SNSが、地味で地道な「ごみ拾い」にムーブメントを起こす!?

SNSが、地味で地道な「ごみ拾い」にムーブメントを起こす!?

2018年5月3日公開

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クレディセゾン神奈川支社には、「GOMIの中川」と呼ばれる活動リーダーがいる。もともと海が大好きな中川さん。一昨年の冬、たまたま参加した「海」のごみ拾いがきっかけで、じつは偽善だと思っていたごみ拾いに魅了された。最近ではいつでもどこでも拾えるようにビニール袋とウェットティッシュを常備するようになっているほどだとか。

そんな中川さんが出会うべくして出会ったごみ拾い専用SNSアプリ「ピリカ」開発者に、ごみ拾いの楽しさについて直撃してみました!

ごみ拾いアプリ「ピリカ」とは!?
世界81ヵ国以上で利用されている、ごみ拾い専用のSNS(無料)。
ごみ拾い活動をアプリ上でシェアすることで、利用者同士が「ありがとう」のメッセージを送りあうことができる。
文:二瓶 瑠菜(CHIENOWA)

プロフィール

小嶌 不二夫(こじま ふじお)


株式会社ピリカ 代表取締役
小学2年より「環境問題の解決」に目覚める。
プライベートではテニスとたこ焼きが好き。


中川 桂(なかがわ かつら)


株式会社クレディセゾン 神奈川支社所属
現在、支社内でごみ拾いサークルを立ち上げ中。
仕事後、冷えた缶ビールのプルタブを空ける瞬間が至福のとき。

きっかけはなんだっていい、大切なのは「やってみる」こと
―まず中川さんにおうかがいします。ご自身がごみ拾いをはじめようと思ったきっかけは何ですか?

中川:そもそも環境問題の解決に、大きな志はありませんでした。ただ、もともと海が好きで、支社がオフィシャルクラブパートナーをしている「湘南ベルマーレ」様とのつながりでNPO法人 海さくら主催の「海」のごみ拾いイベントに参加してみたのがきっかけです。

小嶌さん:たまたま好きなものがきっかけだということもあって続けるのって面白いですね! じつはぼく、昨日有名な方といっしょにごみ拾いしてきたんですよ。その方のファンがぼくたちに気づいてくれて…。そういうのがきっかけでも始めてもらえるといいですよね。

中川:でもこれって自分もそうだったんですが、ごみ拾いや寄付などの社会貢献活動の楽しさって、やってみて初めて気づくものですよね。

小嶌さん:そうですね。だからぼくは「ピリカ」を通じて多くの方へ情報が届くよう、開発者の立場から活動されている方へ地道に声を掛けさせてもらっているんです。

みんな言わないだけ!? じつは多い、ごみ拾い人口
―小嶌さん、これだけいろいろなSNSがあるなかで、その地味な「ごみ拾い」をターゲットにしたのはなぜですか?

小嶌さん:まず小2のころ、学校の図書室で出会ったある本が、ぼくの人生に大きな影響を与えたんです。それが環境についての内容の本で、「環境問題の解決」を人生の目標に決めるきっかけになりました。

しかしながら「環境問題」とひとことで言っても地球温暖化・騒音…いろんな問題がありますよね。そこで起業を考えた大学院進学中、具体的にどの問題にするか絞るために海外へ行き、大量の路上にあるごみに直面し、「ごみ問題」に決めました!

中川:その答えがSNSアプリ「ピリカ」の開発なんですね!

小嶌さん:そのとおり! ごみ拾いってみなさんが知っている以上に、じつは多くの方がやっているのはお気づきですか? ごみ拾いの特性上、拾っている「その場、その瞬間」にたまたまいた人しか気づかないですし、日本人って「いいことは自分でひけらかさない」ものだから、まわりに知られていないだけなんですよね。

中川:じつは職場内にごみ拾いをしている人がいるかもしれないってことですね!

小嶌さん:だからその人たちの活動を見える化することで、ごみ拾いをしている人を増やしていき、またそこで集まったデータをごみ問題の解決に活用しようと、ゴミ拾い専用SNSにしました。これがぼくたちピリカのチャレンジなのです!

まず「環境問題」に決めたのは、なんと小学2年生のとき!という小嶌さん

ピリカで地域の清掃活動へも相乗効果!?
―現在、企業・自治体へもアプリを導入されていますが、どういった成功事例がありますか?

小嶌さん:自治体だと、福井県、横浜市などが地域の清掃キャンペーンをきっかけに導入しています。福井県では、地元の大きな工場が清掃活動を『見える化』したことで、別の工場が競うようにして清掃活動を始めました。

中川:その相乗効果はおもしろいですね。


小嶌さん:個人でも、旅先に必ずMYトング持参で記念にごみ拾いして地図に足跡を残している方や、ごみを拾うたびに俳句を一句詠みながらSNSを楽しんでいる方もいますよ。だから、このアプリはいろいろな楽しみ方ができるんです。

中川:まさに、楽しみながら「ごみ拾いの見える化」ですね!

あなたは知ってる!? 2050年にむかえるごみ問題
―アプリ「ピリカ」でごみ拾いデータが集積されているとのことですが、いまそのデータで、見えてきたことはありますか?

小嶌さん:3年かけて集めたデータを検証してみたところ、じつはぼくの立てていた仮説が覆されました。それは「ごみが拾われた場所=ごみが発生した場所」とは限らないということです。

中川:そうなんですか?

小嶌さん:その発見から、新たなシステム「タカノメ」の開発に至ります。これまで、ごみ拾いの見える化とデータ集積としていた「ピリカ」は、みなさんにごみ拾いを楽しんでもらうためだけのものになりました。その代わり人工知能を用いた「タカノメ」で、ポイ捨てごみの深刻度を調査・測定に使用しています。

中川:ピリカでごみ拾いが増えて、タカノメでポイ捨ての原因がわかれば最強ですね!

小嶌さん:まだやりたいことや、やるべきことはたくさんあります!このペースでは2050年に海を漂う大きさ5㎜以下のプラスチックごみ(以下、マイクロプラスチック)が、泳ぐ魚の重量を上回ってしまうんです。じつはこれ近年、国連でも大問題になっているんですよ。マイクロプラスチック自体、海水中の油溶性の有害物質を吸着させ、人体を含めた生態系への影響を懸念されているものですから、本当に危険ですよね。

2050年のプラごみ問題を知って驚きを隠せず、ショックを受ける

AI時代大歓迎! シンギュラリティこそが、人間の味方に
―2045年までには 「シンギュラリティ(※)」を迎えるといわれています。アプリやそのほかシステムを開発されているなかで、AI時代のごみ拾い活動はどう変わっていくと思いますか?
(※シンギュラリティ=人工知能が人間の能力を超えることにより、人間生活への影響や変化が起こること)

小嶌さん:AIを搭載したロボットがごみ拾いに参画していくことは、ぼくは肯定的で、自然なプロセスであると思っています。またAIに限ったことではないですが、ロボットとの共存を考えていくと…海のごみ拾いはロボットにお任せする方が、効率や開発コストを含めて良いと思います。

中川:それが実現できれば、プラごみの2050年問題の解決は何年分か加速しそうですね!

小嶌さん:ぼくの理想を話すと、いま取り組んでいるこれらの問題は自分たちの世代でやっつけたいんです!

中川:だとすると、小嶌さんにとって環境問題解決の先にはどんなゴールがありますか?

小嶌さん:「何ごともないようにしたい!」これがゴールです。それは普通に海で遊ぶ、海で採れたおいしい魚を食べる、きれいな海辺でデートするとか、いまぼくたちが当たり前にできていることを、これから生まれてくる子どもたちにも当たり前にできるようにしたいということです。

子どもたちの明るい未来を「ゴール」にしている小嶌さん

「クレジットカード会社」はごみ問題を救えるか!?
―これから私たちのような「クレジットカード会社」が、ごみ拾い活動に貢献できることはありますか?

小嶌さん:もちろんあります! 問題の特定に必要な企業間の決済や流通のビッグデータを保有しているのが、クレジットカード会社ならではの強みだと思いますよ!そのデータが、ごみ拾いから処理などに至るまでの情報を抽出できるかと思うので、環境問題の解決には欠かせないはずです。

ビッグデータこそが環境問題を解決するカギだと語る、小嶌さん

小さなアクションこそ、大きな「価値」がある
―では最後に。ごみ拾い活動に興味があるのにも関わらず、まだその一歩を踏み出せていない人が多いことがわかっています。その方々の背中を押すひと言をお願いします!

小嶌さん:ごみ拾いは面白い! 「面白い」だけじゃなく、とても大きな「価値」があることなので、ぜひ参加してほしいです。一人でスタートするのは難しいということは、とてもよくわかるんですが、その自分自身の小さなアクションの継続で周りや何かが変えられることもありますからね!

ぜひSNSアプリ「ピリカ」で、あなたのごみ拾いを「魅せて」ください!!
■SNSアプリ「ピリカ」


ピリカは世界最大級のごみ拾い&社会貢献アプリです。
ごみ拾いの様子を見える化し、世界がきれいになっていきます。

■オンラインごみ拾い大会PIRI-CUP


【日時】5月3日(木)0:00~23:59
【場所】世界中どこからでも参加可能です!
5月3日のごみの日は、1年でもっとも多くのごみが拾われる、ピリカの中でのお祭りの日です。たくさんごみを拾ってくださった方には豪華な景品もあるので、ぜひアプリをダウンロードして参加してみてください。
こちらより無料アプリをダウンロード
http://piricup2018.strikingly.com/

■目指せ! 日本一楽しいごみ拾い

NPO法人 海さくら
https://umisakura.com/
次回のごみ拾いイベントの詳細はこちら
https://umisakura.com/news

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