【医師監修】パパのいびきで赤ちゃんが起きる!原因&対策は?

【医師監修】パパのいびきで赤ちゃんが起きる!原因&対策は?

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パパが「赤ちゃんが起きてしまうほどのいびき」をしている場合には、睡眠時無呼吸症候群など、重大な病が隠れている可能性があります。今回は、成人のいびきの原因と対策をお伝えします。





この記事の監修ドクター

木村聡子先生

日本耳鼻咽喉科学会専門医、医学博士。女医+(じょいぷらす)所属。

夫のいびきを止めて、赤ちゃんもママもぐっすり眠りたい!

パパのいびきで、私も赤ちゃんも眠れない!
40週の妊娠期間を耐え抜き、我が子と感動の対面。パパと泣いて喜んだのではないでしょうか。ママも退院許可が出て、やっと赤ちゃんを交えた新生活のスタートしたのに、パパのいびきがうるさい! 産後〜授乳の疲れが出ているのに満足に眠れず、赤ちゃんが目を覚まして泣きだす始末。ぜひともそんな旦那のいびきを止めて、ぐっすり眠りたいですよね。
いびきから睡眠時無呼吸症候群へ
ママや赤ちゃんにとって迷惑な「いびき」ですが、パパの健康や命を蝕む危険性もあります。「大きないびきをしていると思ったら、一時的に呼吸が止まって静かになる」というような場合は「睡眠時無呼吸症候群」の恐れもあります。睡眠の質が落ちて疲れやすくなり、不注意による大きな事故につながる恐れもあるため、一刻も早く治療を始めるべきです。
パパのいびきの原因 チェック4つ

いびきの原因は「体調」「体の特徴」「病気」に大別できます。ここでは、それぞれの原因を細かく見ていきましょう。
体調
■風邪

風邪で鼻が詰まったり、あるいは鼻の粘膜が炎症起こすと、十分な鼻呼吸が出来なくなります。結果、口呼吸がメインとなることでいびきへとつながります。

■花粉症

花粉によるアレルギー反応が、鼻粘膜や喉の腫れを引き起こします。その結果、空気の通り道が狭くなることでいびきが起きやすくなります。

■ストレス

ストレスを抱えた状態が続くと、活動を司る交感神経が優位であり続けます。すると、口での呼吸が大きくなり、酸素を取り入れる量を増やそうとするため、いびきをかきやすくなります。

■疲労

とても疲れているのに気が高ぶって眠れない、という経験はありませんか。このように、疲労も活動を司る交感神経を優位な状態にするため、ストレスと同様にいびきの原因となる可能性があります。
薬やお酒
■特定の薬を飲む

うまく入眠できず睡眠薬を飲んでいる旦那さんの場合は、それがいびきへとつながっている可能性があります。睡眠薬で弛緩した舌が気道に落ちることで、呼吸がしづらくなります。そのため無意識に、取り入れる酸素の量を増やそうとして、呼吸が活発になるのです。その結果、いびきも大きくなりやすくなります。

■お酒の飲み過ぎ

旦那さんが会社の付き合いなどで、お酒を飲み過ぎて帰ってきた日は大きないびきが発生する可能性も高まります。アルコールは筋肉を弛緩させるので、舌が気道にふたをするように落ちてしまいます。原理としては睡眠薬と同じですね。
体の特徴
■肥満している

結婚後、ママの手料理が美味しくて肥満気味になる旦那さんも多いそうです。特に、首の周囲や喉に脂肪が増えると、気道が狭くなりいびきをかきやすくなります。

■舌や口蓋垂が気道をふさぐ

旦那さんの舌が人よりも大きかったり、「のどちんこ」とも呼ばれる口蓋垂が長い場合は「いびきをかきやすい体の特徴を持っている」と言えます。横になった時に、それらが気道を狭めたりふさいだりするためで、いびきの原因となっているケースがあります。

■咽頭扁桃(いんとうへんとう)の肥大

鼻腔の奥にある咽頭扁桃(いんとうへんとう)は「アデノイド」とも呼ばれますが、この部分が人よりも大きかったり、あるいは肥大していることで、気道が狭まります。通常は「子供のいびきの大きな原因」なのですが、成人以上でも咽頭扁桃の肥大からいびきへとつながるケースがあります。
病気
■睡眠時無呼吸症候群

無呼吸を寝ている間に繰り返す病気で、その主たる症状の1つが「いびき」です。大人の男性の3%~7%程度に見られるとされ、40~50歳代が半数以上と言われています。(*)しかし、肥満によってそのリスクが高まるため、若い旦那さんでも油断はできません。

■喉や舌の病気

喉や舌に腫れやガンなどが発生した場合は、気道を狭めていびきを発生させる原因となります。

■脳の疾患

舌がうまく動かせず、気道が塞がれることでいびきが起きるケースもあります。具体的な脳疾患としては、脳梗塞や脳腫瘍が挙げられます。

参考:*「睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)」日本呼吸器学会

http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=42
ママができる! パパのいびき対策

寝具や生活環境の見直しもいびき対策としてベターです。ママがちょっと気を遣ってあげるだけで、いびきが改善することもあるので、確認してみましょう。
枕や寝具、寝る姿勢を変える
いびきをかくのは夜眠る時です。したがって、枕や寝具、眠り方を見直すだけでも簡単にいびきが改善することもあります。以下、具体例をご紹介します。

■枕を見直す

枕が高すぎると首が曲がり、気道が圧迫されていびきが発生しやすくなります。首の高さ、そしてカーブに合った低反発枕を選ぶだけでも、いびきの改善が期待できます。なお、首が深く沈みこむような枕は気道を圧迫せず良さそうに思えますがNG。寝返りを打ったときに、横向きの寝相を支えられないので、適度な堅さがある枕のほうがよいです。なお、いびき改善・軽減機能を持たせた枕も発売されているので、気になる方はチェックしましょう。

■寝具を見直す

枕同様に、適度な堅さのあるほうが寝返りを支えられるので良いでしょう。

■なるべく横向きに寝る

舌が気道に落ち込むなどの理由でいびきが発生している場合は、仰向けではなく横向きに寝るだけでも、いびきが収まるケースがあります。これは重力によって舌が落ち、ふたをするように気道をふさぐ心配が無いからです。横寝が苦手、という旦那さんの場合は「抱き枕」を用意すると良いでしょう。両足に挟んで寝るとバランスが取りやすいので、快適に横寝することができます。
部屋の湿度を保つ
乾燥した部屋では鼻の粘膜が渇き、口呼吸からいびきにつながることがあります。特に、冬場は注意が必要と言えるでしょう。加湿器1台あれば、部屋の湿度を保つ事は簡単です。節約してお金をかけたくないママは、濡れた洗濯物を部屋干しするだけでも湿度が保てます。
いびきを録音する
上記の方法でもいびきが改善しない場合は、旦那さんに病院へ行ってもらいましょう。その際、録音したいびきの音声を持たせると、医師の診察もはかどります。例えば「いびき→無音→いびき…」という様子から「睡眠時無呼吸症候群」の可能性を疑うことも可能です。なお、特別にレコーダーを用意しなくても、スマートフォンやガラケーの録音機能で充分です。

なお、旦那さんのいびきを狙ってずっと起きているのも大変ですよね。そんな場合は「自動録音アプリ」を利用しましょう。物音に反応して勝手に録音してくれるアプリ、スマホのセンサーによって寝る姿勢や睡眠リズムを記録してくれるアプリなど、優秀な機能の付いたアプリも登場しているようです。有料だと多機能な傾向ですが、無料でも使えるアプリがいっぱいあります。ぜひ、旦那さんのいびきの記録に活用してみましょう。
旦那のいびきの治療

マウスピース
仰向けになって、口を開けてみましょう。すると舌が気道に落ち込むのがわかるかと思います。それを防ぐには口を閉じた状態のキープを補助する「マウスピース」が有効です。特に、いびきなどの症状がごく軽度の場合は、マウスピースで改善するケースも多いと考えられます。市販品は安価ですが、効果の確実性という点では疑問が残ります。できれば睡眠障害の専門クリニックなどで診察を受けてから、適切なマウスピースを用意してもらいましょう。
ダイエット
いびきの原因が「肥満」である場合は、運動と食事によるダイエット(減量)が有効です。脂肪の減少で気道への圧迫が軽減するほか、呼吸補助筋が機能するようになることで、やはりいびき軽減につながると期待されます。ただし我流のダイエットは、リバウンドなどでかえって体重を増やす危険もあるので、専門家の指導のもと体に無理のないペースで実践しましょう。

いびきそのものに直接効く薬は、今のところありません。薬は「症状緩和のサポート」という位置づけですが、適切に処方された薬を適切に飲み続ければ、いびき解消の大きな1歩になります。アレルギーが関係する鼻炎・鼻づまりについては「抗アレルギー薬・抗ヒスタミン剤」の服用からスタートします。このほか、細菌感染による扁桃腺の腫れが認められれば「抗生物質」、さらには「気道拡張剤」「抗うつ剤」、鼻の粘膜の腫れを抑える「スプレー」などが使われることもあります。以下、いびき治療で使用される薬の一例をご紹介します。

■抗ヒスタミン薬

かゆみ止めとしても知られていますが、アレルギー症状抑制に効果を持つ薬です。特に鼻づまりが原因のいびきなどには効果が期待できるでしょう。ただし、副作用に「眠気」もあるので運転前、仕事前などの服用には注意が必要です。

■抗ロイコトリエン薬

アレルギーの原因物質「ロイコトリエン」に作用し、鼻づまりの軽減が期待できます。

■漢方薬

近年では、東洋医学を重視するお医者さんも増えてきています。のどの弛緩症状が原因のいびきに対しては漢方薬が処方されるケースもあります。
手術
器質的な問題によって気道がふさがれたり、狭められている場合は「手術」が検討されます。アデノイド、口蓋扁桃、口蓋垂(のどちんこ)など、原因と特定される箇所について切除や形成をおこないます。

なお、喉ではなく「鼻」に問題がある場合も、手術が適用されるケースがあります。具体的には、鼻中隔彎曲症、鼻茸、肥厚性鼻炎などがいびきの原因となっていることがあります。
CPAP療法
睡眠時無呼吸症が重度と判断された場合は、専用の機器からチューブで酸素を送り、空気の通り道を確保する治療が行われます。これを「CPAP療法(持続陽圧換気)」と言います。旦那さんが、ひどいいびきと無音状態を繰り返し、なおかつ肥満なら「睡眠時無呼吸症」の可能性も高いので、ぜひ睡眠障害の専門機関(*)を受診させてください。

(*「睡眠医療認定医リスト」日本睡眠学会

http://www.jssr.jp/data/list.html)
まとめ

いびきは重大な病気のサインというケースがあります。パパ、ママ、赤ちゃんの3人で健やかに眠れるように、いびきのひどいパパには病院受診をすすめてください。

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