集中が「見える」メガネで実験。悩めるセゾン社員がこれからの働き方を考えた

集中が「見える」メガネで実験。悩めるセゾン社員がこれからの働き方を考えた

2019年4月23日公開

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仕事の生産性を上げたい。業務に没入し、溜まったタスクをきれいさっぱり消化したい。そのために私たち社会人が求めているもの、それは「集中力」である。ナポレオンは一日3時間しか寝ず、あとの21時間は集中していたという。ああ、集中、集中したいものだがSNSの通知はかまわず来てしまうし……。

一体どうすれば集中力を高められるのだろう。と言いつつも、こうすれば集中できるだろうなというイメージがなんとなくある。静かな環境で仕事をしたり、早起きしたり、コワーキングスペースへ行ってみたり。

クレディセゾンにも、時間や場所にとらわれず、自由な環境で働ける制度はあるものの、自身の集中力をコントロールする方法がわからず、うまく制度を活用できていない社員も多い。

そんな悩みに答えてくれるようなメガネ「JINS MEME(ジンズミーム)」が株式会社JINSから出ている。なんと、目の動きから集中の度合いを測定してくれるのだ。

今回は、いままさに自分の働き方に疑問を持つセゾン社員3名にJINS MEMEを着けたまま仕事をしてもらい、集中力を測定した。可視化された「集中」から見えてきたのは、自分の働き方を自分で考えることの大切さだった。

取材・文:大北栄人 インタビュー撮影:有坂政晴(STUH)
集中を求める三人が、JINS MEMEを試してみた
クレディセゾンには、オフィスにいなくても働くことができる「テレワーク」や、勤務時間を選択できる「フレックス」「時短勤務」といった制度がある。

しかし、会社から「さあ、好きな時間に好きな場所で働いていいですよ!」と言われても、自分自身がどんな時間帯や環境で集中できるのかわかっていなければ、生産性を高める働き方を選択することは難しい。そんなときに役立つのが、JINS MEMEである。

「JINS MEME」は、「内側を見るメガネ」をコンセプトに開発されたメガネ型ウェアラブルデバイスである。重心や体幹のバランス、姿勢、まばたきの回数などから集中力や疲労、眠気などが測定可能。専用アプリを使うことで、自分のメンタルや体の状態を記録し、可視化することができる。

「JINS MEME」本体
今回集まったのは、「いまの働き方を考えたい」「柔軟な制度をフル活用するために、自分の集中できる環境や条件を知っておきたい」と考えている三名のクレディセゾンの社員たち。

彼らには、それぞれJINS MEMEを渡して「普段通りの環境」、「自分自身が思う集中できる環境」、そして「JINS MEMEが発表している集中できるTipsを活用」し、仕事をしてもらった。

JINS MEMEを体験する三名
オフィス外で仕事をすると集中できるのか?
一人目は、商業施設との提携カード営業を担当している牧野さん。

牧野祐介(まきの ゆうすけ)さん
牧野さんが考える「集中できる環境」は、「とにかく外」とのこと。

いまのオフィスは、「集中しているタイミングで話しかけられたり、電話がかかってきたりで、集中力が途中で切れてしまう」そうだ。「オフィスが53階にあるので、窓を開けることができず閉め切ってあるのも気になるんですよね……」と窓を見る牧野さん。仕事に熱中したいがために、いまにもバリンと窓を突き破り、外へ飛び出していってしまいそうだ。

そんな牧野さんは、「集中」を求めて渋谷にある取引先近くのカフェで仕事をすることにした。

カフェで作業する牧野さん
牧野さんの集中度合いの結果がこちら。

左が普段どおりの環境で仕事をした記録、右がカフェで仕事をした記録。集中度合いは、リアルタイムでアプリに記録される
グラフは、上にいくほど集中力が高く、下にいくほど低下していることを示している。横軸は時間経過だ。

グラフの赤い丸で囲んだ12時から14時は、どちらもパソコンを使っての一人作業である。比べてみると外で作業をしたときのほうが、集中の度合いが高い。

牧野さんは結果を見る前、「これで集中できていたら、『もう会社来なくていいですか?』って上司に話ができますね(笑)」と言っていた。しかしその後、15時から打ち合わせに入ったことでどんどん集中が下がっていき、17時から始めたという資料作成のときにはどん底である。

15時から集中力がガクッと下がる
業務内容によるが、残念ながら会社が「来なくてもいい」と認める数値は、結果に表れなかった。
運動や間食で集中力は上がるのか?
外での仕事は、そこそこ集中できるという結果が出た。では、集中力を上げるTipsを導入した場合はどうだろう。別の日、牧野さんがTipsとして選択したのは軽い運動と間食だ。

JINS MEMEのサイトによると、「取り組むべき課題を強くイメージし、運動をして外側からストレスをかけたあと、リラックスしてから仕事に取り組むことで集中できる」とのこと。また、「間食をすることで血糖値を安定させ、集中力の低下を防げる」そうだ。

クレディセゾンオフィス内の運動器具で腹筋をする牧野さん
まず間食だが、10時半、16時と2回ナッツを食べたそうだ。結果を見るとどうだろう。

Tipsを試した日の記録
16時から始めたパソコン作業の集中度合いはたしかに高い。だが、ただのナッツでそんなに集中できてしまっていいのか。「今日から社員にナッツを一日5粒支給します」なんて展開になってしまうかもしれない。

グラフでもう一つ注目していただきたいのは、記録が途切れる前の上昇である。

急上昇する集中
じつはもう一つのTipsである運動は、17時頃に行ったそうだ。社内にある運動器具を使って軽く体を動かしてから、また業務に戻ったとのこと。集中力のグラフも右肩上がりで、しっかり効果が出ているように見える。業務時間のなかに「運動の時間」を取り入れるというのもいいのかもしれない。

ただし、この器具を使っている人は社内にあまりいないので、使うとき気恥ずかしさもあるようだ。

使っている人をあまり見たことがない、という運動器具。たしかに目立つ

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