「さようなら、おっぱい! 断乳に挑戦~ 中編~」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.40 

「さようなら、おっぱい! 断乳に挑戦~ 中編~」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.40 

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断乳初日。いつもどおりに家事や仕事に取り組み1日を過ごす。

息子は相変わらず、何かあるごとにおっぱいを求める。離乳食は相変わらず上手に食べてくれない。これも断乳したらちょっとは変わるだろうか?

今夜が最後のおっぱいだ。

「かんちゃん、これでおしまいね。おっぱいに、バイバイしてね」。
そう言って、おっぱいをあげた。

「チュッチュッチュッ」

わたしは息子を眺めながら、ちょうど1年前のことを振り返っていた。産まれて間もなく初めて胸に抱いた時の感触を思い出そうとしたけれど、難しかった。陣痛の痛みも思い出せなかった。あんなに苦しかったのに。

すっかり忘れてしまうんだな。痛みも、喜びも、全部。あぁ、こうやっていつの間にかこの子も大きくなっていくんだな。



最後のおっぱいをあげると、息子はベッドの上でうとうとと眠りについた。「おやすみ」かわいらしい寝顔。見ているだけで幸せな気持ちになれる。夫に息子を預け、わたしはひとり部屋から出る。産後、初めてひとりで眠るのだ。この365日、夜をひとりで過ごしていないなんて、嘘みたいだ。

「あぁ、おっぱい終わっちゃったんだなー」。わたしは寂しさでいっぱいだった。あの愛おしい時間はもう戻ってこないのか。今だって十分可愛いけれど 、今日を境に息子は”赤ちゃん”とは呼べなくなってしまうんだなぁ。

寝不足で眠たいはずなのに、頭の中が騒がしく眠れない。今思えば、辛いと思っていた授乳の時間も幸せだったなあと感じる。

おっぱいが息子とわたしをしっかり繋いでくれていた。胸に抱いた時、安心できたのは息子だけじゃない。わたしだって、この子を抱いて安らいでいたのだ。その繋がりも、もう無くなるんだ。

一緒にいることが当たり前でなくなるときが、そのうちやってくる。いつか大人になって、わたしの元を離れる時期も来るだろう。遠く感じている未来も、きっとすぐそこにある。

わたしは枕に顔を埋めて、静かに泣いた。



しばらくして、相変わらず眠れなかったわたしは寂しさに耐えかね、部屋に戻った。

自分でも何をやっているんだろう。と思ったが、息子の様子が気になる。ちゃんと眠れているだろうか。夫と息子がスヤスヤ眠るベッドの中に潜り込み、いつものようにわたしも寝てみる。布団が温かい。あぁ、落ち着くなぁ……。

しまった、わたしはすっと眠ってしまったのだ…!!

深夜2時ごろ、いつものように息子の夜泣きで目が覚める。「びえ~!」と泣く息子に、いつもならおっぱいをあげるところだが、ここで負けてはいけない。寝ぼけながらも、手でおっぱいを探している息子。

「びえ~!! びえ~!!」
「かんちゃん、おっぱいはバイバイしたでしょ」

ボロボロ涙を流しながら、おっぱいを求める息子を見ていたら、こちらまで悲しくなってきてしまった。その脇で、サポートするといっていたはずの夫は爆睡……。



叩き起こそうかと思ったが、ひとまずできるところまではやってみようと
夢の断乳成功の向けて攻防にでる。

「びえ~!」
「バイバイでしょ!」
「びえ~! びえ~!!」
「もう~、おっぱいはバイバイしたでしょ」

あぁ、これは長期戦になりそうだ…。不安がよぎる。気持ちを切り替え、負けじと息子の背中をトントン優しく撫でていたら、泣き続けていた息子が30分後、ベッドの上をコロコロ転がりはじめ、しまいには力尽きたのか、しゃくりあげながらもスッと眠ってしまった。

あれれ? こんなにも簡単に寝るもの? 思った以上に粘らずに諦めた息子に驚きを隠せない。

断乳2日目、いったいどうなる?


次回は「さようなら、おっぱい! 断乳に挑戦~ 後編~」をお送りします。
(Boojil(ブージル))
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