クレディセゾンパパ社員の育休奮闘記。「育児の主役」になって学んだことは?

クレディセゾンパパ社員の育休奮闘記。「育児の主役」になって学んだことは?

2017年9月25日公開

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あなたの友人や職場の仲間に、育休を取得したことがあるパパはいますか? ほとんどの方の回答は「いいえ」なのではないでしょうか。

昨今のイクメンブームもあり、育児に積極的に関わる男性は非常に増えてきています。しかしそれは、あくまでも余暇時間の一部を育児にあて、ママが主体の育児に補助的な役割で参加している場合がほとんどなのではないでしょうか。

一定期間でも、パパ自身が育児の主体者になることは、まだまだ珍しいと思います。そんななか、クレディセゾンのパパ社員が、1か月の育休をとりました。その奮闘と発見の体験記をお届けします。

文:山之内 徹(CHIENOWA)
男性の育休取得率はわずか2%台。パパの1か月奮闘記
「パパの育休取得に賛成ですか? 反対ですか?」と質問をすると、おそらく世の中の大多数は「賛成」と答えると思います。パパに聞いても、「できれば取得してみたい」という答えがほとんどでしょう。しかし実際、厚生労働省の「平成27年度雇用均等基本調査」によれば、男性の育休の取得率はわずか2%台。年々少しずつ上昇してはいるものの、伸び悩んでいます。また、同調査で取得の期間を見てみると、「5日間未満」というごく短期の取得が全体の約60%を占めています。

このように、まだまだパパの育休取得が珍しい世の中で、今回私は1か月間の育休取得にチャレンジしてみました!

筆者と娘(当時1歳1か月)
娘は保育園デビュー、ママは復職、そしてパパは育休! チャレンジへの決意から準備まで
じつは、育休を取ることは、娘が産まれたときから考えていました。自然にそう考えられたのは、娘が産まれた前年に、当時の上司が育休を1か月取得したのを見ていたから。ご自身のお子さんが保育園に入るタイミングでした。その様子を間近で見て、「パパが育休をとることって、普通のことなんだな」と感じられたのです。

ママの復職のために子どもは保育園に行き始めるものの、はじめのうちは慣れないので不安もあります。また、最初の1週間前後は「慣らし保育」といって、午前中だけなど短い時間での保育。そのため、このタイミングでパパが育休を取って、つきっきりで子どもの面倒を見られるメリットは大きいです。ママの負担を軽減しながら、家族で協力して、大きな変化を迎えた生活を整えていくことができます。なので、私も漠然と「自分も同じタイミングで育休を取ろう」と考えていました。

私の場合、当時の上司の育休取得を通じて、職場の同僚が仕事の効率を見直すきっかけになったり、上司から部下への権限委譲の促進につながったりするのを経験していたのも大きかったです。「育休は職場の成長に効果がある」と感じることができたので、自分のときも「迷惑になる」とは思わずに、前向きな気持ちで準備することができました。当時の上司がつないでくれたバトンを途切れさせてはいけない、という使命感も若干感じていたように思います。

保育園に通い始めたころの娘
また、小さな娘は「保育園」という社会へのデビューを、妻は復職という大きなチャレンジをそれぞれ頑張るのに、自分だけがいままでと同じ生活を続ける……というのはカッコ悪いなとも感じていました。家族みんなで、大きな変化にチャレンジしよう! と、自分なりに取得の意義を感じていました。

育休の申請について上司に話したのは保育園が決まってからなので、取得の約2か月前でした。しかし、子どもが産まれたときから「春に育休を取得したい」という希望は伝えていたので、特に驚かれもせず、スケジュール調整や仕事の引継ぎについてスムーズに話をすることができました。

むしろ不安だったのは、家庭の引継ぎ。産まれてから約1年間、一日中娘と二人きりで生活したことは一度もありませんでした。また、保育園への登園、ごはんの準備(娘&大人の分)、二人でお風呂など、未経験のことや苦手なことが多すぎて、失敗して娘にケガでもさせないかが一番不安でした。なので、取得前には妻とのミーティングを何度も行い、わからないことは全部質問して、確認しながら準備を進めていきました。会社の仕事とコツは同じです(笑)。

近くの公園にピクニックへ
掃除、洗濯、苦手な料理……。「できないことだらけ」に向き合う日々
私の育休期間の前半は「慣らし保育」期間中で、午前中までの保育でした。正直、「子どもを預かってもらっているあいだ、少し時間に余裕があるかな♪」なんて甘いことを考えていたのですが、実際は娘を預けたらすぐ家に帰り、掃除や洗濯、夕飯の準備に追われ、あっという間にお迎えの時間。娘が帰ってきてからも、お昼寝やおやつの準備などなど、分刻みのスケジュールをこなす毎日でした。

1日のなかで、特に苦戦したのが料理でした。もともとあまり得意ではなかったので、効率的に買いものや準備ができず、最初は非常に時間がかかってしまいました。また、できあがりの分量がなかなかイメージできないため、冷蔵庫に微妙な量の在庫が多数発生していました……。しかし、「DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)」という料理の動画レシピアプリを活用し始めてからは、楽しみながら挑戦できるようになりました。少しうまくなると、もっとやってみたいと思うようになり、最後は積極的に料理をしていましたし、育休が終わったいまも、土日のどちらかは夕飯を作るようにしています。

娘のごはんも作れるようになりました!
育休の後半は、保育時間が夕方までになったことと、自分のわずかばかりの成長により、少し余裕も生まれました(コーヒー1杯くらいは、ワイドショーを見ながら飲めたかな)。

そんな目の回るような毎日でしたが、仕事を離れて感じたことも多くありました。自分が住む街にたくさんのお店があることに気づいたり、テレビのワイドショーで昨今のお茶の間の興味・関心を新鮮に感じることができたり、平日の日中、自分がいかに会社にこもっていたかをとても意識させられました。会社は社会とつながる場所だと思っていましたが、見方によっては社会から遮断された閉鎖的な場所ともいえるかもしれないと考えるようになりました。
パパだって育児の主役。濃密な1か月が教えてくれたこと
1か月の育休は、あっという間に終了しました。この期間を通じて、自分には大事な役割があることをあらためて認識しました。それは自分が、「娘を育てる主体者」であるということ。そんな当たり前のことですが、1か月間育児の主役を務めることで、強く感じることができました。

育児を夫婦で協力してやっていくための大前提は「両者が対等に育児における役割を果たせること」だと思います。仕事や生活のバランスを夫婦で柔軟に変更して対応していくことは、これからの夫婦の機能として男女両者に求められることだと思います。

また、仕事以外の場所に自分の役割を認識することは、「自己肯定力」を高めることにもつながります。自分には多くの役割があり、関わる多くのメンバーを支えていかなければいけないと感じることで、何事にも強い気持ちで積極的に取り組んでいけるのだと思います。

育児に対する考え方は夫婦によってさまざまです。子どもの健やかな成長を願う限り、どれも正解だと思います。ただし、考え方を作るのは経験です。育児は期間限定のミッションではありますが、夫婦にとって、家族にとって非常に重要なこと。だからこそ、積極的に多くの経験を得て、そのうえで自分の考えをまとめてもいいのではないでしょうか。その観点から、私はほかのパパにも育休取得をおすすめしたいと思っています。わずかな日数でも、育児の主体者になることで、初めて感じられることがあると思います。

私のチャレンジに協力してくれた上司、同僚には本当に感謝しています。娘が大きくなったときには、「お父さんはあなたが小さいときに育休を取ったんだよ」と話してみたいと思っています。そのときには「当たり前じゃん!!」と娘から返事がくる世の中になっているのでしょうか? この記事を読んで、バトンをつないでくれる仲間が1人でも増えてくれたらうれしいです。
プロフィール

山之内 徹(やまのうち とおる)
クレディセゾン労働組合 中央執行委員(専従)。2007年入社後、東関東支社、東海支社を経て2014年9月より現職。総合労働条件の向上や職場環境改善、風土醸成に向けて活動を推進中。2017年4月から5月に育休を取得。1歳3か月の女の子のパパ。

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