられたときは自信につながります。

忙しい日常で、私自身もついつい忘れがちになるのですが、本書をときどき読み返すことで、幸せスイッチの存在を思い出し、とても簡単な「アクション=スイッチを押す」ことを継続したいと思っています。

皆さんも幸せスイッチをうまく使って、ネガティブな感情を手放し、ハッピーな毎日を実現してみませんか? さらに詳しく勉強したい方は、本書の監修者である前野隆司教授の『幸福のメカニズム-実践幸福学入門』『実践ポジティブ心理学』をぜひ手にとってみてくださいね。
▼SAISON CHIENOWAでの前野夫妻のインタビュー記事はこちら
家族の「幸せ」は自分でつくれる。幸福学の研究者夫妻に学ぶ「信じる」子育て

『月曜日が楽しくなる幸せスイッチ』

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著者:前野マドカ 監修者:前野隆司
出版社:ヴォイス
プロフィール

上川 奈保(うえかわ なお)
株式会社クレディセゾン 戦略人事部所属。10歳と5歳の男の子のママ。

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