白河桃子が語る、「家事を担う主夫」と「大黒柱の妻」という夫婦のカタチ

白河桃子が語る、「家事を担う主夫」と「大黒柱の妻」という夫婦のカタチ

2016年3月30日公開

Bu facebook
Bu twitter
男女とも子育ての時期は仕事のやり方を工夫することが大事です。
―男性が子育てをしたいと言ってくれるのは本当に嬉しいです。とはいえ、私の周りのママ友たちを見ても、旦那さんの育児参加を諦めている人が大勢います。

白河:夫に3回お願いしてダメだと奥さんは手伝ってもらうことを諦めるそうです。そこに何も求めなくなり、イライラだけが募っていく。でも、男性はなぜイライラしているか気づかない。「共働きならなぜ、結婚前に育児や家事の分担について話さなかったんですか?」と奥さんに聞くと、口をそろえて「優柔不断な男性を結婚までもっていくだけで精いっぱいだった」と答えるんです(笑)。女性側も、一生しっかり稼げるという自信がないから男性に強く言い切れないところがある。働き続けたいと考えている人でも、「果たして本当にできるのか」という不安があるし、まして自分が大黒柱になって稼ぐということは強い覚悟がいること。なかなか踏み切れませんよね。

―そう考えると、結婚前にちゃんと夫婦の家事・育児バランスについて話し合うことはすごく大事なことですね。

白河:そう思います。男性だって、自分が稼いで頑張らなくちゃいけないけど、家事や育児もしないといけないと思うと、ただ辛いだけ。世間的にも、女性がママになれば、会社側から「前と同じには働けないね」と言われるのに、男性は「子どもが生まれたならもっと働かないと!」と言われる。これだといいサイクルは生まれないですね。子育ての時期は、二人でどう家庭と仕事をまわしていくか話し合って、工夫することが大事になってきます。新婚の頃から家庭でやるべきことをちゃんと書き出して、分担していくといいと思いますよ。今の時代、女性は平等教育を受けて育ってきているので、「お互い仕事をするなら家事や育児も両方分担するのが当たり前」と考えていますが、実際に結婚すると大半はそうならない。やはり「相手に察してほしい」は難しいんですね。ちゃんとリストアップして可視化することが大事。男性は家事や育児をするという文化がないので、男性が自然にはやってくれないことを女性も自覚するべきですね。

―実際、家事や子育てをする男性に対して、女性側が気をつけることはどんなことでしょうか。

白河:感謝と尊敬を忘れないことは当たり前ですが、任せた家事や育児に関しては口を出さないことだと思います。主夫の場合、育児や家事を、ママ友や主夫仲間、母親などから学んできます。さらに、男性にしかできない育児があるのも事実。その姿を尊重することが何よりも大事だと思います。
お互いを少しずつ補える夫婦だったら、リスクが訪れたときに強くいられます。
―男性が中心となって育児をした子どもがどう成長するのかも気になります。

白河:主夫のイベントでパパと一緒にいる子を見かけると、みんな伸び伸びしています。お母さんなら「やめなさい」と止めてしまうことも、父親は寛大で自由にさせている印象でした。それでいて本当に危ないときは、ひょいと子どもを持ち上げて制止することができる。主夫は子育てなどの情報が入りにくいため、積極的に地域や輪に関わろうとするので、自然と子どもの社会性と対応力が育つんですよね。将来的にみても、パパとママの両方から育てられたという意識は大きな影響を与えると思います。

―今後、主夫に限らず育児参加を考えている男性が、やっておくべきことはどんなことでしょうか。

白河:まず、子どもを持ったら1週間でもいいので育休を取ってしっかり子育てに向き合う経験をすることをおすすめします。こうすることでお互いの立場がわかるんですよね。今、働かずして結婚する女性は少ないので、女性は働く辛さがわかっているはず。逆に、男性は家事、育児をする大変さを知ることが第一歩なのかなと。奥さんも、育児や家事を自分でやりすぎると、相手を無力化してしまう。その逆も然り。となると、「リスクに弱い夫婦」になってしまいます。片方が何かあったときに、お互いが少しずつ補えるようになっていたら、夫婦として強くなれますよね。

―子どもは欲しいけど働くことも諦めたくないと考える未婚の女性に、結婚のアドバイスをもらえますか?

白河:家庭人として魅力的な男性に目を向けたほうがいいと思います。社会の仕組みや上司の考え、会社の風土はなかなか変わらない。急ぐなら、自分より稼いでいる人を相手に探すのではなくて、たとえ稼ぐ力は自分より少なくても家庭人として一緒に歩んでくれる人に目を向けるべきです。

―そんなはっきりと! これからの男性には、仕事だけではなくて家事もできる人が結婚相手として求められる時代がきているということですね。

白河:いま、主夫を旦那さんに持っている奥さんたちも、一度はバリバリ働く男性と結婚したりおつき合いをして、ライバル関係となり疲れ果て、離婚したり別れたりしています。その後、今の主夫となる男性と出会い、幸せに暮らしているんですよね。もし自分のなかのタイムリミットが近づいているのなら、最初から家庭人に向いている人を探すことをおすすめします(笑)。

関連する記事

この記事のキーワード

RANKING
YESTERDAY

WHAT'S CHIENOWA?

staff_pickup