【医師監修】新生児の体重ってどのくらいが平均なの?

【医師監修】新生児の体重ってどのくらいが平均なの?

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人間、背の高い人もいれば低い人もいるように新生児の体重も生まれて来る子によって違ってきます。新生児の体重はどのくらいが普通でどのように増えていくのでしょうか?







この記事の監修ドクター

おひさまこどもクリニック 金髙太一先生

十条駅すぐ。小児科専門医。3児の父。感染症、アレルギーが得意です。HPも自信作です、ご覧下さい。
http://ohisamakodomo.com/
新生児の平均体重とは?

赤ちゃんはどれくらいの体重で生まれてくるのが普通なのでしょうか?あまり知られていない新生児の平均体重についてご紹介します。
新生児の体重目安
・超低出生体重児……1,000g未満

・極低出生体重児……1,500g未満

・低出生体重児……2,500g未満

・正常出生体重児……2,500~4,000g未満

・巨大児……4,000g以上
体重や身長などの成長の評価で使う「パーセンタイル値」とは?
「パーセンタイル値」とは、全体を100として小さい方から数えて何番目になるのかを示す数値のことです。つまり、50パーセンタイルが中央値であるということ。例えば「30パーセンタイルの人」は「100人のうち小さいほうから数えて30番目」ということになります。

新生児の体重は「在胎週数」と「男子か女子か」でも変わってきます。また、母子手帳に掲載されている「身体発育曲線」も目安になるもののひとつ。赤ちゃんの発育状況が気にならないママはいらっしゃらないと思います。その場合、母子手帳に記載されている「身体発育曲線」をひとつの目安として、体重測定をしてみるのもいい方法といえるのではないでしょうか?
新生児の体重増加の目安は1日20〜30g
上記の表「一般調査及び病院調査による体重の身体発育値」では出産後、体重は低下しているように見えますが、これは新生児にみられる「生理的体重減少」というもの。生後0ヶ月の赤ちゃんは、生まれて5日目くらいまでは母乳やミルクを飲む量よりもウンチや汗として体外へ排出するものが多いため、体重は3~10%くらい減少する傾向にあります。
生理的体重減少の期間が終わった後はどんどんと赤ちゃんの体重は増えていき、1日におおよそ20〜30gくらい増加します。
年々増加傾向にある低体重児
細いことが美しいとされる現代。飽食の時代といわれている今この時代にありながらもなぜか低体重児は年々増加傾向にあります。

12ヶ月後の体重はそんなに変わっていませんが、出生児の体重がどんどん減っているのがわかります。「小さく産んで大きく育てる」といったことを言葉通りに実行されているわけです。それは厚生労働省が作成している「出生数及び出生時体重2,500g未満の出生割合の推移」という表でも見ることができます。

出生人口は減少しているのにもかかわらず、低体重児と呼ばれる2500gで産まれる赤ちゃんの人口は増え続けています。小さく生まれても元気に育てば問題ないのですが、低体重で産まれるということは標準体系で産まれるよりも産後のリスクは高まります。
低体重児にふりかかるリスク
2500g以下の低体重児であっても正産期(妊娠37週0日〜妊娠41週6日までの間)で誕生した場合、体の機能はほとんど出来上がっているのでそれほど心配はいりません。2000gあればほぼ問題ないといわれています。しかし、早産などによって正産期に入る前に誕生した場合は体がまだ出来上がっていないため、体のつくりも機能も未熟なままこの世に誕生してきてしまうことに。体が未熟ということは今はもう使われていない言葉ですが「未熟児」と呼ばれていた状態にあるということです。

新生児は体重が少しでも増えていることが大切
初めての赤ちゃんの場合、ミルクや母乳の量や回数に気を取られがちですが、重要視しなくてはならないのは飲む量より「体重の変化」です。前述したように「生理的体重減少」で一時的に体重が減少することはありますが、それはあくまで一時的なもの。5日目を過ぎてもなお体重が下がり続ける場合、何らかのトラブルが起こっている可能性があります。
ベビースケールで体重&健康管理
赤ちゃんの体重は1日で減ったり増えたりするものです。20gや40g程度の増加や減少は大人にとってはどうってことのない変動ですが、2kgや3kg程度しかない赤ちゃんにとっては大変なこと。なので体重をきちんと管理するということは、赤ちゃんの健康を管理することにも繋がります。
できれば、グラム単位まで計測することができる「ベビースケール」などを利用して毎日体重を管理するのが理想的です。
1ヶ月健診で1kgの増加は「1日あたり30gの増加」でOK
よく1ヶ月健診で「1kgの増加」しているのがいいと言われますが、これは「1日あたり30gぐらい増えたら1ヶ月で1kgくらいになる」からといった考えに基づいているもので、1ヶ月で1kg増えなければならない、1ヶ月で1kg増えなければ異常というものではありません。
1ヶ月健診での体重の計測は1日あたりの体重増加で診るのが一般的。出生時の体重から1ヶ月後の体重を引いて日割りし、20〜30g程度あれば大丈なのです。
ミルクか母乳かで赤ちゃんの体重も変わってくる

現在はミルクで赤ちゃんを育てている人が多いですが、ママの中には完全母乳で育てている人も大勢います。世界保健機関 (World Health Organization: WHO)通称「WHO」も母乳での育児を推奨しているため、母乳での育児を頑張ろうとしているママも多いのです。
しかし、体重の増加度合いからみたらミルクよりカロリーが低い母乳は体重の増加度は緩やか。体重が増えればいいという考えだけならミルクに軍配が上がりますが、体重を増やすことだけが全てではありません。母乳での育児にもメリットはたくさんあるのです。
まず、母乳には赤ちゃんに必要な栄養素がバランスよく配合されています。そして母乳に含まれるママの免疫力を母乳というカタチで受け取ることができるので、赤ちゃん自身の免疫力を高めることができます。さらに、母乳はミルクより消化吸収率が高いため、まだ未熟な消化器官への負担が軽くすることができるのです。お互いの愛着を高めあうことも直接授乳のメリットといえます。
このようにメリットの高い母乳育児ですが、デメリットととれるところもあります。まず、母乳はママの体内でつくられるので授乳期間中は食べるものにも気をつけなければなりません。また、誰もが赤ちゃんに必要な量の母乳をつくりだせるとは限らないのです。
母乳育児もミルク育児も両方ともメリットがあればデメリットもあるというわけですね。より自然で、メリットの多い母乳育児が推奨されていますが、個々の状況により、使いやすいようにミルクと母乳を併用しているという人も少なくありません。赤ちゃんのためにもママが使いやすいものを選ぶのは正しい選択といえるでしょう。
ママと赤ちゃんを支援する事業
国や自治体で行われている支援の中にはママや赤ちゃんのための事業もたくさんあります。赤ちゃんのためにもそういったサポートは積極的に受けた方が育児も楽になりますよ。
希望者を対象に行われる「新生児訪問」
「新生児訪問」とは母子保健法に定められた事業で、厚生労働省の指導のもと行われているものです。新生児訪問は希望者を対象に赤ちゃんがいる家庭を対象に無料でチェック、アドバイスをくれる制度。孤独な環境で育児を行なっているママは結構多いもの。そんなときに話を聞いてくれるアドバイザーがいてくれたら心強いですよね。
新生児訪問に似ている「こんにちは赤ちゃん事業」
「こんにちは赤ちゃん事業」は希望者だけでなく生後4ヶ月の乳児がいる家庭すべてに行われる子育て支援事業です。
こんにちは赤ちゃん事業の方は玄関先の面談やアンケートだけで終わる場合もあります。
赤ちゃんの体重が増えない?その原因とは?

生まれたての赤ちゃんはすごいスピードで成長していくものです。しかし、赤ちゃんは誕生すると初めてのことばかりで戸惑うことも多々あります。そういった初めてのことだらけ。授乳ももちろん初めてなので思うように体重が増えないことも。1日30g増加し、1ヶ月後には1kgも体重が増える子も多い中、体重が増えることが当たり前な時期に増えないのには何らかの理由があります。
生理的体重減少中の赤ちゃん
「生理的体重減少」は生まれた日から5日間くらいまで起こる生理現象です。授乳によって取り込む摂取量よりも尿や汗などによって体外へ排出される量の方が多くなるために起こる現象で、ほとんどの赤ちゃんが生まれてから数日間はミルクや母乳を飲んでも体重が増えない期間になります。
室内の温度が低過ぎないでしょうか?
新生児の赤ちゃんの場合、室内の温度が低すぎると体重が増えないこともあります。それは、体を温めるために必要以上にエネルギーが消費され、体に蓄える前にカロリーが消費されているためです。
運動による消費カロリーが多い?
体を動かすことが大好きな赤ちゃんは消費カロリーが多く、たくさん授乳していたとしても体重はあまり増えていかない傾向があります。運動が好きな赤ちゃんは元気な証拠なのでミルクをたくさん飲んでいるうちはあまり心配する必要はないでしょう。
乳腺炎などの病気でおっぱいが出にくくなることも
母乳だけで育てている場合、ちゃんと飲めているか目視しにくいため、ちゃんと飲めているかどうか、ちゃんとおっぱいが出ているかどうかよくわかりません。また、母乳で育てている場合、乳頭のトラブルや乳腺炎などのトラブルに見舞われやすくなります。そんなトラブルが起きてしまうと母乳だけでは栄養が足りなくなり、体重の増加も思うようにいかなくなる可能性もあるのです。
おしっこチェックで母乳不足かどうかわかる
体重の変化をみることも重要ですが、母乳が足らないかも?と思ったら「おしっこチェック」を行いましょう。おしっこが1日6回以下だったり濃い黄色である場合は母乳不足が考えられます。
まとめ
新生児の体重は最初の数日間に少し減少し、その生理現象のような時期が過ぎたらどんどん増えていくものです。新生児は1日30g、1ヶ月で約1kg体重が増加するといわれています。赤ちゃんによってもちろん個人差があるので、絶対とは言えませんが、そこまでの変動があり、毎日、着実に成長していくものであるということを覚えていてください。赤ちゃんが赤ちゃんでいられる期間は想像よりもずっと短くあっという間に成長していってしまうものですから。

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