お喋りなアスペルガー娘がどうしても素直に言えない気持ち、それは…

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娘はおしゃべりが大好き!どれだけ話しても話し足りないらしく…

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161012812

娘は、言語能力が突出しているアスペルガーです。

言語IQは150を超えており、頭の中は常にフル回転状態なので、休む暇なくいつも話し続けています。良くも悪くも娘の大きな個性の1つとなっています。

朝起きた瞬間から夜眠るまで、ずっとしゃべり続けている娘は寝言でさえ、一言二言では足りず、延々と長いセリフを喋っては怒ったり笑ったりしています。それだけ喋ったところで、娘は「まだまだ話し足りない」のだそうです。

特に自分が興味を持っている分野については知識量も半端ないため、娘は話の途中で「あ~!もどかしい!私の頭の中を半分に割って覗いてくれたら早いんだけど!!」ということが度々あります。

初めの頃は娘の口から飛び出したすべての言葉に対応していましたが、絶え間なく続くお喋りに疲れ果て、最近では適当に流してみたり、「この作業が終わるまで話しかけないで」とお願いしてみたりしています。

1日中ペラペラおしゃべりする娘にも、言いにくい気持ちがあって…

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1日中ぺらぺらと話し続けている娘ですが、なかなか口にできないことがあります。
それは「こうして欲しい」「あれが欲しい」という自分の気持ちです。

まだ学校に通っていた頃、こんなことがありました。

娘「ママ、見て。漢字ノート。」

私「どうしたの?」

娘「もう半分以上、書いてあるよ。」

私「本当だね。」

娘「…すごいでしょ?」

私「すごいね、がんばった証拠だね。」

娘「…」

(なるほど、次のノートを用意してほしいのか…)

私「言いたいことがあったらはっきり言わないと伝わらないよ?」

娘「うん…。」

私「して欲しいことがあるなら、ちゃんとお願いしてね。」

娘「うん…。」

私「欲しいものは欲しいと言わないと、手に入らないよ?」

娘「…もうすぐなくなりそうだから、新しいノート用意してくれる?」

私「はい、ちゃんと用意しておくから安心してね。」

とっても回りくどい娘のお願い方法。これで他の人に伝わるの?

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こんなふうに、娘は必要なものや欲しいものを「欲しい」ということができません。

オモチャやお菓子を買ってほしいとか、そういったとがめられそうなことではなく、必要な物を準備しておいてほしいという時でさえ、娘はストレートにその気持ちを表現することができないのです。

「買って欲しい」と言うだけなのに、どうしてこうも回りくどいお喋りが必要なの?とイライラしてしまうこともあります。

私は娘と似た思考回路を持っているので、娘が何を訴えたいのかすぐに察知することができるのですが、この話し方では、他の人には「新しいノートを準備してほしい」という気持ちはなかなか伝わらないでしょう。

娘が欲しいものを「欲しい!」と言えない理由を考えてみた

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では娘は、どうして「欲しいもの」を「欲しい」と言えないのでしょうか。

それは、私と娘が一緒にお買い物に行った時の行動に原因があったように思います。

お誕生日などの節目に「欲しい物を1つだけ買ってあげるよ」とお店に連れて行くと、娘はお店の入り口にある初めに目に飛び込んできたものに強く惹かれ、「これにする!」と他のものを一切見ずにスグ決めます。

そんなときに私はいつも、

「せっかくお店に来たんだから、他にどんなモノがあるのかちゃんと見てから決めよう?

と声をかけていました。すると娘はひどく傷ついた顔をするのです。そうして一通りお店を見て回った後、やはり最初に決めたものを「ママ、ごめん。やっぱりこれがいい。」と選びます。

どうやら私のアドバイスは、娘にとって「ステキ!これに決めた!」というキラキラした気持ちを否定されたように感じるみたいなのです。

そして、「そんな商品を選んだ自分はダメなんだろうか…」というマイナスな気持ちの方が大きいのだと思います。

この経験を重ねた娘は今でも、「欲しい物を否定されるかもしれない…」という警戒心が強くなり、素直に「欲しい」と言えない状態になっているのだと思います。

娘の警戒心を少しでも和らげるために、今の私にできることは

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その後、私は娘に余計な警戒心を植えつけてしまったことを反省する日が続きました。

それでも、私には私なりの子育てしかできませんので、きっと時間を巻き戻してあの時点に戻ったとしても、やはり同じようなことを繰り返してしまうような気もします。

ならば、今の私にできる事は、私なりのやり方で、娘が自分の気持ちを素直に表現できる道筋を立ててあげること。それだけです。

● もし自分の気持ちを素直に口にしなければ、誰にも気持ちは伝わらず、願いが叶う可能性は0%
● もし自分の気持ちを口にしてみたら、どうなると思う?
● ダメだと言われて悲しい気持ちになるか、OKが出てハッピーな気持ちになるか、確率は50%
● 悲しい気持ちになった時は、何か別の楽しいことをして気持ちを切り替えてみよう

娘が「あれが欲しい」「こうして欲しい」と思っているのに口にできずにいる時、毎回こんな風に声をかけるようにしています。

ときには思い通りにいかないことも。でも、娘なりにそこは理解しているようで…

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この声掛けを続けていくうちに、「50%にかけてみる!」と言って自分の気持ちを伝えてくれることが増えてきました。

もちろん、娘の希望が全て叶えられるわけではないので落ち込むこともありますが、それもまた自分を成長させてくれる糧になると、娘自身もわかっているようです。

こうして同じ場面に遭遇した時に同じことを伝え続けると、その考えはいつしか娘の一部となり、成長と共に少しずつ変化を遂げながら彼女自身を助けてくれる財産になっていくはずです。

私たち親にできることは、その財産を少しずつ増やしてあげることぐらいなのかも知れません。いつか子どもたちがしっかりと自分の足で歩けるよう、何が子どもにとって良い財産になるのか真剣に考えながら、共に歩んでいけるといいですね。

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