集中が「見える」メガネで実験。悩めるセゾン社員がこれからの働き方を考えた

集中が「見える」メガネで実験。悩めるセゾン社員がこれからの働き方を考えた

2019年4月23日公開

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コワーキングスペースは集中できるのか?
二人目は、新規事業開発を担当している中里さん。

中里浩子(なかざと ひろこ)さん
中里さんの職場には仕切りのない大きな机があり、みんなで机を囲み、仕事をしているそうだ。活発な意見交換ができる風通しのよさをメリットに感じる反面、「視界にほかの人の動きが入って気になってしまうこともあるんです。せめて、正面に人がいないほうが集中できると思うんですけど……」と中里さんは言うが、それはたしかに。

中里さんが普段働いているオフィス
集中できる環境を聞くと、「音楽で気持ちを乗せてから仕事をすると集中できる」とのこと。そこで、中里さんはコワーキングスペースに行き、音楽を聴きながら仕事をした。その結果がこちら。

音楽を聴きながらコワーキングスペースで仕事をしたときの記録
中里さんによると、「仕事中にアプリを見たら、『ゾーン(極度に集中している)状態に入っています』みたいなメッセージが表示されてました。集中力のグラフでも常に一番高い位置を維持していたので、『私めっちゃ集中してる!』って思って」。

コワーキングスペースにてゾーン状態に突入している中里さん
なんと中里さんはコワーキングスペースでゾーンに入っていたのである。ゾーンとは、マイケル・ジョーダンやアイルトン・セナら一流のアスリートだけが体験できるという、周りの音が聞こえなくなり、時間が遅くなったように感じる、極度の集中状態のことである。もちろん個人のポテンシャルもあるだろうが、まさかコワーキングスペースに行き音楽を聴くだけでその状態に入ったとは。

ちなみに中里さんは、普段からヨガに行き瞑想するなど、集中力をコントロールする工夫をしている。自発的に働き方の改善に取り組んでいるそうだ。

ヨガで集中力を高める中里さん
「だれもいない朝のオフィスはすごい」らしい
「ぼくがいる部署は、とにかく問い合わせが多いんです。電話やメール対応が落ち着く夕方頃に、やっと集中して仕事ができている気がします。人の目が気になるのでカフェやコワーキングスペースでは集中できないタイプです」と語るのは、クレジットカードのポイント業務を担当している永岡さん。

永岡翔世(ながおか しょうせい)さん
永岡さんは、集中できる理想的な職場環境として「早朝のだれもいないオフィス」を選んだ。先にその感想を聞いてみよう。

「もう、想像以上に集中できました! だれもいないオフィス。静かで、頭がキリッと冴え渡って……! データ処理もすごく早く終わって。本当に、やってみてよかったなーと」。

ああ、もはや集中を測定する必要などあるのだろうか。こんな素晴らしい感想が生まれる仕事時間なんてなかなかない。ところが、測定結果を見てみると……。

左が普段の勤務時間で働いたとき、右が早朝に出勤したときの記録。想像以上に朝の集中度が低い
なんということだろう! 朝の集中度がどん底から始まっている。みんなが出勤する10時前になってようやく上がっているが、あれだけ感嘆していたのはなんだったのだろうか。自分では「集中している」と思っていても、必ずしも集中できているとは限らないようだ。
コーヒーで集中力は高まるのか!?
気を取り直して、集中が高まるTipsを試した場合も見てみよう。永岡さんが実践したTipsは、業務中にコーヒーを飲むこと。

JINS MEMEのサイトによれば、コーヒーを飲むと気持ちがリラックスしたり、情報処理能力が上がったりする効果が期待できるという。永岡さんは、13時頃にコーヒーを飲んだということだった。

コーヒーの香りで集中を高める永岡さん
その結果がこちら。

コーヒーを飲んだときの記録
コーヒーを飲んだ時間は、たしかに集中できているように見える。しかしすぐランチに入ってしまったそうで、集中が途切れてしまいもったいない。集中力を高めるアイテムを使う場合は、そのタイミングや頻度も考慮する必要がありそうだ。
できることから始めてみる。それぞれの「働き方改革」
三人にこの試みを振り返ってみてもらった。

牧野:「外のほうが集中できる」と周りに言っている手前、証明できてよかったです(笑)。いままでは外出の予定がある日だけテレワーク勤務をしていましたが、これからは集中力を高めるために、外出予定がない日でもテレワーク勤務をしていこうと思います。

中里:やっぱりコワーキングスペースへ行ったときは、圧倒的に集中できましたね。アプリで可視化することで、より実感できました。私のいる部署は外で働くこともOKなのですが、あまり利用していなくて。でも、今後は積極的に外で仕事をしようと思いました。

永岡:早朝出勤は一番効果を感じましたね。目に見えた測定結果は出ませんでしたが、体感しました。そもそも、自分は朝が弱いタイプだと思ってましたけど、意外と集中できた。機会があればやっていきたいですね。機会があれば。

「機会があれば」と繰り返し言っている永岡さんからは、「機会がないとやらんぞ」という強い意思を感じる。しかし、ポジティブな成果はあったとも言っている。三者とも、集中力が高まると思っている環境できっちり集中できていた。Tipsについても、効果はそれなりにあったようだ。

結論は人それぞれであるだろうが
いま、世の中では自由な働き方が推進され、それに伴った制度もつくられてきている。だがどんなに制度が整っても、自分自身がどうすれば集中できるのか、また、どうすれば生産性の高い働き方ができるのかわかっていないと意味がない。せっかく自由に働ける環境ならば、自分の特性をしっかりと理解する必要がある。

今回、三人がそれぞれ思い描いていた「自分が集中できる環境」を試したところ、それなりに効果があった。もし、いまより集中できそうな条件や環境について自分のなかにイメージがあるなら、できるところから取り組んでみるといいかもしれない。

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