産後の抜け毛がひどい! 家でできる簡単ケアは?【産後の不調 #1】

産後の抜け毛がひどい! 家でできる簡単ケアは?【産後の不調 #1】

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産後、多くのママが悩まされる、抜け毛の問題。急にごっそり抜けるようになると心配になりますよね。今回は、漢方美容家・毛髪診断士など多くの肩書きを持ち、美のスペシャリストである、余慶さんに産後の抜け毛対策について聞いてみました。







この記事を執筆した専門家

美容コンサルタント&韓方(はんばん)薬膳料理専門家

 余慶尚美さん

セラピストとしてリンパドレナージュサロン「Flow」を主宰後、美容コンサルタントとして活躍中。韓国にて、日本人初の「大韓薬膳料理専門家」として認定され、

2017年8月には、薬膳おやつ「補巡排(ほじゅんはい)なつめチップス」をプロデュース、新しい東洋のスーパーフードとして大きな注目を集めている。
https://ameblo.jp/yokeinaoko/
産後、ママの悩みあるある CASE.1

そもそも、産後の抜け毛のメカニズムは?

まずは、産後の抜け毛のメカニズムから覚えていきましょう。

産後の抜け毛は、ズバリ、「ホルモンの乱れ」が原因です。大きく分けると女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)と分けられ、産後の抜け毛は、その急激な増加と減少が起因しています。

普段ならばこれらの女性ホルモン、排卵前・排卵後と交互にどちらかが優位な働きをしているのが普通ですが、妊娠すると、両者の分泌量がいつもより増加していきます。そうなることで妊婦の母胎は守られ安全な出産につながるのですが、出産が終わると、これらの女性ホルモンを大量に必要とすることはなくなるため、元の状態に戻そうと急激に減少し、結果、通常よりもホルモン量が下回ってしまうことさえもあるのです。その変化の高低差にカラダはついていけず、さまざまな不調が現れやすくなるのです。そのひとつが「抜け毛」です。

毛髪についても、女性ホルモンのエストロゲンは毛の成長を促し、そして、一方のプロゲステロンにも育毛を維持する働きがあります。けれども出産後、それらが一気に減少した結果、毛の成長が止まり、毛のサイクルのひとつである「髪の毛が抜ける時期」が一斉に訪れ、大量に髪が抜けてしまうというのが通常の「出産後の抜け毛」のメカニズムです。なので、仕方ないとここまでは諦め、これから新しい髪の毛が生えてくるまでの休憩期間、およそ2~3ヶ月間の皆さんの在り方がその後の回復についてとっても大事な時期になってきます。また、一定の期間が経てばホルモンバランスは元に戻りますので、その元に戻す時間も皆さん次第なのです。

出産後の生活習慣も抜け毛の原因

抜け毛はホルモンバランスの乱れだけでなく、産後の生活習慣の変化も大きく起因しています。これらを改善するだけでもホルモンバランスが整えられるのと同時に、抜け毛後のリカバリーにも大きく影響を与えるでしょう。

また、私が専門とする漢方では、髪のことを「血余(けつよ)」といい、全身の血が満たされ、そして体の隅々を巡ることで、髪の健康にもつながるということを端的に表現しています。頭皮に血を巡らすことは、育毛に直接働きかける、もっとも大事なポイントです。ただ、産後のママは主に2つのライフスタイルの急激な変化により、ホルモンバランスの乱れに加え、自律神経のバランスが乱れ、頭皮に充分な栄養(血)が行き渡っていないのが現状です。

①子育てのストレス+睡眠時間の減少、質の悪化

②食生活の乱れ+授乳中の栄養不足+産後のダイエット
忙しいママも大丈夫! 家でできる簡単ケア

ここからは時間がないママでも簡単にできる知恵をご紹介します。まずは、①子育てのストレス+睡眠時間の減少、質の悪化の解決から始めていきましょう。

ストレスを感じ睡眠時間が減少したり質が悪くなると、呼吸も浅くなりがち。また交感神経が優位になり、常に脳が興奮した状態になり疲れが取れにくくなります。したがって眠りの質を上げ、リラックスすることがポイントです。そうすることでストレスの緩和、睡眠の質の向上にもつながります。また、毛細血管の血流も改善されますので、結果、ホルモンバランスの乱れが改善され、育毛へもいい影響を与えてくれます。
目を閉じる
目を閉じて視覚からの情報を遮断するだけでも、脳は休まります。さらに余裕があったら深呼吸をしてみましょう。鼻から吸い、口から細ーく、長―く、ゆっくりと吐いていきます。「吐く」ことに意識することでリラックスにつながり、瞬時にリセットができます。

耳を引っ張る

耳たぶ、耳横、耳上と大体3ヶ所くらいに分け、それぞれを軽くつまみ、じんわりと耳を引っ張ってみましょう。頭皮への血流が一気に改善され、結果リラックスにつながります。また洗髪の際に必ず頭皮を動かすように洗うと、頭皮の血流が改善されやすくなります。
頭頂部を押す

頭頂部の中央、両耳の上端を結ぶ線と眉間の中央から延ばした線が交わる点は、東洋医学(漢方)では「百会(ひゃくえ)」というツボになり、全身のエネルギーをもととなる「気」(元気や営気などの「気」)が合流する大事な場所とされています。百会を強く圧すことで(慣れてきたら、お箸やペンなどの尖っていない方の先でもOK)疲れや全身の倦怠感を改善することができます。
肩回し
腕をだらっとおろし、リラックスした状態で肩を外側(背中側)にまわしていきます。その際に肩甲骨同士を寄せるイメージで回すことで脊柱(背中の真ん中)まわりの筋肉もほぐれます。脊柱周り、特に背中上は(ブラジャーの線から上)、自律神経があり、消化機能を司る内臓のツボも集中しています。ここは交感神経が優位になると、凝り固まりやすくなります。

※脊柱周りの筋肉をほぐすには、湯船につかり、背中の筋肉を温めることが一番おすすめです。余裕がないママたちは、肩回しをこまめにしてください。その際、必ずリラックスした状態で、肩甲骨を寄せながら脊柱周りの筋肉をほぐすイメージで行ってくださいね。

ここでご紹介したそれぞれ4つの動作は、自律神経のバランスを整えたり、頭皮への血流を促すことに大変効果的です。ちょっとしたスキマ時間を使って、ぜひ実践してみてください。
食生活から改善しよう!

次は、時間も余裕もなくて、どうしても食生活が乱れがちなママのために毎日摂ってほしい作りおきを紹介します。髪=血余に働きかける、「血」にいい薬膳常備食と女性ホルモンアップにいいお茶の2メニューです。②食生活の乱れ+授乳中の栄養不足をサポートしていきます。

作りおき 常備薬膳食 【黒豆+黒ゴマ+(黒砂糖)】

薬膳において「黒」食材は、生殖機能を高めホルモンバランスを整えたり、血液を増やし血の巡りを良くする働きが兼ね備わっているものが多いのが特徴です。その代表格が、「黒ゴマ」と「黒豆」。

黒ゴマは、末梢血管の血流を改善し、血液増加や体力増強に効果的であり、また、白髪予防の代表的な薬膳食材でもあります。一方、黒豆は「黒い大豆」として、血液をサラサラにし血流改善に効果的で増血作用もあります。黒ゴマも黒豆も、薬膳では、アンチエイジング食材の代表格であり、まさに健やか髪を育毛するのにふさわしいのです。

これらを1・1の割合で、ミル(コーヒーミルなど)で挽いて粉末にし、冷蔵庫に保管すれば終わり。毎日、ティースプーン一杯分、サプリメント代わりにそのまま食べてもいいし、(口の中の水分が失われて食べにくい場合は、)豆乳や牛乳に混ぜて飲むのもおすすめです。十分甘味はありますが、さらに甘味が欲しい方は、あらかじめ同じ黒食材の「黒糖」と一緒に挽いてもOKです。

黒糖も疲労回復や子宮を温める効果があり、また血液の循環を改善する働きもあります。ただし最近の黒糖は加工黒糖がほとんどなので、純黒糖をチョイスするようにしましょう。
ちょっと一息の「フェンネル茶」

産後のママにおススメなのが、スパイシーな甘い香りが特徴的なフェンネル(ウイキョウ)のお茶です。消化を促進し、食欲不振を改善するだけでなく、お腹を温める作用もあります。また、女性ホルモン様作用があるので、抜け毛で悩んでいるママにぴったり!!(特に高齢出産でエストロゲンの分泌が減っている方におすすめ)また、母乳の分泌促進にも大変効果的です。
まとめ
今回ご紹介したものは、どれも簡単に実践できるものばかりです。産後の抜け毛から元の健康的な髪を取り戻すためにも、そして美髪をキープするのにもおすすめなので、ぜひ気軽に試してくださいね。

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