PTA「やって良かった」の声も! 悪い面ばかりに目を奪われないために【はじめてのPTA 第4回】

PTA「やって良かった」の声も! 悪い面ばかりに目を奪われないために【はじめてのPTA 第4回】

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さて、連載3回目までは主に、PTAの問題点についてお伝えしてきました。

でもじつは、PTA活動にもいいところはあるのです。「本当に?」と思われるかもしれませんが、そういうところもないと、さすがに70年は続いてこないでしょう。

それは何かと言うと、保護者同士の横のつながりができる、近所に知り合いが増えるというところ。それが一番ではないかと思います。筆者自身もPTAにかかわってきて、それはありがたかったと感じます。

笑顔の子どもたち

(c) paylessimages - Fotolia.com



■いたらいたでありがたい、近所の知人や友だち
ネット全盛期のいま、近所に友だちがいなくたって、SNSなどでいくらでも人と交流できますから、とくに近所づきあいの必要性を感じない人も多いかもしれません。

でも実際に近所に知り合いができてみると、意外とこれが悪くなかったりもします。買い物に出たとき、ちょっと顔を合わせて立ち話できるような知り合いがいることは、それ自体単純に楽しいことですし、また安心感につながるところもあります。

もちろん嫌なヤツだったら話は別ですけれど(それなら知り合わないほうがマシです…)、まれに気の合う友人が見つかる場合もあるので、あなどれません。

路上で会話する女性

(c) Monet - Fotolia.com



知り合いが増えると、自然と情報も入ってきやすくなります。近所の医者や塾の評判、進学先の情報、学校の様子、お友だちや先生のこと、などなど。とくに上のお子さんがいる親御さんの情報は、一人目育児中の親にとって、かなり有用なことがあります。

もちろん、こういったつながりは、PTAでなければ得られないものではありません。子どもの習い事やスポーツチーム等々、保護者がつながれる場はほかにもいろいろあります。でもPTAも現状、つながりを得られる場のひとつであることは事実でしょう。

近所の知り合いというのは、いなければいないで別に困らないかもしれませんが、いたらいたでありがたい、というものではないかと思います。

■PTA本来のメリットを見失わないために
教室に一人でいる人

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というわけで、PTAにもじつはいい面もあるのですが、なかなか注目されることがありません。なぜかといえば、これもやはり、強制的にやらせていることが多いから。

現状、子どもが学校に入れば保護者はPTAに自動加入することが大半で、「入るか、入らないか」という選択肢を与えられません。そのため「PTAに入ったら、自分にとってどんないいことがあるか?」を考える機会がないのです。それでは当然、PTA活動のメリットに目が向きづらくなります。

またPTAでは、よくクラス役員や委員長決めの際、じゃんけんやクジ引き、欠席者への押し付けなどといった状況が起こるので、そのイヤな印象が強すぎて、せっかくのいい面がかすんでしまうところもあるでしょう。

だからもし、PTA活動のよさを他の人にも知ってもらいたいと思うのであれば、まずは「無理にやらせない」ということが必須だと思うのです。



あとは、活動の目的をはっきりさせることも必要でしょう。「その活動を、何のためにやるのか?」と考えること。「学校の手伝いをしたいのか?」「保護者の交流の場をつくりたいのか?」等々、目的をはっきりさせて活動していれば、少数でも参加したい人は自ずと出てくるはずです。

いまのPTAでは、しばしば「本来の目的」が忘れられています。そのために、「前年どおりにやること」や「ひとり残らず全員がかかわること」が優先されがちです。それでは、「やってみたいな」と思う人が出づらいのは当然のこと。

■「みんな同じでなければいけない」という呪縛から逃れる
笑顔の女性たち

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それからもうひとつ、いろんな人が参加しやすいように活動全般を見直していくことも必須でしょう。

活動する時間や場所をフレキシブルに設定して、たくさんの人がかかわれる機会を用意しないと、参加したくてもできない人が出てきてしまいます。「平日の日中に学校に集まる」という一択しか用意せずに、「参加者が少ない」と嘆くことは不毛です。

保護者のなかには、いろんな状況の人がいます。そもそもお母さんだけでなくお父さんもいるわけですし(忘れられがちですが)、また子どもを見てもわかりませんが、ひとり親、祖父母や親戚、あるいは同性カップルで育児をしている家庭もありますし、施設で子どもを育てていることだってあります。

私たちはつい「全員が同じようにPTAに参加・活動しなければいけない」と思い込みがちですが、実際にはみんないろんな状況なのですから、そうはいかないのです。

その事実を認めていくことが必要でしょう。

そして、「PTAにかかわるか、かかわらないかは、それぞれの保護者が決めればよいことだ」という前提に立つことが、一番必要ではないかと思います。

これまで私たちが長年身につけてきた「みんな同じでなければいけない」という呪縛から、逃れていけるといいですよね。

■大塚玲子さんの著書
『PTAがやっぱりコワい人のための本』
(太郎次郎社エディタス/¥1,620)

『PTAがやっぱりコワい人のための本』

そこにいるのはどんな人たち? 負担はいったいどの程度? PTAのネガとポジを徹底仕分け。読めば気持ちが軽くなる一冊!

 
 
(大塚玲子)
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