顔が赤い原因は病気のせい? 医師が教える解消法

顔が赤い原因は病気のせい? 医師が教える解消法

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まわりの人から「顔が赤い」と指摘されたことはありませんか? お酒を飲んでいるわけでもないのに、なぜ顔が赤くなってしまうのでしょうか。そこで今回は、赤ら顔の原因や病気の可能性、赤ら顔を解消するコツについて、皮膚科医・小澤佑美先生に解説してもらいました。

■赤ら顔の原因と解消するコツ

赤ら顔の原因は、大きくわけて2つ。くわしい原因と解消法についてチェックしてみましょう。

◇タイプ1:血管や血管中の血液に原因がある

皮膚にある毛細血管は、気温に合わせて血管を拡張・伸縮させることで、体温を調節しています。血管の収縮力が低下して拡張したままだったり、血液の量が過剰に増えて、通常では見えないはずの血液が透けて見えてしまいます。そのせいで顔が赤く見えるのがこのタイプ。これは、病気だけでなく、生まれつきや体質のケースもあります。また、人前に出るなど、緊張する場面で顔が赤くなってしまう「赤面症」もこのタイプ。赤面症は、強い緊張によって、自律神経が乱れるため、血管が一時的に拡張して起こります。

◇【タイプ1】赤ら顔を解消するコツ

☆(1)十分な睡眠をとる

睡眠不足は、自律神経の乱れにつながります。血管の拡張や収縮調節の役割がある自律神経の不調は、毛細血管の拡張を起こすので、しっかりと睡眠をとりましょう。

☆(2)気温差の大きいところに気をつける

室内外の気温差が大きいと、血管の拡張や収縮が激しくなります。これを頻繁に繰り返すうちに、いつしか血管が開いたままとなり、赤ら顔になることも。なるべく気温差の少ない環境で生活しましょう。

☆(3)刺激物のとりすぎに注意する

アルコールや刺激の強い香辛料は、毛細血管を拡張させる作用があります。これらを習慣的に摂りすぎると、血管が開くだけでなく血流も滞り、血管内に血液がたまりやすくなります。刺激物のとりすぎに注意しましょう。

☆(4)赤ら顔に効くツボを押す

東洋医学において、赤みの原因は熱とされています。熱は、物理的な熱だけでなく、気の流れや血の滞りによって生じると考えられています。ここでは、熱をとるツボとして代表的な「印堂」、「迎香」、「合谷」についてご紹介します。

・印堂(いんどう)……眉間の中央にあります。

・迎香(げいこう)……左右の小鼻の脇にあります。

・合谷(ごうこく)……万能ツボとしても有名。人差し指と親指の骨が合流するところから、やや人差し指よりにある窪んだところにあります。

・労宮(ろうきゅう)……手を握りしめたときに中指が当たるところにあるツボ。神経の興奮を鎮める効果があるので、赤面症にオススメです。

◇タイプ2:皮膚に原因がある

皮膚自体が炎症を起こして赤くなっていることが原因です。皮膚に炎症を起こす病気はたくさんあるため、あとでくわしく解説しますが、さまざまな肌トラブルも皮膚の炎症を引き起こします。また、まちがったケア方法により、血管が透けて見えてしまい、顔が赤く見えるケースもあります。これは、皮膚が薄くなることが原因です。特に、鼻や頬の皮膚は、毛細血管がたくさん通っているため、皮膚が薄くなるとすぐに透けて見え、赤ら顔に見えます。ほかにも、皮膚が薄い人は、少し血管が広がるだけで、すぐに顔の毛細血管が透けて見えるようになるので、気温の変化などの影響を受けると赤くなりやすいです。

◇【タイプ2】赤ら顔を解消するコツ

☆(1)メイクオフ・洗顔をていねいにする

洗顔のとき、極端に熱いお湯を使っていたり、強い力でこすったりしていないでしょうか。過剰な洗顔は逆効果。また、洗顔ブラシを使っている場合も注意が必要です。メイクオフや洗顔はていねいに行いましょう。

☆(2)スキンケア方法を見直す

水分と油分のバランスが大切です。肌が乾燥しているのに保湿剤を塗らなかったり、脂性肌なのに余計なクリームをつけていると、ドライスキンや毛穴のつまりを引き起こし、肌トラブルへとつながります。

☆(3)バランスのとれた食事を摂る

いわずもがな、野菜はビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富で、健康な皮膚に必要不可欠。積極的に野菜を食べるようにしましょう。また、野菜だけでなく、食事全体の糖質や脂質、タンパク質のバランスも肌に影響します。食事内容が偏らないように意識してください。

☆(4)お通じをととのえる

便秘は、皮膚に老廃物がたまり、ニキビやアトピー性皮膚炎を悪化させます。便秘解消のために、根菜などの食物繊維を含む食品の摂取と、ウォーキングやジョギングなどの運動を行いましょう。

☆(5)皮膚の赤みに効くツボを押す

皮膚の赤みに効くツボを取り入れてみてください。

肩髃(けんぐう)……肩と腕の境目あたり。肩を前から触ったときに少し窪んでいるところです。さまざまな肌トラブルを解消する効果が期待できます。

尺沢(しゃくたく)……肘の内側にある筋の上、真ん中よりやや外側にあります。肌の水分代謝を改善し、たまっている老廃物を排出するデトックス効果があります。

■病気の可能性も……

「タイプ2」で、皮膚に原因がある場合、皮膚が炎症を起こしている可能性があるとお伝えしました。ここでは、具体的にどのような炎症があるのか、チェックしてみましょう。

☆(1)脂漏性皮膚炎

皮脂の分泌が盛んな部位や、こすれやすい部位に赤みが生じます。髪の生え際や鼻の脇、耳のまわりや頭皮だけでなく、顔全体に出ることも。かゆみはないことが多く、あっても一般的に軽いです。ストレスや生活サイクルの乱れ、偏った食事、皮膚にある常在菌の異常な増殖も要因として考えられています。

☆(2)酒さ(しゅさ)

もともとは中年男性に多い病気でしたが、最近では、20歳前後で発症することも増えています。鼻や頬だけの軽い赤みから、顔全体が赤くなり、開いた毛穴がミカンの皮のようになる重度のものまで、程度は個人差があります。原因は、紫外線やストレス、アルコール、ニキビダニなど。ほかにも、皮膚への摩擦や女性ホルモンなどさまざまな説があります。

☆(3)酒さ様皮膚炎

酒さと似た症状なので「酒さ様皮膚炎」と呼ばれていますが、原因は、ステロイド外用剤の長期間連用です。ステロイド外用剤の具体的な使用量や、使用期間は決まっておらず、同じ量・同じ期間で使用しても、なる人とならない人がいます。このため、使う人自身にも何らかの要因があると考えられています。中には化粧ノリがよくなるという理由で、下地目的で使い続けてしまい、結果的に酒さ様皮膚炎になってしまう人がいるので、このような使い方はしないようにしましょう。

☆(4)ニキビ

ニキビは毛穴の炎症のひとつ。ニキビができると、毛穴だけでなくそのまわりにも蔓延し、赤くなります。炎症が続いている間はもちろんのこと、炎症の範囲が大きかったり期間が長いと、ニキビが治りはじめても、赤みが残ってしまいます。また、ニキビは同じところに繰り返しできたり、完全に治る前にほかの場所にできたりするので、結果として持続して顔が赤く見えます。

☆(5)光線過敏性皮膚症

強い紫外線に長時間当たると日焼けしますが、これは誰にでも起こります。そうではなく、ふつうの人に影響がない程度の紫外線であっても、皮膚が過剰に反応をしてしまい、炎症を起こすことを光線過敏性皮膚症と言います。この病気は、症状によって原因が細かくわかれていますが、主に、薬など外からの影響が原因の場合と、遺伝など体質が原因の場合があります。

■まとめ

緊張による赤みや炎症による赤みなど、同じ「赤ら顔」でも、さまざまな原因があるようです。赤ら顔に悩んでいる人は、今回ご紹介した「赤ら顔を解消するコツ」をぜひ試してみてくださいね。もし、赤みが引かない場合は、病院に行って相談してみましょう。

(監修:小澤佑美)

※画像はイメージです

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