出産から復帰し、映画化もされたバレエダンサー西野麻衣子のトライする生き方

出産から復帰し、映画化もされたバレエダンサー西野麻衣子のトライする生き方

2016年3月24日公開

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男性は女性のことが必要なはずだから、女性のことをもっとケアしてほしい。女性側ももっと男性をウェルカムにしなきゃいけませんね。
―バレエと子育てで本当にお忙しい生活かと思いますが、そんな中でも自分らしさを保つために西野さんがされていることってありますか?

西野:それにはすごく面白い話があって……。息子が生後3週間ぐらいのときに、主人が「ミルクをあげたばかりでアイリフは寝るだろうから、1時間ぐらい外を散歩してきたら?」って言ってくれたんですよ。それで私が行ったところ、どこだったと思います?

―えっと……バレエのスタジオとかですか?

西野:何も考えずにフラフラして、気付いたらいつものネイルサロンに行っていました(笑)。それから主人は月に一度、ネイルサロンに行く時間をプレゼントしてくれるんです。どんなに大変な状態であっても、30分でも1時間でも、お互いが自分のための時間を作るようにしていて。私自身も「西野麻衣子」としてまだまだ勉強して、人間として成長したいという気持ちもありますし、そこは妻になっても、ママになっても、諦めなくていいところだと感じます。

―日本は今、女性が活躍する社会作りを進めている段階なのですが、国際的に活躍されている西野さんから見て、日本の女性が自分らしく生きるために必要なことは何だと思いますか?

西野:自信を持つこと、でしょうか。私は人生の半分以上をヨーロッパで過ごしているのですが、日本に帰ったときに思うのは、女性に限らずみんな周りのことを気にしますよね? でもそれよりももっと大切なことがあると思う。自分の意志を強く持つこと、自分の夢や目標を持つこと。キャリアウーマンにならなくても、家にいるママであっても、目線を上げて、視野を広げて、夢や希望を持つことは必要だと思います。それで失敗してコケてもいいと思うんですよね。それよりも、なんで自分はやらなかったんだろう? っていう後悔はずっと残りますから。

―たしかに。

西野:妊娠して出産した後、もしかしたらカムバックに成功しないかもしれない。でも、そこでトライしたのと諦めたのでは、また違うと思うんです。だから、自分が今何をしたいのか、何を目標にするのか、きちんと自分と対話して、自信を持つこと。夢や目標のある両親と、これでいいやって妥協している両親とでは、子どもが感じるエネルギーも違うと思います。大人になっても、どこかしら子どものハートを持っていたいですよね。

―そういったお考えはお子さんを持つ前からお持ちだったんですか?

西野:わりと昔から持っていたんですけど、アイリフが生まれてからより強くそう思うようになりました。自分の目標を自分でわかっていないと、息子を引っ張ってあげられないですし、いろんな面で息子のお手本になりたい。成功の話だけじゃなく、失敗した話もしてあげたいなと思うんですよね。

―失敗の話もしてあげたいというのは素敵ですね。日本ではわりと、子どもが失敗しないように親が手を貸すということも増えているので。

西野:日本では「モンスターペアレント」と呼ばれる親たちが多いとのことですが、すごくヘンだと思いますね……。親は先生じゃないんですから、学校や習い事の先生に預けている以上、先生にお任せしなきゃいけません。もちろん危険なことからはプロテクトしてあげないといけないけれど、最後に決めるのは子ども自身。そのあとでも親はサポートしてあげられるわけだから、あんまり干渉し過ぎないのがいいと思います。

―日本とノルウェーの文化の両方を知っている西野さんだからこそ気づける視点ですね。日本は「変わりたいけど変われない」という育児環境が長く続く中で、具体的に踏み出せる一歩はどういったことだと思われますか?

西野:「こうじゃないんだけどな」とずっと言っていても、絶対変わらない。だから、何か一つでもいいから、変わっていこうという想いと、変わっていきたいという想いを集結して、女性が活躍できる場所を社会として作っていくべきです。日本人男性も女性のことがすごく必要なはず。必要なぶん、日本人男性は女性のことをもっとケアしてほしいし、男性と女性が支え合う社会に変わってほしいです。子育てに関しては、女性側ももっと男性をウェルカムにしなきゃいけませんね。結構、ママじゃないとダメって女性自身が思い込んでいることって多いと感じていて。そうではなく、生まれたときからパパとママが一緒に子育てに取り組むようにする。そして、日曜日はネイルサロンに行く(笑)。そうすることで、確実に何かが変わってくると思います。

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