夜中に働くのはもうしんどい。ワーママを救う保育付きシェアオフィスの使い方

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女性は、結婚出産や夫の転勤など、環境をリセットしなければならないことが多い。(中村)
―お二人とも出産・育児を機に、一度は仕事を辞められているそうですが、いつか復職したいという思いはあったのですか?

中村:産後に仕事を一切していなかった時期は、子どもが幼稚園や小学校に入るまでの数年間、ブランクになってしまってもいいのかと漠然とした不安がありました。私はキャリアカウンセラーの資格を持っているのですが、「自分のキャリア、これでいいのかな?」と(笑)。なるべく早く仕事をしたかったです。

中村さん親子
野田:私も建築士の資格を持っているのですが、育児期間中は資格試験の勉強をしたり、英語を学んだり、今後のキャリアのための準備期間と割り切ればいいと考えていたんです。でも、育児はそんなに甘いものではありませんでしたね(笑)。

中村:子どもが小さいと、まとまった時間が取れないですもんね。

野田:やっと昼寝してくれたと思ってもすぐに起きるし、結局、夜寝かしつけた後にしか自分の時間は取れなくなってしまう。夜は夜で夜泣きもありますし、いろいろ試してみたのですがダメでした。

中村:一度仕事を中断してしまうと、集中力が途切れますよね。単純な作業ならまた再開すればいいですが、企画などを考える仕事の場合は「なんだっけ?」とアイデアを思い出せなくなってしまうこともあります。ある程度のまとまった時間をいかに確保するかが課題ですし、確保できた時間を大切に使って、集中して仕事することも大事です。

野田:たしかに仕事量として、減ったというより密度が濃くなったと思うので、新卒入社した頃の自分に教えてあげたいです(笑)。あと復職してから、自分が思っていた以上に仕事が好きだということに気づき、ずっとこの先も続けていきたい思いが強くなりました。

野田さん親子
―出産や育児で一度仕事を離れてみることで、客観的に見えてくることもありますよね。

野田:そうですね。いまは子どもが小さくて、自分のためだけには動けない事情があるので、このようなシェアオフィスで働かせてもらえるのはすごくありがたいです。今後については模索していますが、仕事の割合は増やしていきたいです。

中村:私は夫がいつ海外転勤になるかわからないので、中長期的なキャリアプランを描いたところで変更せざるを得なくなる可能性が高いんです。女性は、結婚出産や夫の転勤など、環境をリセットしなければならないことが多いですよね。だから、いまは目の前の仕事に真剣に取り組みながら経験を積みつつ、今後に向けては自分が進みたい分野での人との出会いや出来事を大切にしていきたいと思っています。

夫から、「一番の営業は目の前の仕事をきちんとやること。それを評価してくれた人が次の仕事をくれるから」と言われたことがあるのですが、営業経験がない私がフリーランスで仕事をできているのは、仕事への姿勢を評価してくださった人がいるからなのかなと思っています。環境が変わっても仕事は得られる、そう信じています。

中村さんのお子さん
メディアで言われているような、王道の子育てや働き方だけが答えではない。「そんなに不安に思わなくて良かったんだ」と実感しています。(野田)
―お二人とも、仕事と育児を両立させながらも、家庭の事情も含めて、その時々の状況にうまく適応して働いていらっしゃいますよね。これから結婚、出産を考えている世代や、長く働き続けたいと思う女性たちに何かアドバイスはありますか?


中村:私は独身時代、会社に出勤するからこそ仕事があると思っていましたが、出産後にフリーランスで仕事をするようになって、「会社員じゃなくても仕事はできるんだ!」と実感しました。会社に所属すると何かと制約が多いですよね。最近はフリーランスで働いているワーキングマザーがたくさんいるので、そういった事例を早いうちから数多く見ておくといいと思います。

―なるほど。女性が育児と仕事を両立しようとしても、マタニティー・ハラスメントで会社を辞めることになってしまったり、育休から復帰できたとしても責任あるポジションにつきにくかったりと、まだたくさんの問題があります。フリーランスという働き方は、ある意味、その解決策の一つとして捉えることができるのかもしれませんね。

中村:フリーランスというと何か特別な技能や資格、豊富な経験がないとなれないのではと思われがちですが、私のように未経験の仕事に挑戦することができる場合もあります。スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授による「計画された偶発性理論」というキャリア理論があるのですが、それは「キャリアの8割は予想しない偶発的な出来事によって決定される」ことを明らかにしたもので、その偶発的な出来事をただ待つだけでなく、積極的に行動することで良い偶然を意図的に創り出していくことが大切だとしています。

私の場合も、過去の経験や自分がやりたいことに固執せず、巡ってきたチャンスをとにかく掴んでみたことで今に至っています。自分のなりたい姿が明確な人はもちろんですが、あまり明確ではないという人でも一歩踏み出してみることでフリーランスとしてやっていける可能性は十分あると思います。

野田:たしかにやってみたことのない働き方でも、最初の一歩さえ踏み出すことができれば、あとはどうにでもなる気がします。メディアで言われているような、王道の子育てや働き方だけが答えではないですから。私も復職してみて、子育てしながら楽しく働くことはできているので、「そんなに不安に思わなくて良かったんだ」と実感しています。ここ数年でも、女性の働き方はどんどん変わってきているので、Mafficeのような場所を利用する方法も一つですし、常に変化に対応しながら働き方を考えていくことが必要なのかもしれないですね。

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