ミッフィーの生みの親。ディック・ブルーナの名作絵本まとめ

ミッフィーの生みの親。ディック・ブルーナの名作絵本まとめ

2017年5月19日公開

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オランダの絵本作家、ディック・ブルーナさんが2017年2月に89歳で逝去されました。グラフィックデザイナーでもある彼の絵本は、鮮やかな赤・黄色・青・緑・茶色の独特な色使いがとても印象的。

なかでも代表作「ミッフィー」シリーズは、世界中の人々に愛され、日本でも「うさこちゃん」として親しまれています。今回は、たくさんのブルーナ作品のなかから編集部が厳選。子育て中のママパパに、親子で楽しめるディック・ブルーナさんの絵本を紹介します。
むしめがねで「これなーんだ?」と、遊んで楽しめるしかけ絵本

『ミッフィーの むしめがね』(ブルーナの おはなしちえあそびミニ)

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著者:ディック・ブルーナ(絵)、村田さち子(文)
出版社:講談社
Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2017 www.miffy.com
文:五十嵐 直子(クレディセゾン 育休中)
8か月の女の子のママ
誰もが知っているキャラクター、ミッフィーがむしめがねを持ってお出かけするしかけ絵本です。表紙のむしめがねがくりぬかれており、かたつむりやニワトリなど、かわいらしい動物が次々に登場。娘に「なにかいるね?」「これなーんだ?」などと語りかけて読むと、絵本をのぞき込むようにして遊びながら見ていました。

厚紙で本の角も丸くなっているので、娘に持たせても怖くありません。途中からは自分でめくりたいのか手を伸ばしたり、むしめがねの穴に指を入れたりしていました。最後はまさかの、うんちオチ(笑)。最後に登場する犬のおしりを私がポンポンしたり、のぞくフリをしたりすると、娘は喜んでいました。

0歳児向けの絵本なので、文字は少なめで、大人が読むとあっという間に終わってしまうのですが、8か月の娘は飽きずに読めるちょうどいいボリュームです。親子コミュニケーションにもつながりそうなので、ほかの「ブルーナの おはなしちえあそびミニ」シリーズも、書店で探してみようと思います。
「お菓子ばかりはダメ!」とは言わない、優しい導き方に感心

『おかしのくにのうさこちゃん』

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著者:ディック・ブルーナ(文・絵)、松岡享子(訳)
出版社:福音館書店
文:種茂 陽子(クレディセゾン 育休中)
4歳の男の子、2歳の女の子のママ
ごはんを食べたくないうさこちゃん。「おかしのくに」ならお菓子は食べ放題だし、おまけにお行儀が悪くても、夜更かししても、誰からも怒られない。そんな夢のような国があったらいいなと話す、うさこちゃん。でも本当にそれでいいの? と問いかける絵本です。

さて、わが家のお菓子大好き4歳児は、この絵本を読んでどんな反応を示すのか!? 最初は「おかしのくに」に目を輝かせていたものの、ジュースを4杯も飲んでしまううさこちゃんを見て「おなかが痛くなっちゃうよ……」と心配顔。結局は、「おかしのくにには行きたくない」と、うさこちゃんと一緒に納得した様子でした。

「お菓子ばっかり食べてはダメ!」と頭ごなしに言うより、こういう絵本を通して子どもに我慢や節度を考えさせるほうが効果大のよう。

「ミッフィー」シリーズ独特の色調のイラストに、リズミカルで簡潔な文章が優しく導いてくれるので、子どもの心の成長に役立つ一冊です。
1歳になった息子が、「まる」「しかく」「さんかく」を覚えながら楽しく読んでいます

『まる、しかく、さんかく』

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著者:ディック・ブルーナ(文・絵)、松岡享子(訳)
出版社:福音館書店
文:吉田 昂平(クレディセゾン 営業企画部プロモーション戦略グループ)
1歳の男の子のパパ
息子が1歳になってから読み始め、飽きずに何度も読んでいる絵本です。車のタイヤや標識、お皿などのいろいろな「まる」の形が出てきて、息子は「まる」が出てくるたびに、嬉しそうに指で差していきます。「まる」のほかに、「しかく」は窓や絵の額縁、「さんかく」はテントやヨットの旗などで形を表しています。

嬉しそうな息子を見ていると、楽しみながら形を覚えているな、と感じます。シンプルな絵とはっきりした色使いは、子どもにとって非常にわかりやすい内容だと思います。

この絵本には文字やストーリーがなく、形を表したイラストだけがページいっぱいに描かれているため、1歳の息子が自らページをめくって楽しんでいます。ミッフィーの作者であるディック・ブルーナというだけで手にとった絵本ですが、子どものいろんな面を見て成長を感じることができる一冊となりました。
リズムのよい文章が心地いい。うさこちゃん親子の日常を描く

『ちいさなうさこちゃん』

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著者:ディック・ブルーナ(文・絵)、石井桃子(訳)
出版社:福音館書店
文:東 摩耶(クレディセゾン 育休中)
1歳の男の子のママ
「ふわふわさん」と「ふわおくさん」という2匹のうさぎが日々を過ごしていると、天使のお告げで彼らのあいだに「うさこちゃん」が産まれました。動物たちにお祝いされ、また日常が始まっていくという、ほのぼのストーリーです。

初めて読み聞かせをしたとき、物語があまりにも淡々と進み、あっけなく終わったので驚きました。反対に息子は一度で気に入った様子。催促され読んでいると、「ほんとうに かわいい あかちゃんが うまれました」といったリズムのよい文章が心地よく響き始め、親子ともに大好きな一冊になりました。

個人的には冒頭の、ふわおくさんがふわふわさんのために梨を買うシーンが好きです。何てことのないシーンなのですが、私はふわおくさんみたいに、夫にやさしくしてあげられているかな……? と反省したからかもしれません(笑)。
娘のファーストブックにと購入。いまは1歳の息子が夢中です!

『きいろいことり』

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著者:ディック・ブルーナ(文・絵)、石井桃子(訳)
出版社:福音館書店
文:佐藤 絵美(クレディセゾン 東関東支社)
7歳の女の子、1歳の男の子のママ
黄色い小鳥が牧場に降り立ち、そこにいた子犬に牧場のなかを紹介してもらうお話です。7歳になる娘のファーストブックにと昔購入したものを、いまは1歳の息子に向けて読んでいます。

ストーリーは主人公の小鳥と、子犬の会話で構成されています。子犬が紹介してくれるのは、牧場にいる鶏や牛、豚などの動物や、人、向日葵、干し草小屋など。まだ1歳の息子には「干し草小屋?」とわからない箇所もありますが、目に留まりやすいように原色の鮮やかなイラストを黒の太線で枠取りしているので、興味を持ってくれています。そして私はとにかくディック・ブルーナ独特のかわいらしい絵がお気に入り!

小鳥と子犬のやりとりが会話調になっているので、息子に読むときは、7歳のお姉ちゃんが子犬役、私が小鳥役に分かれて読んであげることも。日本語の表現も楽しく、黒を「まっくろくろ」と言ったり、小鳥が「さっとおりてくる」、牛が「もうもうないている」など、読むときにリズムをつけやすく、息子はおもしろがって聞いてくれています。親子で遊びながら読める内容だと思います。
なぜディック・ブルーナの絵本は、多くの人を魅了するのか。そのヒミツは、色使いや絵柄、リズミカルな文章などに子どもたちへの愛情とあたたかみが溢れていたから。

絵本作品としての歴史も古く、2冊目に紹介した『ちいさなうさこちゃん』の初版年度は1964年で、現在までに世界40言語以上で翻訳されています。「ミッフィー」の絵本を読んで育ったというパパやママも多いはず。長きに渡って愛されてきたブルーナ作品。ぜひ、お子さんたちにも読み継いでいきたいですね。

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