子どもの「三大夏風邪」に要注意! 【ママ女医と娘の○○な日常 vol.4】

子どもの「三大夏風邪」に要注意! 【ママ女医と娘の○○な日常 vol.4】

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夏の暑い季節も、子どもたちにとって風邪のリスクは高め。特に「三大夏風邪」には注意したいですね。それぞれの症状からホームケアまで、解説していきます。







記事の著者  

のんびり子育て中のママ女医   HAL

内科医。大学病院研修中にうつ病を発症し、数年間療養生活を経て復帰。その後、病気の間支えてくれた医者の夫と結婚し、娘を出産。現在は田舎で夫、3歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて育児情報・ニュースなどをブログで発信。またTwitterでは、娘との会話や、ほっこりあたたまる育児エピソードも紹介し、注目を集めている。

http://halproject01.blogspot.jp/
https://twitter.com/halproject00
風邪、そしてまた風邪……

娘3歳の幼稚園、先日終業式がありました。

初めての集団生活で、5月以降たくさん風邪をもらい、看病に明け暮れているうちにあっという間に一学期が終わったなあという気分です。そんな終業式の前日、また風邪をもらってきたようで、鼻水ずるずるになって帰ってきました……。

「誰かお風邪の子、いた?」

「んー? Mちゃんがね、げほげほいってたよー」

幸い熱も出ず、鼻水だけでしたので、終業式には無事に参加することができました。後から聞いた話ですが、どうやら他の子たちにもその風邪が蔓延していた様子(Mちゃんだけじゃなかった)。

なにせ、年少組です。手洗いもマスクも咳エチケットも、当然きちんとできるはずもありません。風邪なんかはお互いにうつしあって、強くなっていくしかないんだなあ……。
「三大夏風邪」って? 症状とホームケア、予防法

さて、風邪と言えば寒い時期という印象ですが、夏は夏で「夏風邪」が流行します。そんな夏風邪の中で、「三大夏風邪」として有名なものが3つあります。今回は、症状の簡単な解説とホームケアや予防法などを軽くお話しましょう。

ヘルパンギーナ
38℃を越える高熱が出て、喉の奥に水疱(中に水のたまったブツブツ・水ぶくれ)ができる病気です。水疱が破れると強い痛みが出るので、ご飯や水分をとるのを嫌がることがあり、脱水には特に注意が必要な病気です。熱は大体1〜2日で下がります。
手足口病
文字通り、手、足、口に水疱が出来る病気です。ひざやおしりなどにもできることがあります。熱は出ないことも多く、出ても38℃以下の微熱のことが多いです。
プール熱(咽頭結膜炎)
ヘルパンギーナと手足口病は似たタイプの病気なのですが(原因となるウイルスも共通しています)、夏風邪としてもう一つ挙げられるのがプール熱(咽頭結膜炎)です。プールで感染することが多いので「プール熱」と呼ばれています。

高熱(4〜5日続く事も)、喉の痛み、結膜炎(目の充血、目やに、まぶしがるなどの症状が出ます)というのがこの病気の特徴です。他にも、鼻水や咳といったいわゆる風邪の症状や、下痢や嘔吐といった消化器症状も出ることがあります。

特に注意したい症状
これらの夏風邪はウイルスの病気です。残念ながらこの夏風邪のウイルスをやっつける特別な治療というものはありません。対症療法と言って、熱を下げたり、痛みを減らしたり、症状を和らげる治療をしながら、体がウイルスをやっつけるのを待つことになります。

幸い、重症になることは少なく、ほとんどは自然治癒するのですが、時に髄膜炎や脳炎、心筋炎といった合併症を起こすものもあります。また、喉の痛みが強いため、水分がほとんどとれない時は、脱水の治療が必要になる場合もあります。①水が飲めない時、②高熱が続く時、③ぐったりしている時などは注意が必要です。小児科で診断を受けた際には、どんな症状が出たら再受診した方がいいのか、目安を聞いておくといいですね。
喉が痛い時の食事

喉に痛みが出るため、食事を摂りにくくなることが多いのが、三大夏風邪の困ったところです。特に夏場ですので、怖いのは脱水です。

①こまめに水分を摂らせること、②刺激の少ない柔らかい食べ物を食べさせてあげることが大切です。自分が口内炎や口の中に傷ができた時のことを想像してみてください。食べる時にしみそうなものはなんでしょうか? 熱いもの、味付けの濃いもの、酸っぱいもの、辛いものはしみますね。冷たいものの方が痛みは和らぎます。痛みが強い時は、噛まずに済むような食品を選びましょう。

子どもの様子を見ながら、イオン飲料やプリン、ゼリー、アイス、冷ましたおかゆ、ポタージュやスープ、豆腐など、食べさせてあげてください。
予防は「手洗い」!

これらの夏風邪の困るところは、予防が難しいということです。というのも、症状が治まった後も1ヶ月程度、便などからウイルスが出ます。このため、いつの間にか感染してしまうことが多々あります。子どもに多い夏風邪ですが、看病している大人にも感染しますので注意が必要です。

基本的な予防法は「手洗い」です。ウイルスのついた手で口や目を触ると、感染してしまいます。タオルを共用しないようにすることも大切です。また、便の中にもウイルスがいますので、オムツ替えやトイレの時は特に注意が必要です。トイレの後の手洗いも念入りに!

今年はすでに、あちこちの自治体でこれらの夏風邪の警報が出ています。まだまだ感染が広がることが予想されます。夏は子供の多く集まるレジャー施設に行く機会も多いと思います。特に自分の住んでいる地域で流行している時は、「もしかすると……?」と、予め手洗いなどに気をつけるようにしましょう。

“ずっと一緒”の夏休み

うちの幼稚園に広がったのは、どうやらこの三大夏風邪ではなかったようです。なんとか終業式にはみんな揃って「また2がっき、ばいばい」とご挨拶できた様子。

終業式が終わって帰ってくると、

「あしたはおやすみ? ようちえん?」と娘が言いだしました。

「明日から夏休みだから、幼稚園はずっとお休みだよ」

「じゃあ、ままとずっといっしょ?」

「うん。ずっと一緒」

「わあい! やったー! ままといっしょだ! わあいわあい! ずっとずっといっしょにいてね!」万歳をして、ぴょんぴょん飛び跳ねて喜ぶ娘。

「そ、そんなに嬉しいかな。幼稚園の方が楽しい遊びがたくさんあると思うよ……?」

「いいの。ままがいっしょにいたら、それがいっちばんなの!」

こんなにママとずっと一緒にいるのが嬉しいなんて思ってくれるのも、今だけかもなあ。

長いお休みです。明日からなにをしたらいいか途方に暮れていますが、折角こんなに一緒にいることを喜んでくれる娘がいるんですから、一緒に楽しめることを模索していこうと思います。

暑くなりました。これを読んでくださっている皆さんも、無理せずお体に気をつけて、子どもさんと一緒に夏を楽しんでくださいね。

(HAL)
※記事内の画像はすべてイメージです

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