読み聞かせのプロ・現役保育士が選んだ0歳&1歳が夢中になる絵本

読み聞かせのプロ・現役保育士が選んだ0歳&1歳が夢中になる絵本

2017年7月7日公開

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言葉のコミュニケーションがとれない0歳や1歳の子どもに、どんな絵本を読んであげたらいいのかわからない……。そんなママ・パパの疑問を解決するべく、現役保育士さんにおすすめの絵本をご紹介いただきました。個性豊かな作品がそろいましたが、子どもたちの喜ぶポイントはどこなのでしょうか。クレディセゾンの育休中のママ社員が、実際にわが子に読み聞かせてみたところ、子どもたちの反応はとてもよかった様子。読み聞かせのプロが選んだ絵本、ぜひ、お子さんのファーストブックにしてみてはいかがでしょうか。
子どもの食育にもつながる!? 食べることがきっと楽しくなる絵本

『おさじさん』

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著者:松谷みよ子(文) 東光寺 啓(絵)
出版社:童心社
文:五十嵐 直子(クレディセゾン 育休中)
9か月の女の子のママ
『いない いない ばあ』などで有名な絵本作家・松谷みよ子さんは、やわらかい言葉使いが特徴で、0歳児の赤ちゃんにも馴染みやすくて大人気。今回は『おさじさん』を9か月の娘と一緒に読みました。

おさじさん(スプーン)が、おいしいものを口に運ぶお手伝いをする物語。おさじさんのおかげで、おいしいおかゆを食べられたうさぎのぼうやは大喜び!

9か月になる娘も離乳食に慣れ始め、最近は食べることが大好き。お皿をつかんだり、スプーンを持ちたがったり、ちょっとずつ「自分で食べたい」という欲求も増えてきました。この絵本をきっかけに、「おさじさんがお手伝いにきたよ~」「あ~ん」「おいしいね~」と、おさじさん(スプーン)の役割や食べる楽しみを伝えることができるなと思いました。

自分で食べたい欲求がこれからもっと出てくるので、「スプーン」ではなく、「おさじさん」と愛着を持って呼んであげることで、おさじ(食器)を大事に使ってくれる娘に成長してくれたら、うれしいです。


保育士さんのおすすめ理由
「やさしい絵と言葉の絵本なので、できればお母さんのおひざでゆっくりと読んでほしいですね。そして食事のときは『○○ちゃんのおさじさんだね』と絵本を思い出して食べられたら、きっと楽しくなりますよ」
食べることが大好きな娘にぴったりな、「おにぎり」のお話

『おにぎりくんがね・・』

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著者:とよた かずひこ(作・絵)
出版社:童心社
文:小林 桂(クレディセゾン 育休中)
7か月の女の子のママ
離乳食が始まる前から、いつも私が食べているおにぎりを横からとってはペロペロしていた娘。食べることが大好きで、興味津々な娘にぴったりな絵本だと思いました。

おにぎりができあがる様子を、「にぎにぎ ぎゅっ ぎゅっ にぎにぎ ぎゅっ ぎゅっ」と表現。言葉の繰り返しがリズミカルで楽しいです。

生後7か月なので、まだまだ言葉の意味はわからないはずなのに、この絵本を手にとっては表紙のおにぎりくんをパンパンたたいて喜んでいます。丸い形が大好きな赤ちゃんにとって、角のない丸いおにぎりくんの絵は心をくすぐるのだと思います。

娘が言葉を理解し始めてからの反応も、いまから楽しみです。

保育士さんのおすすめ理由
「『にぎにぎ ぎゅっぎゅっ』など簡単な言葉なので、0歳児も真似して喜びます。『心配ごむよう』のシーンは、一緒に手をパーにして、繰り返し楽しめる絵本。丸みのあるキャラクターがかわいくて親しみやすいです」
ストーリーもイラストもなぞだらけ? なのに、0歳児には大ウケの不思議な絵本

『もこ もこもこ』

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著者:谷川俊太郎(作) 元永定正絵(絵)
出版社:文研社
文:仲村 亜里沙(クレディセゾン 育休中)
8か月の男の子のママ
息子に読み聞かせする前に自分で読んでみたのですが、最初の印象は……「ナニコレ?」でした(笑)。

カラフルな背景に丸が「もこもこ」と現れ、ふくれあがったらパチンとはじける。ページのなかに説明や物語などが描かれているわけではなく、丸い形が変化する様子を擬音とともに表現されているだけ。大人が見ると、ストーリーもイラストの意味もよくわからない……なのに、なぜか生後8か月の息子には大ウケしました。

読み聞かせしているうちに「もこ」や「にょき」の発音を変えたり、音読に強弱をつけたりと、工夫次第で毎回違った雰囲気になることが判明。大人の私から見て素敵だなと思うところは、色使いやデザインがとても美しく、背景とイラストのコントラストがきれいなところ。子どもの「色彩感覚」も養ってくれるのでは!? という期待もしています。

保育士さんのおすすめ理由
「0・1歳児のなかで不動の人気NO.1絵本です! 大人には『?』でも、子どもたちは何かを感じ大好きになります。何も説明せずイメージの世界を自由に楽しんでほしい1冊です」
いろんな音を言葉とイラストで表現。0歳でもしっかり楽しめます

『がちゃがちゃ どんどん』

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著者:元永定正
出版社:福音館書店
文:瀬戸 陽子(クレディセゾン 育休中)
9か月の女の子のママ
タイトルにある「がちゃがちゃ」「どんどん」といったさまざまな擬音が、イラストで描かれています。たとえば、「とん」という擬音は、弾いたようなイラストで表現。言葉が持つイメージを見事に表していて、ぴったりハマっています! 音を目に見える形にするということを普段の生活ではしないので、大人でも新鮮に楽しめました。

娘に読み聞かせるときは、イラストを一つひとつ指で差しながら読んでいます。娘もイラストを見ながら笑ったり、手をたたいたり触ったりして、とても楽しんでいる様子。とくに好きなのは、「ぐにゃぐにゃ」と「ぷ」の表現。家にあるシリコン製のおもちゃで実際に「ぐにゃぐにゃ」を表して見せたり、「ぷ」のときは、「おならかな? くさいね~!」と言ってみたりして、娘の気がすむまでそのページで遊んでいます。0歳の赤ちゃんでもテンションの上がる一冊です。

保育士さんのおすすめ理由
「『音』が目に見えるように表現されていて、少しおしゃべりができる子たちは『どんどん』『カーン』などを真似して発音しています。『ぐにゃぐにゃ』『ぶわぁ』などを、顔や体で表現しているページもあります」
男の子が大好きな「かんかん」の音にのせて、車や動物が走る、走る

『かん かん かん』

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著者:のむら さやか(文) 川本 幸制(作) 塩田正幸(写真)
出版社:福音館書店
文:向井 有美(クレディセゾン 育休中)
8か月の男の子のママ
「かんかんかん」踏切の音が鳴ると、やってくるのはいろいろな列車たち。おいしそうな食べ物や、車、動物を乗せた列車が、開いたページの左から右へと走っていきます。この絵本はイラストではなく、写真を使用。列車は布や食器など、身近なアイテム写真をコラージュしてつくられているので、大人が見ても発見があって楽しいです。もう少し息子が大きくなったら、「これは〇〇でできているね」というやりとりが始まるかも。

背景が黒一色で暗いせいか、列車がより鮮やかに見えるようで、8か月になる息子は赤やピンクの部分に手を伸ばしていました。電車が登場する直前のページでは、次の電車の先頭が少しだけ見えているので、どんな列車が出てくるのか余計に興味をそそります。いまでは私が「かんかんかん」と言うと息子がにっこりするので、気に入っているようです。

保育士さんのおすすめ理由
「『かんかんかん』という繰り返しの言葉を子どもたちに言うことで、リズムの楽しさを伝えられる絵本です。また『次は何が出てくるかな!?』とページをめくるたびに子どもたちの興味がかきたてられ、車や食べ物など黒い背景に浮かびあがるカラフルな列車がとても素敵です」
子どもの心を掴むのが上手な保育士さんが選んだ絵本は、どれも現役ママに好評のようですね。0歳から1歳の子どもたちには、物語より、擬音などの「音」にふれた絵本がおすすめ。色彩の鮮やかさもポイントかもしれません。まだ言葉を話すことはできませんが、絵本を通してママが口ずさんだオノマトペで、きっと言葉を好きになるはず。心の根っこを育む時期に、たくさん絵本に触れさせてあげてくださいね。

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