【医師監修】出産も間近! 妊娠9ヶ月の過ごし方・しておきたいこと

【医師監修】出産も間近! 妊娠9ヶ月の過ごし方・しておきたいこと

Bu facebook
Bu twitter
妊娠9ヶ月になると、ますます大きくなった子宮に内蔵が圧迫され、さまざまなマイナートラブルが起こりやすくなります。ここでは、この時期のお母さんに現れやすい症状や、赤ちゃんの状態、この時期にしておきたいことなどをご紹介していきます。







この記事の監修ドクター

産婦人科専門医 中林稔 先生

日本医科大学卒業。東京大学医学部付属病院で研修後、三井記念病院医長、虎の門病院医長、愛育病院医長を経て現在三楽病院産婦人科長。

診療のみならず、学会・各地講演をはじめとする医学の普及活動を行う傍ら、教育にも幅広く従事しており、2008年には中林助産師学院を共同設立。自ら講師を務め、6年間連続助産師国家試験合格率100%を達成中。

妊娠9ヶ月はどんな時期?

大きくなった子宮に圧迫されてさまざまなマイナートラブルが
妊娠9ヶ月(32~35週)になると、大きくなった子宮がみぞおち辺りまで上がってくるので、さまざまなマイナートラブルが起こりやすくなります。

・胃が圧迫される→胃のむかつき、食欲不振

・心臓や肺が圧迫される→動悸、息切れ

・膀胱が圧迫される→頻尿、尿もれ

・腸が圧迫される→便秘、痔

・下半身の血管が圧迫される→足がつる、むくむ、静脈瘤、足のつけ根が痛む

こうしたマイナートラブルは、生理的な現象なので、ある程度は仕方のないことです。出産後には自然に治まっていくので、今は、無理をせずに疲れたら休むようにし、頑張って乗り切っていきましょう。

出産に備えてお腹の張りがさらに頻繁に
先月に引き続き、体が出産の準備として、ときどき子宮を収縮させるため、頻繁にお腹が張るようになります。しかし、横になって安静にすればすぐ治まるというなら、心配はありません。ただし、安静にしても張りが治まらない、痛みをともなう、出血がある、張りが周期的に規則正しく起こるという場合は、トラブルの可能性があるので、すぐに病院を受診しましょう。

不眠に悩まされる人も
この時期になると、お腹が大きくて仰向けになるのが苦しかったり、精神的な疲れや出産への不安があったりして、夜になかなか寝つけなくなることがあるかもしれません。

眠れない日が続くなら、日中に外に出て気分転換をしたり、ウォーキングをしてみたりするなど、疲れすぎない範囲で体を動かすようにしてみましょう。また、夜に眠れないなら、昼寝で睡眠不足を補ってもよいでしょう。さらに、仰向けが苦しいなら、片膝を曲げて、横向きに寝る「シムスの体位」で寝るのもオススメです。シムスの体位をするときは、脚の間にクッションを挟んだり、抱き枕を使ったりすると、体が安定しやすくなります。
週別の変化をみていこう

妊娠32週目
赤ちゃんの状態
・頭殿長(とうでんちょう:頭のてっぺんからお尻までの長さ)…43~44cm

・体重…1400~2100gくらい

赤ちゃんは、皮下脂肪がだいぶついてきたので、これまで赤みがかった透明をしていた肌が、ピンク色の半透明になってきました。さらに、頭だけでなく体もどんどん成長してきたので、この頃には4頭身になります。

お母さんの変化
子宮がみぞおちの辺りまで上がってきているので、胃が圧迫されて、胃のむかつき、一度にたくさん食べられないなどの症状が現れることが多くなってきます。また、動悸や息切れ、頻尿、尿もれ、便秘、痔など、さまざまなマイナートラブルが増えてくるようになります。
妊娠33週目
赤ちゃんの状態
・頭殿長…44~45cm

・体重…1600~2300gくらい

この頃になると、赤ちゃんは起きているときに目を開き、寝るときに目を閉じるようになります。また、まだ感情と表情は一致していませんが、しかめっ面をしたり、微笑んだり、あくびをしたりと、少しずつ表情も見られるようになってきています。

お母さんの変化
子宮が下半身の血管を圧迫したり、体重が増加していたりすることが原因で、足のつけ根や恥骨辺りが痛くなったり、足がつったりするなど、脚のトラブルに悩まされることが多くなってきます。
妊娠34週目
赤ちゃんの状態
・頭殿長…45~46cm

・体重…1800~2500gくらい

体を一定の状態に保つために、各機能を自動的にコントロールする自律神経が発達し、交感神経と副交感神経のバランスが整ってきたことで、赤ちゃんは、心拍や呼吸の働きが安定してきています。また、赤ちゃんの体の機能で最後に完成する肺の機能ですが、この頃になれば、それも発達してきているので、子宮の外でも出生時の状況によっては生活が可能になります。

お母さんの変化
出産のときは、胎盤がはがれて大量に出血するので、それに備えて、この時期は、お母さんの血液の量が大きく増えます。しかし、赤血球の量は、それほど増えないため、貧血気味なる人が多いかもしれません。貧血が赤ちゃんに直接影響することはありませんが、そのままにしていると、出産の際に貧血が重症化することがあります。

ですから貧血対策のために、鉄分をしっかり摂取しましょう。また、緑茶やウーロン茶に含まれるタンニンという成分には、鉄分の吸収を妨げる作用があります。お茶を飲むときは、食後30分以上してからにしましょう。
妊娠35週目
赤ちゃんの状態
・頭殿長…45~46cm

・体重…1950~2700gくらい

赤ちゃんは、皮下脂肪がずいぶん蓄えられてきたので、体全体がふっくらとしてきました。また、髪の毛や爪も伸びてきています。これから、もう少し身長と体重が増えていきますが、すでに見た目は、新生児とほぼ変わらないくらいになっています。また、肺の機能や体温調節機能がまだ未熟ですが、体のほかの機能は、ほぼ完成しています。

お母さんの変化
大きなお腹が苦しかったり、寝ているときに足がつったり、夜中に尿意で何度も目が覚めたりするなど、不眠に悩まされることが多くなってくるかもしれません。神経がたかぶっていると、なかなか寝付けなくなるので、心地よい音楽を聴いたり、本を読んだり、アロマテラピーを利用したりするなど、寝る前にリラックスできる時間を持つようにしましょう。
妊娠9ヶ月にやっておきたいこと

里帰り出産の人は帰省を
出産が早まる可能性もあるので、里帰り出産をする人は、妊娠9ヶ月のうちに、遅くても妊娠34週頃までには帰省しましょう。妊娠10ヶ月になると、妊婦健診が週に1度のペースになりますが、この時期に帰省すれば、転院先で4〜5回健診が受けられます。ただし、転院のタイミングは、今通っている病院の医師ともよく相談してください。また帰省する際は、体に負担がかからないことが第一なので、できれば旦那さんに付き添ってもらい、短時間で楽に移動できる移動手段を選ぶようにましょう。
呼吸法の練習をしておこう
そろそろ陣痛に向けて、呼吸法の練習をしておきましょう。陣痛のときに、ゆっくりと深く息をすることで、次のような効果が期待できます。

・リラックスできて子宮口がゆるみ、お産が順調に進みやすくなる。

・呼吸に意識を集中することで、痛みが逃したり、気持ちを落ち着けたりできる。

・深く呼吸をすることで血液中の酸素が増え、赤ちゃんに十分な酸素を供給できる。
呼吸法のコツ
(1)背筋を伸ばして座り、お腹を凹ませながら、ゆっくりと長く「ふーっ」と息を吐いていきます。このとき、お腹に力を込めると筋肉が緊張してしまうので、力を加減してください。

(2)息を吐ききったら、力を抜きましょう。そうすれば、無理に息を吸い込もうとしなくても、吐いた分だけ自然に息を吸えます。

関節をやわらかくしておく
股関節の筋肉をやわかくしておくと、産道が広がって、赤ちゃんがスムーズに出てきやすくなります。毎日、次のポーズをとるようにしましょう。
ポーズ1
(1)あぐらをかいて、足裏を合わせます。

(2)そのまま膝の上に手を置き、ゆっくりと膝を押していきます。床にぺたんとつかなくてもいいので、できる範囲で行いましょう。

ポーズ2
(1) あぐらをかいて、片方の足先を両手でつかみます。

(2) 両手の親指を使って、くるぶしの下から土踏まず、親指のつけ根と、ゆっくり指圧していきます。

(3) 反対側の足も同様に行います。

まとめ

妊娠9ヶ月は、動悸や息切れ、胃もたれ、便秘など、マイナートラブルが起こりやすかったり、お腹が重くて動きづらかったりするなど、ストレスを感じがちですが、それもあともう少しの辛抱です。赤ちゃんに会える日を楽しみに、この時期を乗り切っていきましょう。

関連リンク
「葉酸を多く含む食品」の上手な調理法&3つのレシピ | マイナビウーマン
【医師監修】妊娠初期に気をつけること 体の状態・食事・過ごし方 | マイナビウーマン
【医師監修】授乳中の便秘、原因とすぐにできる効果的な解消法 | マイナビウーマン
元のサイトを見る

関連する記事

この記事のキーワード

RANKING
YESTERDAY

WHAT'S CHIENOWA?

staff_pickup