『父性』が足りないと子どもはどうなる?社会性を育む父親の役割とは

『父性』が足りないと子どもはどうなる?社会性を育む父親の役割とは

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子育て 父親の役割

よく女性には「母性本能がある」と言ったりしますが、『母性』があれば『父性』も存在します。子育てでは、母性=母親の役割が取り上げられがちですが、母性も父性も子供の成長には欠かせないものなんです。

母性・父性とはどのようなもので、どんな役割をするのか? また、父親が不在になりがちな家庭ではどうすればいいのか? について考えてみましょう。

母性とは『無償の愛』、父性とは『知恵や社会性』

一般的には、『母性』とは子供の要求や希望を無条件に受け入れ満たしてあげる、包み込むような愛情のことを示します。生まれたばかりの赤ちゃんが泣きだすと、お母さんは「おむつかな?」「おなかが空いたのかな?」などさまざまなお世話をしますよね。これがまさに母性のあらわれです。

一方『父性』とは、善悪やルール、マナーなど、社会の中で生きていくために大切なことを教え、知恵を与えることを表しています。ときには厳しく「ダメなものはダメ!」ということを教えてくれる、昔ながらの頑固親父のイメージが近いかもしれません。

最近は子育てに積極的な男性も増えました。中にはかいがいしく子供の世話をする子煩悩なパパもいるかもしれませんね。母性や父性は必ずしも性別にリンクするものではなく、父性がしっかりした母親もいれば、母性にあふれた父親もいます。

しかし、出産や授乳が母親にしかできないように、父親にしかできないこともあります。父親・母親がそれぞれ果たすべき『父性』『母性』の役割をしっかり理解して行動することが、子供の成長にとって大切なんです。

乳幼児期に最も大切なのは『母性』

乳幼児期、母性に包まれて育つことはとても大切です。赤ちゃんは泣いて要求や希望を伝え、それが叶えられることで安心感を得ます。この繰り返しを通して子供は、自分が愛されているという自信、自己肯定感を育んでいくのです。

逆に、本来母性が必要な乳幼児期に愛情を十分に与えず、ルールやマナーなど父性的なしつけだけを厳しく押し付けてしまうことは危険です。

親の前ではいい子でも、園や学校で母性の代わりを先生に求めて甘えたり、周りの子供に乱暴しがちだったりと、問題を抱えてしまうこともあるといいます。

社会性や知識はいつでも教えることができますが、入学するなどある程度大きくなってしまってから母性を与えるのはなかなか難しいものです。乳幼児期の子育てでは、母親はもちろん父親も母性を優先し、「いつどんなときでもあなたを愛している」という無償の愛が子どもに伝わるように接しましょう。

また、授乳などのお世話が中心となりがちな乳児期の子育てでは、何をしたらいいかわからないという父親も多いようです。この時期に父性を押し出して子育てに関わろうとしてもメリットはありませんので、母親側のケアを優先にすることを心がけるといいですね。赤ちゃんに振り回されて疲れているママの気持ちに共感し、家事を手伝うなどいたわってあげましょう。

学校に入ってから大事なのは『父性』

入園や入学などの機会を通して、子供は徐々に他人と関わりながら社会の中で生きていくことを求められます。そんなときに必要なのが、しつけやルールといった父性的な教育です。「何をしても許してもらえる」という子供ならではのわがままや自己顕示を、「それはダメ」という確固たる態度で抑え込むのは父親の大切な役割。社会に出る全段階で、現実の厳しさを教えてあげるのです。

乳幼児期に母性にあふれた愛情をたっぷり受けて成長した子供には、こういった父性的な教育も過度に怖がったり反発したりすることなくすんなり受け入れる基盤が整っています。さらに、思春期以降の子供にとっては「父親にほめてもらえることで、学校や社会へ飛び出す自信が持てる」ともいいます。

つまり子供の成長に伴って、母性から父性に、子育ての軸を移していくことが大切なんですね。

父親と子供の関わりを大切にしよう

このように、父親が果たす役割は子供にとってとても大きいものです。父親との関わりが少ないと、不安やストレスへの耐性が育ちにくい危険性もあります。「子育ては母親に任せきり」という父親は最近では少ないかと思いますが、子供が成長すればするほどより深く関わるべきだということを認識しましょう。

単身赴任などの事情により、父親が不在にしがちというご家庭もあるでしょう。夫婦がコミュニケーションを密にとって子供の様子を知らせたり、行ったり来たりで会う機会を増やしたり、会えないときも週に何度かは電話で話したり…など、父親と子供の関係性を絶やさない工夫をすることが大切。

またシングルで子育てされている方には、1人で母性と父性の両方を併せもった子育てをしようと頑張っている方がたくさんいらっしゃいます。祖父母や親戚などの力も借りて、複数の相手から母性的・父性的な愛情を補えると心強いですね。

母性や父性はどちらも子供の成長にとって欠かすことのできないものであり、与えるタイミングも大切なことがわかりました。家庭のかたちはさまざまですが、子供にとってベストな愛情を注げるような環境を、夫婦・家族で協力して作っていくことが大切ですね。

PHOTO/Pressmaster/Shutterstock 参照/ Woman excite「母性とのバランスが大事!? “父性”の必要性と子育てへの生かし方」 ベネッセ教育情報サイト「パパが不在がち…子どもにどんな影響を与える?」 miku「『母性』『父性』って何だろう」

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