【医師監修】生理周期がバラバラになるのはなぜ?原因と問題点、対策

【医師監修】生理周期がバラバラになるのはなぜ?原因と問題点、対策

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生理は、おおまかに1ヶ月ごとに定期的に来るもの。しかし女性の中には、この生理周期がバラバラで安定しないケースも見られます。それでは生理の周期が安定しないのは一体何が原因なのでしょうか?生理周期の乱れは、放置しない方が良いのでしょうか。今回は生理周期が不安定なケースについてまとめました。







この記事の監修ドクター

麻布十番 まなみウィメンズクリニック 院長 今井愛先生

女医+(じょいぷらす)所属。産婦人科専門医、医学博士。
http://www.azabuwomens-cl.com/
生理周期がバラバラになる原因とは

生理周期が乱れるというのは、そもそもどのような状態のことなのでしょうか?またどうして生理周期がバラバラになるようなことが起きるのかも気になるところです。まずは生理周期が乱れている、バラバラになってしまっている状態について、その原因も含めてご説明します。
生理周期の乱れは身体からのSOS
正常な生理周期は、25日〜38日間とされています。それよりも短かったり長かったり、または毎回安定していなかったりするのは、生理周期が乱れていると考えられます。こういった生理周期の乱れは、ホルモンバランスが乱れているサインである可能性が高いとされています。ホルモンバランスの乱れは、ストレスを抱えている状態や生活習慣の乱れなどが原因となっています。

なぜストレスがホルモンバランスを乱すの?
ストレスを抱えた状態は、視床下部に影響を与えます。視床下部とは、ホルモン分泌を促す役割のほかに、免疫系や自律神経などといった生きていくために必要な様々な機能をコントロールする役割も持っている部位です。

この視床下部の働きが妨げられていると、さまざまな機能をコントロールしづらくなります。そうなると、まずは心臓・血液関係といった生命の維持に欠かせない機能を優先され、生命維持とは直接関係のない部分はうまく機能しなくなります。そのため妊娠のために必要な機能は後回しとなり、生理の周期の乱れや無排卵不正出血、無排卵、無月経などを引き起こしやすくなってしまうのです。

ちなみに視床下部に影響を与えてしまうものには、ストレス以外にも睡眠不足や不規則な生活、バランスの悪い食事、過度なダイエット、冷え、環境の変化、過度な運動などもあります。
不安定な生理周期の問題点と対策

不安定な生理周期は、身体の不調や生活習慣などが関係していることが分かりました。それでは、生理周期が乱れていることでの問題点とは、どのようなものなのでしょうか?生理周期を整えるための対策方法も含めてご説明します。
生理周期がバラバラだと何が問題?
生理の状態は、ストレスのバロメーターといわれているほど。精神的なストレスを抱えたりするとそれがホルモン分泌に影響して生理不順を起こすことも多く、生理不順の根本的な原因は、ストレスであるとも言えるのです。場合によっては、一時的であっても強いストレスを感じることで生理の周期が狂ってしまうこともあるようです。

ストレスによって乱れてしまったホルモンバランスを放っておくと、妊娠しにくくなったり、肩こりや頭痛、肌あれ、のぼせといった更年期特有の症状が早期に見られたりします。また、早くに閉経となってしまったり骨粗しょう症や生活習慣病のリスクが高まる危険性も考えられるのです。

また、生理不順や無月経が続く場合は、女性ホルモンが乱れているサインといえます。そしてホルモンがスムーズに分泌されていないと、自律神経のバランスも乱れてしまうのです。

生理周期を整えるには
生理周期を整えるには、なるべくストレスをためないことが重要になってきます。ストレスを完全になくすことは難しいですが、不摂生はできるだけ止めて規則正しい生活を。休みの日も含め、毎朝なるべく同じ時間に起床して食事をとり、生活リズムを崩さないように心がけると良いでしょう。食事は1日3食バランスよくとるようにし、睡眠を十分に取ることも必要です。

また、ヨガやアロマテラピー、瞑想法や太極拳などといった自律神経のコントロールにつながる運動を日常的に実践することも効果的。もしも生理不順を感じたら、自分自身の生活をきちんと見つめ直すことが大切です。

生理不順の大敵!ストレスはどう対処する?

生理周期を狂わせてしまう、ストレス。生理を安定させるためにはストレスを和らげるのが効果的ですが、そんなに簡単にはいかないもの。次は、日ごろから溜りがちなストレスとの向き合い方について考えてみましょう。
まずは自分のストレスを知ろう
ストレスをためこむとは、生理不順の原因ともなるホルモンバランスの乱れが発生し、ホルモンバランスが崩れると今度は自律神経の乱れにもつながってきます。自律神経の乱れは、疲れやすくなったり頭痛やめまい、のぼせや冷え、肌荒れやイライラなどといった身体におけるトラブルを引き起こす原因になります。

生理に異常が見られなくても身体の不調を感じたら、ストレスによって体の機能が落ちているサインかもしれません。ストレスによる不調が深刻化すると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、腸過敏症などの病気の原因になるほか、うつ病などの精神的な病気を引き起こす恐れもあります。身体に異常が出てきたら、できるだけ早めに対処するようにしたいところです。
ストレスを和らげるための対策
ストレスは誰にでもつきものですが、特に身体が疲れすぎていると回復力が衰え、ストレスをひたすら溜め込むことになってしまいます。そうなる前に身体を休めることが大切。仕事が落ちついたら温泉に行くなどの気分転換をしたりと、ゆっくり休養をとることは欠かせません。

また、ストレスを和らげるために実践したいのは、ぐっすりと眠ること。睡眠は、身体も心も休ませることができます。なかなか眠れないという時には、寝る前にぬるま湯にじっくりつかって身体を温めることがおすすめ。時間がなければ足湯だけでも効果があります。クラシックや自然の音などの眠りを促すBGMを流すのも、良いでしょう。

そのほかにも、ストレスをためこまないためには少しずつ発散できるように日常でできる自分なりの解消法を見つけだすことも大切。スポーツや旅行、温泉や友人とのお出かけなど、自分自身が本当に楽しいと思えることをするのが、ストレス発散には効果的です。
病気が隠れていることも?主な生理不順の種類と原因

次は、生理周期がバラバラではないけれども、通常よりも短いまたは長いことが何カ月も続くケースについてご紹介します。これらの場合、ホルモンバランスの問題ではなく何かの病気が原因となっている可能性が考えられます。変だなと思ったら、早めに受診するようにしましょう。
頻発月経
前の生理開始日から24日以内に生理が始まってしまう場合、その状態を「頻発月経」と呼びます。このように生理周期が通常よりも短くなってしまうケースでは、甲状腺や下垂体のホルモンの病気、卵巣の機能の低下、ストレスによるホルモン分泌の乱れなどの可能性が考えられます。

そのほかにも、黄体ホルモンの分泌が不十分で、排卵日から月経開始までの期間が短くなる「黄体機能不全」も考えられます。黄体ホルモンが不足していると子宮内膜が十分に成熟しないため、妊娠しにくかったり妊娠しても流産が起こりやすくなります。

また、生理出血ではないケースでは、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮頸管ポリープや排卵時の不正出血なども有り得ます。

稀発月経
前の生理開始日から次の生理開始までに40日以上の日がある場合には、「稀発月経」といわれます。これは、卵巣の働きが不十分であったり、無排卵になっている可能性が考えられます。周期が長くても排卵があり、定期的に生理があるならば妊娠・出産は可能ですが、排卵がないままに月経だけが起こっている状態になっている場合もあります。1〜2カ月様子をみて、周期が長い状態が続くようであれば、ホルモンバランスの状態や排卵の有無を調べた方が良いと考えられます。

このように生理が遅れる原因には、精神的なストレスや不規則な生活、無理なダイエット、肥満、偏食、睡眠不足、運動不足などが考えられます。

過長月経
生理の期間が8日以上続く状態のことを「過長月経」といいます。過長月経の原因には、ホルモンバランスの乱れや子宮の病気が考えられます。そのほかには、視床下部や脳下垂体、卵巣などといった女性ホルモンの分泌に関係する器官になんらかのトラブルがあって無排卵周期になっている可能性も。また、黄体機能不全でも過長月経を引き起こす場合があるようです。

過多月経
出血量が多かったり、血にレバー状のかたまりが見られたり、生理痛がひどいなどの症状がある場合、「過多月経」と呼ばれます。過多月経では、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜炎、子宮がん、ポリープなどといった病気が原因になっている可能性があるので注意が必要です。

過少月経・過短月経
生理が来てもナプキンの表面に血がわずかにつく程度で終わってしまうといった出血量が極端に少ない状態は、「過少月経」といいます。また、生理期間が2日以内と短いケースを「過短月経」と呼びます。

これらの状態は、女性ホルモンの分泌量が少ないことによって子宮内膜の厚みが薄い、または子宮自体の発育が不完全であることなどが原因として考えられます。そのほかには、「甲状腺機能異常」や無排卵月経が原因となっている場合もあり、長期間放置することによって不妊になってしまう可能性も有り得ます。場合によっては、ホルモン剤などでの治療が必要なことも。
まとめ
ストレスによるホルモンバランスの乱れは、そのまま放置するとさまざまな身体の不調や病気を引き起こす恐れがあります。また生理周期には個人差はあるものの、正常範囲を超えている場合にも何らかの病気の可能性があるので早めに受診する必要があります。不安定な生理周期は、身体の不調のサイン。自分の身体のために、見過ごさず気にしておきたいものですね。

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