キッザニアから学んだ子育ての3つのヒント。小さな挫折が子どもの成長を促す

キッザニアから学んだ子育ての3つのヒント。小さな挫折が子どもの成長を促す

2019年1月30日公開

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文:芝崎 久美子(CHIENOWA)
自主性を育てるヒントを探るため、親子でキッザニアへ行ってみた
長男が小学生になり、はや2年。小学生になれば自分のことは自分でできるようになると思っていたけれど、気がつけば毎日「宿題は終わったの?」「早く学校行きなさい!」と、アレコレ叱ってばかり。

言われなくてもやれるようになってほしいけど、どうすればいいのかわからない。悩んでいたときに『キッザニア流! 体験のすすめ』(著者:住谷栄之資)という本に出会いました。この本は、日本におけるキッザニアの創業者が、人気の秘密を一冊にまとめた本。子育てに役立つヒントをキッザニアでの体験に関連づけて31個紹介してくれています。

キッザニアといえば子どもが職業・社会体験できる人気のスポット。著者によると、キッザニアは「楽しみ=entertainment(エンターテインメント)」だけではなく、自主性を身につけられる「教育=education(エデュケーション)」を組み合わせた造語「Edutainment(エデュテインメント)」をコンセプトにしているのだそう。子育てにおいても大事なヒントが散りばめてあるとのことで、母として勉強をするため、子どもを連れて行ってきました!
その1:「子どもだから」はNGワード。プロ意識が子どもを育てる
まず始めに体験した職業は「新聞記者」。ママ友たちからは、キッザニアのなかでは難易度が高いと聞いていました。うちの子どもにできるのか内心ドキドキしながら新聞社のパビリオン(体験ブース)に向かいました。

ここでの体験は取材記者・写真記者・取材カメラマンの3種類から選べます。今回は、本物のデジタル一眼レフカメラも使う取材カメラマンに挑戦しました。仕事内容は、キッザニア内の取材先に行き、インタビューと写真撮影をすること。そのあと、自分で撮影した写真を使って新聞記事の作成をします。

まずは、取材前の編集会議にて、スーパーバイザー(キッザニアのスタッフ)から仕事内容の説明を受けます。カメラの持ち方、シャッターの切り方、取材の仕方などを教えてもらい、一人ひとりカメラを受け取ります。

サポートしてくれるスーパーバイザーから仕事内容の説明を受ける3歳の娘と8歳の息子
プロが使っているようなカメラを首からさげて歩く姿はなんだか危なっかしくて、壊してしまわないかヒヤヒヤ。それでもスーパーバイザーは子どもたちにはプロとして接し、カメラを取り上げるようなことは決してしません。

本物のカメラを使って撮影。ずっしりとした重厚感は本物ならでは

人気のお弁当について取材。人気の秘密を探るため、具材はなにが入っているかなどを店員さんに聞き、真剣にメモを取ります
スーパーバイザーからプロとしての心構えを教わった子どもたちにとって、カメラは大切な「仕事道具」になるので、決して乱暴に扱ったりはしないのだとか。

「丁寧に使ってください」を100回繰り返すよりも、子ども扱いせず、なぜ大切にしなくてはいけないのかという理由や背景を伝えることが大切なのだと思いました。
その2:失敗するチャンスを奪わない。「親心」はグッとこらえる
取材が終わるとパビリオンに戻り、今度は取材した内容をパソコンで記事に起こします。息子が作業している最中は、「うまくできないことにイライラして癇癪を起こすのでは?」「泣き出しちゃったらどうしよう……」とハラハラしながら眺めていました。

初めてのタイピングに挑戦。一文字ひと文字、一生懸命打ち込みました
しかし、文字ごとに色分けされたキーボードを使い、「『あ』はこの色ですよ」などとスーパーバイザーに誘導されながら根気よく入力を続けて、見事完成! 自分で撮った写真と記事で人気のメニューを伝える、オリジナルの新聞ができあがりました。息子は、達成感いっぱいの表情で私に新聞を見せてくれました。

でき上がった新聞を持って、一緒に体験をした妹とパチリ
もし、これがキッザニアではなく、自分の家だったら、私は息子がパソコンを使って文章を打ちたいと言っても「まだ早い」などと理由をつけて止めていたでしょう。

しかし本には、子どもの成長に小さな挫折感や失敗は必要だと書いてありました。もし失敗してしまったとしても、その悔しさが「もう一度挑戦しよう」というチャレンジ精神を育んでくれる。また、誰かが設定した越えられるハードルではなく、越えられるかどうかわからないハードルに挑戦して達成できたとき、いつも以上の充実感を得られるのだそう。まさに今回の体験で、息子は普段の生活では味わえない達成感を得たのだと思います。

親心から、子どもが失敗してしまわないようにストップをかけてしまうこともあると思いますが、それは子どもが成長するチャンスを奪うことにつながっているのかもしれないと感じました。
その3:子どもの判断を受け入れることで、感性を育てる
次に体験した仕事はメガネショップの店員。息子は、普段パパがかけているメガネにとても興味を持っていました。お風呂のときにメガネをきれいにしてあげるのは息子の仕事。ここではそんな気になるメガネの役割を学び、世界で一つだけのオリジナルサングラスをつくることができます。

メガネと一言でいっても、顔の形によって似合うもの、似合わないものがあることや、紫外線をカットすることで大切な目を守る役目を持つものもあることを教えてもらいます。メガネは目が悪い人がかけるもの、というイメージを持っていた息子は興味深そうにスーパーバイザーの話を聞いていました。

いろんな種類・形のメガネからお客さまの顔の形に似合うメガネを探します
次は、先ほど学んだメガネの選び方を参考にしながら、自分の顔に合ったメガネを探して試着します。そして、いよいよサングラスづくりに挑戦。フレームの形や色、レンズを自分で選んで組み立てていきます。息子のつくったサングラスは、蛍光ピンクのテンプルに黄緑色のフロント、そして青色のレンズとなかなか個性的な配色でしたが、本人はご満悦。完成品を大事そうにカバンにしまっていました。

自分でつくったサングラスをかけて満足そうに鏡を見つめる息子
じつはこのサングラスを息子がつくっているとき「その配色より、この色のほうが似合うと思うよ」と色選びについて口を出してしまいそうになったのですが、本のなかでとても印象的だったエピソードを思い出し、グッとこらえることができました。

たとえば、みかんの絵を描くとき。私なら、当然のようにオレンジ色で描きます。でも、みかんは必ずしもオレンジ色である必要はなくて、子どもが描きたいと思った色で描けばいい。「むしろ実際の色と異なる色で描く創造力をほめてあげてはいかがでしょう」と著者は語っています。

親の思う「常識」を押しつけることは、子どもの感性を育む邪魔をしてしまうかもしれません。子どもの選択をすべてそのまま受け入れることは難しいときもありますが、できるだけ尊重したいなと思いました。
子どもの力を信じることが、成長の近道になる
帰宅してから、息子に「今日はどうだった?」と話を聞いてみました。息子は、一番苦戦していたように見えた、パソコンのキーを打つことが一番楽しかったと言っていました。

しかも、いままでまったく興味がなかったのに、家にあるパソコンを使いたいと自分から言い出しました。ローマ字入力を覚えたら使ってもいいよと伝えると、ローマ字表を使って一生懸命勉強しています。興味が持てることを発見してくれて母としてとても嬉しく思いました。

子どもの成長にとって必要なことは、何らかの体験を通して自分自身で気づきを得ること。そのためには普段から子ども扱いせず、自分の決めたことをやらせるようにする。子どもの持つ力を信じて、先回りしすぎないことを心がけたいと思いました。

「今度はもっと早く記事を書けるようになるんだ」と意気込んでキッザニアをあとにした息子と、終始ご機嫌だった3歳の妹
キャンペーン情報
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関連情報
キッザニア東京
【日時】第1部 9:00 ~ 15:00
第2部 16:00 ~ 21:00

【場所】東京都江東区豊洲 ららぽーと豊洲内 ノースポート3階
http://www.kidzania.jp/tokyo/
プロフィール
株式会社クレディセゾン 東京支社 所属。8歳の男の子と3歳の女の子のママ。

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