【医師監修】2歳児の「夜泣き・虫歯・便秘」の原因と対策方法

【医師監修】2歳児の「夜泣き・虫歯・便秘」の原因と対策方法

Bu facebook
Bu twitter
意思表示が盛んになる2歳の時期は「魔の2歳児」と言われています。それだけではなく、急に夜泣きが始まったり、虫歯や便秘などの身体の不調が出てくる場合も……。今回は、2歳児によくある体の不調についてまとめました。







この記事の監修ドクター

表参道首藤クリニック 首藤紳介先生

小児科医。自身の経験から、薬だけに頼らず自己治癒力を高める医療を目指す。2013年より表参道首藤クリニックを開業。
http://shuto-clinic.net/
2歳児の夜泣きはいつまで続く? 対策ってあるの?

夜泣きは小さな赤ちゃんがなるものというイメージがありますが、中には大きくなっても夜中に目を覚まし、泣くというケースもあるようです。赤ちゃんの夜泣きとは、どう違うのでしょうか。
2歳の夜泣きの原因
小さな赤ちゃんの夜泣きは、発達の過程で、昼と夜の睡眠のリズムがつくられていくときに起こると言われています。早ければ3カ月くらいから始まり、6カ月〜1歳くらいまで続くことが多いようです。1歳半くらいにはほとんどが自然におさまりますが、中には2歳になっても夜泣きが続く子どもや、2歳過ぎてから急に夜泣きが始まる子どももいます。

2歳になってもおさまらない夜泣きの原因はさまざまあります。考えられるもののひとつは「日中のストレス」。2歳児は自我が芽生えて、いろいろと意思表示や自己表示をしたい時期です。でも、成長途中のため上手くいかないことも多く、子ども自身も「うまくできない」「くやしい」といった気持ちをかかえています。このようなストレスが、夜泣きの原因もなる場合もあるのです。

そのほか、睡眠サイクルの乱れも考えられます。昼間、思いっきり遊んだ疲れなのか、夕方に昼寝してしまうといったことはありませんか? 起こすのがかわいそうとそのまま寝かせてしまうと、夕食やお風呂の時間がずれ、寝る時間がバラバラになることもあります。寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなることが、夜泣きにつながると考えられます。

また、下にきょうだいが生まれたり、保育園への通園、引っ越しなど環境が変わった場合も、「もっと甘えたい」「不安」といったことから夜泣きしてしまう場合もあるようです。

夜泣きを予防するには?
まず大切なのは、「早寝・早起き」の生活習慣を守ること。人間の身体は、昼間にしっかりと日光を浴びると、夜には眠くなるホルモンが分泌されるようになっています。「(子どもが)寝ているほうが家事がはかどる」と、朝、いつまでも起こさないでいるのはNG。日中は公園に行ったり、お散歩に出かけたりして日光を浴び、身体を動かしましょう。

また、興奮しすぎや疲れすぎも夜泣きの原因のひとつと言われています。子どもが昼間興奮しすぎて、夜になってもテンションが高いまま、という様子を見たことはないでしょうか? どの程度であれば興奮しすぎないか見極めるのはとても難しいものですが、夜はできるだけリラックスできるよう、マッサージしてあげたり、ぬるめのお風呂に入ったりして過ごしましょう。

「甘えたい」といった気持ちや、「日中のストレス」が原因として考えられる場合、ママはその気持ちを受け止める心の余裕を持ちたいもの。「ママに甘えたいんだね」「うまくいかなくてつらかったね」といった共感する気持ちも大切です。

夜泣きはいつまで続くの?
イヤイヤ期の子どものお世話で、ママはくたくた。その上、夜泣きで睡眠不足となるとママの負担は大変なものに。「いつまで夜泣きが続くの?」と悩むママもいるのではないでしょうか?

夜泣きは数日間で収まることもあれば、数カ月続くこともあります。いつ終わるかについては個人差がとても大きいのですが、ずっと続くことはありません。ストレスをやわらげたり、興奮しないようにさせたり、生活リズムを整えて様子を見るようにしましょう。

ただし、ひどい夜泣きが長期間続く場合は、「夜驚症」といった睡眠障害の可能性もあります。夜驚症は、深い眠りから突然目覚めるため、電気をつけたり大人が声をかけても泣き止まず泣き叫びます。しばらくすると落ち着き、再び眠りに陥りますが、翌日は泣き叫んだことは覚えていないことがほとんどです。年齢が上がるにつれ、自然に収まることが多いと言われていますが、あまりにも夜泣きがひどい場合は、専門機関を受診するのもいいでしょう。

夜泣きはこうして乗り切ろう!

「いつかは夜泣きは治まる」という気持ちを持つことが何よりも大切です。「ずっと夜泣きが続いたら…」「何か病気では?」といったママの不安が、子どもに伝わり、不安になって泣くこともあるかもしれません。

パパがお休みの時などには、寝かしつけや夜泣き時の抱っこを、パパに変わってもらいましょう。2歳になると体重は重くなり、抱っこもひと苦労なはず。ママ一人で抱えこまず、子育ての大変なことを夫婦で共有するようにすると、ママの気持ちもラクになるのではないでしょうか。ママの睡眠不足は、昼間、子どもといっしょに昼寝をするなどして補いましょう。

気になる乳歯の虫歯について
乳児健診の時などに、「虫歯があります」と指摘を受けたママもいるのではないでしょうか? しっかり歯みがきをさせているはずなのに、虫歯と言われたらショックですよね。乳歯の虫歯の特徴や、予防のためにできることをご紹介します。

2歳〜2歳半でも虫歯になる?
虫歯になる仕組みは、永久歯も乳歯も同じです。

食事をしたあとの口の中には、食べ物の糖分が残っています。その糖分を虫歯菌が摂取すると、虫歯菌が酸を出して、歯のエナメル質内部に浸透して歯を溶かします。この歯が柔らかくなった部分を「虫歯」と呼ぶのです。

2歳というと、食べられる食材の種類もかなり増えてくる頃。おやつなど甘いものを食べる機会も多く、口の中には虫歯菌の餌となる糖分が残りやすくなります。加えて2歳の特徴であるイヤイヤ期。歯みがきを嫌がるため、ついつい仕上げ磨きがおざなりになり、知らず知らずのうちに虫歯が進行してしまう、ということも考えられます。

乳歯の虫歯の特徴
乳歯の虫歯は茶色や黒ではなく、白いのが特徴です。永久歯でよくみられる黒っぽい虫歯はゆっくりと進行する虫歯であるのに対し、やわらかな乳歯にできる虫歯の色は白いため、見逃してしまうことも多いと言われています。子どもの歯をチェックするときは、白っぽくなっている部分がないか注意しましょう。

もしも虫歯を見つけたら
「白い」ということだけでなく、乳歯の虫歯は永久歯と比べて進行が早いのも特徴です。虫歯になると、やわらかなエナメル質を突破して、すぐに象牙質まで達してしまいます。子どもは痛みを感じにくいので、「歯が痛い」と言い出したときには、すでに神経まで及んでしまっていることも……。こうならないためにも、「虫歯かも」と思ったら、すぐに歯科医の診察を受けましょう。乳歯の虫歯は、永久歯との生え変わりに影響を及ぼすため、できるだけ早く治療することが大切です。

虫歯予防のためにできること
歯みがきをするときは、虫歯になりやすいところを注意して磨くようにしましょう。虫歯ができやすい場所は、奥歯のみぞ、奥歯と奥歯の間、乳歯と歯ぐきの間などです。
2歳で便秘!?ウンチが出ない対処法

いきんでも出ない、おなかが張って気持ち悪い、など、大人にとっても便秘はつらいもの。この便秘は大人だけでなく、子どもにもおきることがあります。「おなかが痛い」という原因が、この便秘であることも……。ここでは子どもの便秘の原因や対策についてまとめました。

便秘になる原因は?
便秘の原因はさまざまですが、まず一番に考えられることは「食事の内容」です。便の排泄を促す食物繊維の摂取が少ないと、便が大腸の中に溜まって便秘になってしまいます。また、水分の摂取量が少ないと便秘になってしまうことも。子どもは新陳代謝が盛んで汗っかき。水分不足にならないように、こまめに水分を摂らせましょう。

食べ物だけではなく、精神的なプレッシャーなども便秘の原因となります。2歳というと、ちょうどトイレトレーニングの時期ではないでしょうか? これまでオムツでしていたウンチをトイレで行うことにうまく移行できなかったり、トイレがこわくて我慢しているうちに便意を感じなくなってしまうことも考えられます。また、トイレトレーニングに失敗すると、ママに叱られるというプレッシャーがあるかもしれません。

便秘になったときの症状は?
排便できないまま、便が大腸にたまると、お腹の張りや痛みなどが感じられるようになります。お腹が張ると気分もすぐれないので、不機嫌になったりグズグズとすることも。食べたものがうまく体から排泄されないため、食欲の低下がみられることもあります。

どのくらいウンチが出ない場合を「便秘」というのでしょうか。日本内科学会の定義では、便秘を「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」としています。しかし、便秘の症状は個人差が大きく、一概に「3日以上ウンチが出ていないから便秘」とは言えません。「便が数日間出なくて、お腹が張り、腹部に膨満感がある」「便が固く、排便が困難」といった場合は便秘を疑っていいでしょう。

もしも便秘になったら?
まずは家庭で食事内容と生活習慣を改めます。食事は食物繊維を豊富に含む野菜や海藻類を多く取り入れ、水分も十分に摂るようにしましょう。腸の動きを活発にするためには、適度な運動も欠かせません。腸のぜん動運動を促進させるマッサージもあるので、お風呂あがりや寝る前などに行ってみてもいいですね。それでも便秘が続くようであれば、小児科を受診するといいでしょう。小児科では、症状に合わせて、固くなった便を柔らかくする薬や、排便を促す薬を処方してくれます。

日常生活でできる便秘対策
前項で説明したように、食事内容と生活習慣の改善が何よりのポイント。食事では、「水溶性」「不水溶性」の食物繊維をバランスよく摂ることを心がけます。水溶性の食物繊維は便をやわらかくする働きがあります。含まれている食物は、海藻類やバナナ、りんご、ごぼうなど。一方、不水溶性の食物繊維は便のかさを増す効果があり、青菜類や豆類に多く含まれています。ヨーグルトなどの発酵食品も腸内の環境をよくする効果があるので、積極的に摂り入れるようにしましょう。

トイレトレーニング真っ最中の場合、いったんストップして様子を見てもいいかもしれません。「失敗してもいいんだよ」と声をかけてあげて、プレッシャーを感じさせないようにしてもいいでしょう。

2歳の子どもに適したおもちゃは?

自己主張が激しくなる2歳の子ども。天気が悪い日でも「公園に行きたい!外に行きたい!」と言って大泣きする場合があるかもしれません。そんな時に頼りになるのが家の中で遊べるおもちゃ。2歳にはどのようなおもちゃが適しているのでしょうか?

手指の動きの発達を促すものを
脳の発達のために、手指を動かすおもちゃを取り入れましょう。1歳児よりも細かなパーツを使ったパズルやブロックはおすすめです。ブロックは組み合わせ次第でさまざまな形が作れるので、想像力も養えそうですね。大きめのビーズを使ったひも通しなどもいいでしょう。細かな作業は集中力を鍛えるのにも役立ちます。

運動能力の発達につながるものもおすすめ
手指を動かすおもちゃに飽きてしまった……という場合は、身体を動かす遊びを取り入れてみましょう。子ども用トランポリンは子どもの体幹を鍛えるのに適したおもちゃです。飛び跳ねるだけかと思いきや、意外と運動量も多いのも魅力。ただし、身体のバランスをまだうまく保てない場合や、玩具の対象年齢に達していない場合は、思わぬケガをする場合があるので注意が必要です。

まとめ
2歳は幼稚園のプレ保育が始まったり、ママが働き始めて保育園生活がスタートしたりと、環境が変わる時期でもありますよね。環境の変化によるストレスが、便秘や夜泣きとなって現れるケースもあるかもしれません。イヤイヤ時期の子どもに振り回されていると、ママも子どもの体調の変化に気づかないことも。ママもリフレッシュして、気持ちにゆとりを持つことも大切かもしれませんね。

関連リンク
【医師監修】りんご病でも通園できる? 原因と症状、予防策まとめ | マイナビウーマン
【医師監修】子どもの微熱が下がらない…どうする? 注意すべきケースは? | マイナビウーマン
【医師監修】これはNG? 母乳の保存方法と気をつけたい注意点4つ | マイナビウーマン
元のサイトを見る

関連する記事

この記事のキーワード

RANKING
YESTERDAY

WHAT'S CHIENOWA?

staff_pickup