スマホ世代の育て方④SNSや動画依存にさせない。親が持つべきスマホ知識

スマホ世代の育て方④SNSや動画依存にさせない。親が持つべきスマホ知識

2018年8月14日公開

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「子どもがスマートフォンを欲しがる」「YouTubeばかり見て困る」——小学生、中学生の子どもがいる親なら一度は「子どもとスマホ」について悩んだ経験があるはず。子どものデジタル事情に詳しいITジャーナリスト・高橋暁子さんによる「スマホ世代の育て方」連載の最終回は、クレディセゾン社員のママパパ3名と座談会を開催しました。

2017年の内閣府データ「青少年のスマートフォン・携帯電話の所有・利用状況」によると、小学生は55.5%、中学生は66.7%が、スマホもしくはケータイを持っています。「スマホのトラブルはどう回避する?」「持たせる前に決めておくルールは?」「親が知っておくべきことは?」など、子どもにスマホを持たせるときに起きがちなトラブルや、その回避策などについて語っていただきました。

文:石本真樹 撮影:有坂政晴(STUH)
プロフィール

高橋暁子(たかはし あきこ)
ITジャーナリスト。LINE、Facebook、TwitterなどのSNSや、10代のSNS利用実態、情報リテラシー教育に詳しい。著書『ソーシャルメディア中毒』のほか、新刊には『Twitter広告運用ガイド』がある。元教員の経験をいかして、雑誌・新聞・テレビ・ラジオなど多方面で活動中。8歳の男の子のママ。
http://akiakatsuki.com/


松尾 貴司(まつお たかし)
クレディセゾン 戦略企画部。大学1年生と小学校6年生の女の子のパパ。姉は小学校1年生からキッズケータイ、高校生からスマホを所持。妹も小学校1年生からキッズケータイ、小学校4年生からは、親のおさがりのスマホを所持。スマホの使い方については、子どもと一緒にルールを決めている。自身も最新ガジェット好き。

中野 京子(なかの きょうこ)
クレディセゾン 債権管理部。小学校6年生と5歳の男の子のママ。長男は学童保育がなくなり、一人帰宅させることも増えたので小4からキッズケータイを持たせている。子どものスマホについてのリテラシーは低め。

濱川 五月(はまかわ さつき)
クレディセゾン 債権管理部。小学校4年生の女の子のママ。連絡手段などで必要を感じないため、現在は何も持たせてない。クラスメイトがスマホを持ち始めたことで、「欲しい」というようになった。子どもがYouTubeを好きで、週末はよく見せている。
小学校4年生でスマホは常識? デジタル世代のリアルな実態
高橋:まずはみなさんのお子さんのスマホ、ケータイの所持状況を教えてください。インターネット接続が可能なツール(ゲーム機器やタブレットなど)も含めて、どのように使っているのでしょうか?

ITジャーナリストの高橋さん
松尾:うちは長女が大学1年生、次女が小学6年生で、二人ともスマホを持っています。長女とは大学進学を機に別々に暮らしているので、どんな使い方をしているかわかりません。

次女は、4年生のときにキッズケータイからスマホに変えました。格安SIMの普及で、キッズケータイよりも月額料金が安かったですし、家に中古のスマホがあったのでいいかなと。ゲームは任天堂の「Wii U GamePad」と「Nintendo Switch」を持っていて、あとはパソコンで『マインクラフト』というゲームを友達とボイスチャットしながら遊んでいます。かなりネットを使いこなしていて、「YouTuberになりたい」と言うほど、YouTubeにもどっぷりはまっています。

松尾さん(クレディセゾン)
中野:すごい! 6年生でそこまで使いこなしているんですね! うちの長男も小学6年生で、次男は保育園年長です。長男には、4年生の学童がなくなるタイミングでキッズケータイを持たせています。でも、出かけるときに「持っていってね」と言えば持っていきますが、自分の意志で携帯することはありません(笑)。

それなのに最近、「スマホが欲しい」と言い出したので理由を聞いたら、「ゲームがしたい」と。「Nintendo 3DS」を持っているので、「それで十分」と言っても、まわりの子が持っていると欲しくなるみたいです。

中野さん(クレディセゾン)
濱川:うちは小学4年生の娘が一人いるのですが、まだ何も持たせてはいません。私の両親が近くにいて学校が終わったら実家に行くため、連絡手段としてまだケータイは必要ないのかなと。

でも、クラスの半分まではいかないと思いますけど、わりとまわりにスマホを持っている子が増えてきてうらやましいみたいで、「誕生日に買って」と言われています。LINEについては、クラスの子も家族との連絡用として使っていて、まだ友達同士でやりとりするところまではいっていないようです。とはいえ、SNSトラブルはよく聞くので、持たせたくない気持ちのほうが強いです。

濱川さん(クレディセゾン)
高橋:小学生におけるLINEの認知度は高いですね。その証拠に、ある小学校の高学年のクラスでは大半が、LINEキャラクターの「ムーン」や「コニー」などを知っていたほど。

スマホデビューした子どもたちが最初に使うのは、YouTubeとLINEが多いようですが、無料通話もできるため、保護者との連絡用に使わせているケースも少なくありません。

ただし、文章でのやり取りに慣れていない小学生がLINEを使うと、友だちと仲が悪くなったり、いじめなどが起きたりと、トラブルが起きやすい傾向にあります。まずは、保護者とLINEのやりとりで練習を重ねてから友だちとの利用を許可するなどの工夫も必要ですね。
小学生の夢に「YouTuber」が挙がる時代。うまくつき合っていくコツは?
高橋:スマホや動画はネガティブなことばかり語られてしまいがちなテーマですが、子どもにメリットになることもあるんです。

松尾:次女は1年前からイラストを描くのにハマっているのですが、YouTubeで描き方を学んで、最近は親が驚くほどに上達しています。好きなことを学ぶのにはいいツールなのかなと。自学研究の宿題が出たときも、インターネットを使いこなしていました。親がよくわからないからと勝手に悪いイメージを持ってしまう部分もあるかもしれません。

中野:うちの子どももYouTubeは大好きですね。小学校6年生の長男は「自分で動画を撮りたい」なんてことをたまに言いますが、聞き流しています(笑)。どうやら、自分で何かをつくるのが好きみたいで、「3DS」でパラパラ漫画をつくれるアプリに夢中です。松尾さんのお子さんみたいに、子どもの興味にうまくいかせるツールになればいいですよね。

高橋:いまは動画サービスを学習に使っている学校もあります。そのような使い方なら、動画の可能性も広がりますよね。たとえば、算数の学習内容をわかりやすく解説している動画は、理解力を高めることができますし、英語の動画なら発音を学ぶことで表現力や伝える力を高めることができます。

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