【医師監修】子どものクラミジア肺炎、3種の感染と症状は? 治療法と注意点

【医師監修】子どものクラミジア肺炎、3種の感染と症状は? 治療法と注意点

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赤ちゃん・子どもも感染するクラミジア肺炎とは?今回は、クラミジア肺炎の症状や診断基準ほか、原因や治療法についてもわかりやすくお伝えします。







この記事の監修ドクター

一般内科・膠原病内科・リウマチ科・感染症 児玉華子先生

北里大学医学部卒業、北里大学病院での研修後、膠原病・感染内科学教室に入局。東京逓信病院、北里研究所病院および北里大学病院勤務を経て現在は、医療法人東山会調布東山病院内科・リウマチ科として勤務。日本内科学会、日本感染症学会、日本東洋医学学会所属。女医+(じょいぷらす)所属。

赤ちゃん・子どもも感染するクラミジア肺炎とは?

クラミジア肺炎とは?
クラミジア肺炎とは、クラミジアという細菌によって引き起こされる肺炎を指します。実際には、クラミジアの感染によって扁桃炎や気管支炎などの症状が出るケースもあります。

クラミジアにはいくつかの種類がありますが、肺炎を引き起こすものは「クラミジア・トラコマティス」、「クラミジア・ニューモニアエ(肺炎クラミジア)」、「クラミジア・シッタシ」の3種類になります。
クラミジアによる肺炎の症状は?
肺炎の症状はクラミジアの種類ごとに異なります。以下、クラミジアの種類ごとの症状を紹介します。

■トラコマティスの場合

新生児に結膜炎を起こし、鼻涙管を通して肺に達し、新生児を過ぎる頃に間質性肺炎を起こします。発熱はまれです。

■ニューモニエの場合

いわゆる狭義の「クラミジア肺炎」です。トラコマティスとは異なり、38℃程度の高熱が出ますが、それ以上の熱になる事はあまりありません。このほか、鼻水、喉の炎症、呼吸困難、かすれ声などの症状が見られます。数週間〜数ヶ月以上、しつこい咳が続くケースもあります。

■シッタシの場合

「オウム病」と言われます。激しい乾性咳嗽で始まり、39度以上の高熱、頭痛などインフルエンザ様症状をきたし、重症化しやすいです。

クラミジア肺炎に子どもが感染する原因は?

感染経路は?
クラミジアの感染経路は、クラミジアの種類ごとに異なります。以下、クラミジアの種類ごとに感染経路を確認してみましょう。

■トラコマティスの場合

クラミジア・トラコマティスは産道感染します。妊娠中のママがクラミジア感染している場合、出産の際に赤ちゃんに感染してしまうのです。

■ニューモニエの場合

感染ルートが限定的なトラコマティスとは異なり、クラミジア・ニューモニエは飛沫感染することが特徴です。そのため、人が多い施設等での集団感染もあります。また、乳幼児から成人まで、幅広い年齢層で感染します。

■シッタシの場合

ヒト-ヒト感染はありません。鳥類との接触で感染します。オウム、インコなど輸入ペット鳥の半数は感染していると言われています。

潜伏期間は?
■トラコマティスの場合

産道感染後、2~12週の潜伏期を経て発症します。

■ニューモニエの場合

3~4週間程度の潜伏期間です。

■シッタシの場合

1~2週間程度の潜伏期間です。

クラミジア肺炎の検査と治療法

検査と診断基準
クラミジアの検査には、以下のような方法があります。

■喀痰検査

喀痰の細菌培養検査により検出します。

■抗原検出法

PCR法(DNAプローブ法)とも呼ばれる遺伝子診断の一種で、病院で広く実施されている検査方法です。

■抗体検出法

血液検査によって、クラミジア感染で作られる抗体を検査します。病初期には検出できないことも多く、診断価値は低いです。

■胸部エックス線検査

エックス線によって、肺の状態を確認します。ぼんやりとした影が映る場合は肺炎の可能性もあり、ひとつの診断基準となります。
どんな治療をするの?
抗生物質を投与します。1〜2週間の長期服用となりますが、途中で薬を飲まなくなると、再発の恐れがあります。したがって、医師から処方された分については、必ず飲みきるようにしてください。
予防法はある?
クラミジア・トラコマティスは産道感染します。逆に言えば、ママがクラミジア感染していなければ、赤ちゃんに感染することはありません。そのため、妊活中からきちんと性病検査を受け、万が一クラミジアと診察された場合には、きちんと治療しておくことが重要です。また、妊活中〜妊娠中は、パパにコンドームをつけてもらうなど、常にセーフセックスを心がけてください。

クラミジア・ニューモニエは飛沫感染するため、手洗い・うがいを心がけることが予防につながります。幼稚園、保育園、学校などで、咳・鼻水を伴う風邪が流行っている場合には、クラミジア・ニューモニエの可能性もあります。風邪が流行している間は子どもにマスクを着用させるのも予防策になります。

クラミジア・シッタシは鳥との接触で感染しうるため、野外で飼うことや、口移しで餌をやるなど過剰な接触は控えること、鳥に触った後は、必ず手洗いうがいをすることが大切です。
まとめ
手洗い・うがいの徹底は、クラミジア以外の病気の予防にも効果的です。パパ・ママがお手本となり、子どもが小さいうちから手洗い・うがいを習慣化すると良いでしょう。

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