ワコールのママ社員に聞く、仕事と家庭のモード「スイッチングアイテム」

ワコールのママ社員に聞く、仕事と家庭のモード「スイッチングアイテム」

2017年4月10日公開

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ワーキングマザーにとって、仕事と育児をいかに両立させるかは、誰にとっても難しい問題。仕事のつらさや育児の大変さを互いに、家庭と職場に持ち込まず、自分のモードをうまく切り替えてバランスを取ることが大切になるはずです。

そんな働くママを対象にした「ワーキングマザーの仕事と育児の両立に関する意識調査 」というアンケートが、昨年ワコールによって実施され、新聞やウェブメディアなどで取り上げられて話題を呼びました。調査結果から見えてきたのは、ワーキングマザーたちのキャリアアップに対する意識の高さ。そして、仕事と育児に向かう気持ちのオン・オフを、身につけるアイテムによって切り替えているということも。

では働くママたちは実際にどんなアイテムを使い、どのような工夫をしているのでしょうか。それぞれお子さんをもつ、ワコール広報・宣伝部の福岡智亜紀さんと綿貫庫摩妃さんに、本アンケート結果をもとに「仕事と育児とおしゃれの関係」について伺いました。この春、育休から復帰したママさん、必見です!

取材・文:阿部美香 撮影:中村ナリコ
プロフィール

福岡 智亜紀(ふくおか ちあき)
5歳の男の子のママ。株式会社ワコール 総合企画室 広報・宣伝部所属。1992年に入社後、主に商品のPRを担当。2012年に出産。産休・育休を経て、2013年に同部署に復職。

綿貫 庫摩妃(わたぬき こまき)
もうすぐ2歳の女の子のママ。株式会社ワコール 総合企画室 広報・宣伝部所属。1994年に入社後、BA(ビューティーアドバイザー)として百貨店に配属となる。その後BA教育課を経て、2013年より現職。2015年に産休・育休を取得し、2016年に同部署に復職。
新聞やウェブサイトなどで取り上げられ、話題を呼んだアンケート。作成者が意外に思った結果とは?
—働くママの具体的な声はなかなか伝わりにくいものですが、それを女性顧客の多いワコールが発信したこともあり、「ワーキングマザーの仕事と育児の両立に関する意識調査」は話題を呼びました。このアンケートはそもそも、なぜ行われたのですか?

福岡:「育休明け」前後のワーキングマザーに対象を限定したアンケートというのは、じつはワコールとしても初の試みでした。調査を行ったきっかけは、私どもが販売している下着アイテム、なかでも「機能性ボトム」に対する意識調査を兼ねてのものだったんです。

—機能性ボトムというのは、いわゆるガードルに代表される、下半身を引き締める下着のことですね。

福岡:はい。ワコールでもさまざまな機能性ボトムを開発・販売していますが、とくに若い世代の活用シーンが、以前よりもかなり限られてきている実感があって。実際に動向を調査してみると、最も活用されているのは産後で、それ以前やそれ以降に使われることは少ないことがわかりました。アクティブなユーザー層は40代後半から50代で、20〜30代の方はあまりはいていないんですよね。

—たしかに、下着売り場に行ってもガードルは、わりと年配の方向けのコーナーに多かったり、売り場のメインにはないことが多い気がします。

福岡:そうなんです。そこで私たちも、「若い世代のみなさんが機能性ボトムをはき始めるきっかけが、産後のタイミング以外であるのかどうか?」という実態を深く知りたかったのが、今回のアンケートのひとつの目的です。

—結果的に、アンケートの内容はさまざまなメディアで取り上げられたそうですね。

福岡:おかげさまで、一般の新聞やママ向けサイトなどの、女性の復職にスポットを当てた特集で取り上げられる機会が多かったですね。社内でも手応えが大きく、今後も毎年、こういった内容のアンケートは続けていく意義があるとの意識も高まりました。

福岡智亜紀さん
—実際、このアンケートを作成された福岡さんも、同じワコール広報・宣伝部で働いていらっしゃる綿貫さんも、産休・育休を経験して職場復帰し、キャリアを重ねていらっしゃいます。働くママとしての実体験がアンケートの設問に反映されていて、だからこそ、より生の声が聞けたのではないでしょうか。アンケート結果を集計して、予想外だった回答結果はありましたか?

福岡:全体を通して、いまの働くママたちの仕事に対する意識の高さに驚きましたね。「子どもがいてもキャリアアップしていきたい」という女性像に「賛同できる」とした回答が9割近くありました。実際に、働くママの2人に1人が、ご自身のキャリアアップについても意欲的で。女性が「結婚し、子育てをするならキャリアアップをあきらめよう」ではなく、「両方実現しよう」という高い意識に変わってきたんだなと思いました。
産休から復職して、以前と同等の仕事ができているというママは6割以上
—ご自身が復職を経験された立場で思うことも多いのではないですか?

福岡:そうですね。産休・育休中は、「本当に仕事に復帰できるんだろうか?」と非常に不安でした。休んでいる間は、身体も心もゆるゆる状態なので(笑)、「来月から、本当に会社に行けるのかなあ」などと、すごく心配したんです。でも実際に復帰してみると、そんなことでいちいち悩んでいるヒマもないくらい、やるべきことがあったので、クヨクヨしていられなかった。なので、思ったよりも復職はスムーズだった気がします。

綿貫:私もそうでした。生活のペースを仕事モードに慣らすまで少し時間はかかりましたが、復職と同時にとにかく仕事をこなす必要に迫られたので、悩んでいる時間はありませんでしたね(笑)。

—アンケートにも、お二人の経験に通じる回答がありましたね。復帰前の人のうち、「復帰後に以前と同等の仕事ができる」と思っている人は4割未満。でも復帰後の人は、6割以上が「できている」と答えています。「産休・育休で仕事の能力が落ちるんじゃないか」と不安になる必要はないということかもしれませんね。

綿貫:そうですね。キャリアアップへの意識については、私自身はまだ育休明け1年目なので、仕事と育児の両立に手一杯。ガツガツとキャリアアップを目指す余裕がないのが現状ですが、子どもがもう少し大きくなれば、また変わっていきそうです。

福岡:働く女性にとっては、心強い結果になったのではないかと思います。

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