心地良いコミュニティーが広がる流山市。ママたちのDIY精神が原動力に

心地良いコミュニティーが広がる流山市。ママたちのDIY精神が原動力に

流山市にスポットをあてた連載・第2回では、流山に暮らす3人のワーママの生の声を聞きました。市議会議員・市役所・民間企業それぞれの視点から見えてきたものとは。

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日本中が少子高齢化、人口減問題に悩まされるなか、「母になるなら、流山市。」のキャッチコピーと数々のユニークな施策で、子育てファミリー世帯を中心に人口が上昇している千葉県流山市が注目を集めています。

そんな流山市の魅力に迫る連載第2回では、第1回の井崎市長インタビュー に続き、実際にこの街で暮らす女性三人のトークをお届けします。いずれも働くママであり、流山市市議会議員の近藤みほさん、流山市役所マーケティング課の河尻和佳子さん、クレディセゾン勤務の伊藤可奈子さん。三人は流山市のどこに魅力を感じ、ほかの街から引っ越してきたのでしょうか。また、暮らしてきたからこそ見える流山市の課題や今後について、それぞれの立場・視点からお話いただきました。

取材・文:阿部美香 撮影:田中一人
プロフィール

近藤みほ(こんどう みほ)
流山市議会議員。茨城県潮来市生まれ。東京都立大学大学院建築学科卒。2児の母。都内のITエンジニアリングコンサル会社でエンジニアとして勤務しながら、第一子出産のタイミングで流山市に転入。第二子の育児休業中に地域ボランティアに従事することでさまざまな課題があることを知り、本腰を入れて向きあいたいと2014年に会社を退職。2015年、流山市議会議員に当選。
http://mihokondoh.net/


河尻和佳子(かわじり わかこ)
流山市役所 総合政策部マーケティング課 メディアプロモーション広報官。民間企業で14年間、営業、マーケティング等を担当。その後、流山市のまちを売り込むための任期付職員公募に応募し、前例のない初めてだらけの自治体マーケティングの道に入る。首都圏を中心に話題となった「母になるなら、流山市。」広告展開や、「恋届」キャンペーン、年間13万人を集客する「森のマルシェ」の企画・運営などを手がける。
https://www.city.nagareyama.chiba.jp/


伊藤可奈子(いとう かなこ)
株式会社クレディセゾン カード事業部所属。2003年ユーシーカード入社、2006年クレディセゾンに転籍。カード事業部において、ETCカードやPay-easy口座振替受付サービスなど数々の商品サービスに携わる。キャリアを重ねながら2度の出産を経験し、現在はアフィニティ営業2部で複数の提携カードを担当する2児の母。
http://www.saisoncard.co.jp/
今後の子育て支援に期待し、初出産後すぐ流山市に転居した
—みなさんは全員、流山市にお住まいですが、つくばエクスプレス開通(2005年)以降に引っ越された、比較的新しい世代の市民になるんですよね?

近藤:私は2008年に流山市に引っ越してきました。それまでは都内在住でITエンジニアをしていたんですが、初めての出産を控えて、保育園待機児童の問題に直面していたんです。

そのとき、たまたま弟が流山市に転居しようとしていて、調べてみたら流山市では、通勤途中に子どもを「駅前送迎保育ステーション」に預けて、保育園に通わせるサービスが始まることがわかったんです。「これしかない!」と思って、出産と同時にマンションを購入して住み始めました。

左から、近藤みほさん、河尻和佳子さん、伊藤可奈子さん
河尻:すごいですよね。初出産すぐでいきなり、まったく馴染みのない街への引っ越しは。

近藤:そうなんです、いま思うと無謀なんですが……(笑)。会社の憧れの先輩が世田谷区で保育園が見つからず、退職せざるをえなかった現実を目の当たりにしていたので、絶対に保育園に入れたいと思っていました。

「駅前送迎保育ステーション」のようなことを考えてくれる自治体なら、今後の子育て環境にも期待できるだろうと思い切りました。弟夫婦と同じマンションに引っ越せたのも心強かったので。

駅前送迎保育ステーションで保育園に通う子どもたち
これから発展していく勢いやワクワク感があふれていた
—河尻さん、伊藤さんは、隣の千葉県・柏市のご出身だそうですが、なぜ流山で暮らし始めることに?

河尻:私も近藤さんと同じころに、柏市、松戸市あたりで家探しを始めていて、流山市はまったく対象に入っていなかったんです。ところが、あるとき夫が「最近、つくばエクスプレスが開通して、流山市が人気らしい」と言うので、流山おおたかの森駅に降り立ってみたら、ものすごく綺麗で。あまりにも自分が以前、抱いていたイメージとギャップがあったんです。

うまく言葉で説明できないんですが、街の空気に「ぴったり感」があって、これから素敵な街に発展していく勢いやワクワクがあふれていました。そこに一目惚れして、家を買おうと決めたんです。

近藤:その雰囲気は、私も感じましたね。

河尻:さらに運命的だったのが、新居を決めた時期に、たまたま流山市がPR・マーケティングができる人を募集しているという新聞記事を見つけまして。魅力がたくさんある街なのに、あまりそれが知られていないのは非常に残念なこと。

前職が民間企業のマーケティング担当だったこともあって、「じゃあ私が!」と応募したんです。当時、6歳と3歳の保育園児の育児中だったんですが、それでも採用してくれたことに、流山市が本気でまちづくりに取り組んでいる気概を感じました。

伊藤:私も河尻さんと同じ柏市生まれで、結婚後は夫と私の通勤に便利な埼玉県和光市に住み、一人目の子どもを妊娠しました。でも子育てをするには、やはり実家の近くがいいと思い、柏市の近くで家を探し始めたんです。

もちろん流山市のことは昔から知っていましたが、印象が薄かったので、選択肢には入っていませんでした。ただ当時、流山おおたかの森が話題になっていて、実際に見に行ってみたら、元々別の地域を考えていたのに「ここがいい!」と私も一目惚れで。ちょうど建設中のマンションを見つけて、すぐに応募を決心してしまいました(笑)。

近藤河尻:すごい!(笑)

伊藤:しかもマンションの建設と同時にすぐ横に保育園ができ、開園と同時に当時0歳だった上の子を入園させることができて、すぐに職場復帰ができました。それが2011年のことですね。

大きなビジョンと、十数年にわたるブレない都市計画が、魅力的なまちづくりへ発展
—みなさんは、流山市が新しく生まれ変わるさまを近くで見てこられたと思います。とくに河尻さんは、井崎義治市長とともに市のマーケティング・PRに取り組み、人口を2万5千人以上も増やすというすばらしい結果を残されました。その要因をどう感じていますか?

河尻:マーケティングやPRだけが人口増加の要因ではないと思いますが、やはり、井崎市長のもと、街に住んでいただきたい対象を「首都圏在住の30~40代の共働き子育て世代」に絞り込み、国内の自治体として大変珍しい積極的なPRをブレずに進めてこられたのは大きいです。

近藤:若い世代の流入は、流山の今後の高齢化社会を支える財政的な基盤にもなります。河尻さんがおっしゃるような市長のビジョンもあって、流山おおたかの森に代表される、駅前広場とショッピングセンター、マンション、公園が一体となった綺麗で良質な街になるよう、(都市計画上の手法を用いて)地道な整備も実施していると思います。実際、あの駅の広場におり立ち、転入を決めた子育て世代も多いのです。

河尻:市の転入者アンケートを見ると、「将来性に期待する」という声が多いんです。発展し続ける流山市に、完成された街ではないワクワク感や、一緒に成長していける楽しさを感じてもらえているのだと思います。実際、私たちもそうなので。

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