読み聞かせのプロ・現役保育士がおすすめ。イヤイヤ期の2歳児がハマる絵本

読み聞かせのプロ・現役保育士がおすすめ。イヤイヤ期の2歳児がハマる絵本

2017年8月31日公開

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言葉をどんどん覚えて、自立心も旺盛になってくる2歳児。イヤイヤ期ともいわれる難しい時期の子どもたちと絵本を楽しむには、どんなものを選べば良いのでしょうか。前回好評だった「読み聞かせのプロ・現役保育士が選んだ0歳&1歳が夢中になる絵本」に続き、今回は2歳の子どもにおすすめの絵本をご紹介いただきました。

0、1歳向けとは少し変わって、ストーリー性があり、愛くるしいキャラクターが登場する絵本がそろいました。2歳の子を持つクレディセゾンのママ社員が読み聞かせをしたところ、子どもたちは大興奮! 絵本をきっかけに、親子のコミュニケーションも広がったようです。絵本の世界に浸る子どもたちのエピソードを、ぜひ次の絵本選びの参考にしてみてください。
イヤイヤ期にも、「ごめんなさい」の大切さを教えられる

『ごめんやさい』

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著者:わたなべ あや(絵) 窪田 愛(文・企画編集)
出版社:ひかりのくに
文:阪口 里美(クレディセゾン 東京支社)
2歳の男の子のママ
最近イヤイヤ真っ盛りの2歳の息子……少しでも「ごめんね」を身近に感じてもらえたらと、この絵本を読み聞かせました。表紙に描かれたたくさんの野菜を見て、早くも目を輝かせた息子の第一声は「おべんとばこ!!」。大好きな野菜たちが描かれていたことでとても食いつきが良く、表紙を開く前から想像力を掻き立てられたようです。

さっそく息子はおひざの上に自らスタンバイ、めちゃくちゃ急かされる母……。ページをめくるごとに出てくる野菜たちを指さして「なすさん! だいこんさん! 黄色いピーマンさん!」と大喜び。しばらく読み聞かせどころではないくらいの興奮っぷりでした。読み終わったあとも、「もう1回!」と何度もリクエストされるほど、お気に入りの様子。

物語の内容は、さまざまな野菜たちが日常のいろんなシチュエーションのなかで「ごめんなさい」の大切さを学ぶものです。読み聞かせの際は、ただ本文を読み上げるだけでなく、子どもに「あ、順番を守ってないね。こりゃダメだ」「お友達のものを壊しちゃったね、あちゃ~、謝らなきゃ~」と2歳の息子にもわかりやすいように囁いてみました。また、絵本のなかで何度も出てくる野菜たちの「ごめんやさい!」「いいよー」のやり取りを、その都度息子と「せーの」で一緒に言ってみました。

すると絵本を読んだあと、言うことを聞かず私に怒られた息子が、なんと、「ごめんやさい!」と言ってくれたんです! ちゃんと絵本から学んでくれたんだと、息子の成長にとても喜びを感じたと同時に、私も怒るのを控えよう……と思いました。

保育士さんおすすめの理由
「かわいい野菜たちのやりとりにほっこりする絵本です。『ごめんね』と言われてもなかなか「いいよ」と言えない2歳児に『あっ、やさしいね。いいよーだって』と読み聞かせると、子ども同士のケンカのときに『ごめんね』『いいよー』がスムーズになっているような……気がします」
たくさんの動物たちが登場。お風呂の楽しさが伝わる一冊

『もりのおふろ』

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著者:西村 敏雄
出版社:福音館書店
文:鈴木 さち恵(クレディセゾン アフィニティ営業1部)
2歳の男の子のママ
この絵本では、森の奥にある大きな一つのお風呂に、いろいろな動物たちが次々にやってきます。新しい動物たちがやって来るたびに、背中をごしごし洗いっこしていくと、お風呂の周りはまるで動物園のように。洗い終わったら一斉にお湯を「じゃっぱーん」とかぶり、みんなで湯船へ「ざっぱーん」と浸かります。こちらまで、お湯に浸かっているかのように気持ち良くなる一冊です。

たくさんの動物が出てくるたびに楽しそうにするわが子は、この絵本で「ひつじさん」と「ロバさん」を新しく覚えました。何度か読み聞かせていくと、次のページを想像できるのか、絵本のなかの動物を自分の手で、ごしごし、洗ってあげていました。そして、読み聞かせの途中で私の背中に回り、ごしごしのまねっこをしてくれました。

今度お風呂で背中を洗いっこしよう! という気づきを与えてくれました。親子の絆が深まる一冊だと思います。

保育士さんおすすめの理由
「ごっこ遊びやまねっこ遊びが好きな2歳児にはぴったりの絵本です。保育園の発表会では、みんなが好きな動物になって劇をします。お家ではぜひ、お風呂で背中の洗いっこをしてほしいですね。『あ~、ごくらくごくらく』ときっと思いますよ」
子どもが思わず真似したくなる「どいてよ、へびくん」

『どいてよへびくん』

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著者:五味 太郎
出版社:偕成社
文:樽井 法子(クレディセゾン ソリューション営業部)
2歳7か月の男の子のママ
女の子が遊ぼうとするたびに、巨大なへびくんが大きなからだで邪魔をしてしまうこのお話。途中まで、出てくるフレーズは「どいてよへびくん」だけ。いつも邪魔をするへびくんに、女の子はずっとしかめ面ですが、ある理由からラストにだけ「どかないでね」と言います。思わずママもほっこりしてしまう物語です。

感情込めて読み聞かせをしたら、息子は大喜びでした。0、1歳のころはケラケラと笑うだけでしたが、2歳になったいまは、「どいてよ、へびくん」と繰り返し真似をするように。とても気に入っているようで、朝、保育園へ行く前に「どいてよ、へびくん」と言って絵本を読んでほしいとリクエストしてくれます。

部屋の片づけをしていたとき、どんな反応をするのだろうと試しに息子に「どいてよ」と言ってみました。しかし、はにかみながらその場を動かない息子。まるで絵本のへびくんのようです。「そっか、へびくんは女の子の近くにいたいのね」と絵本のワンシーンと息子の姿を重ね合わせてしまいました(笑)。

「ママのそばにいてくれるのも、あとどれくらいなのだろう」とちょっぴり切ない気持ちになると同時に、そばにいてくれる時間を大切にしなきゃと思わせてくれた一冊でした。

保育士さんおすすめの理由
「へびくんみたいな子、クラスに一人はいます。そしてだんだん目がつり上がって『どいてよ』の声が大きくなっていく女の子も思い浮かびます。『○○ちゃんみたいだね』と言いながら読むと、ちょっぴり照れくさそうなやんちゃくんが笑っています」
読めば読むほど癖になる。怖いけど愛らしいワニと独特の擬音語がたまらない!

『わにわにのおふろ』

972
著者:小風 さち(文) 山口 マオ(絵)
出版社:福音館書店
文:黒尾 裕子(クレディセゾン ソリューション営業部)
2歳の女の子のママ
「わにわに」は、大好きなお風呂を満喫します。お湯をはって、おもちゃで遊び、からだを洗って、最後に湯船で温まり、からだをふいてお風呂場から出ていきます。

最初に絵本を手にしたときは、「ワニの目がリアルでちょっと怖い」と思いました。が、おもちゃで遊んだり、シャワーをマイクにノリノリで歌を歌ったりするわにわには、読み進めるにつれて愛くるしく見えてくる、不思議な魅力があります。さらには、タオルでからだをふく音が「ぐにっぐにっ、ぐなっぐなっ」と表現されるなど、独特の擬音も癖になります。最初はイマイチ反応が薄かった娘も、いまでは自分で本棚から持ってきて、絵本のなかのわにわにと一緒に「オーイエー!」と歌うようになりました。

お風呂に入る前に読むと、子どもとのお風呂の時間が楽しめると思います。

保育士さんおすすめの理由
「『わにわにシリーズ」としていろいろな絵本が出ています。どれもちょっと怖そうなわにわにくんの日常が淡々と描かれているのですが、わにわにの好きなものや擬音がおかしくて癖になる絵本です。わにわにの動きをまねしたくなる子もいます」
好きなくだものが出てくると大喜び。初めてのくだものにも出会える絵本

『くだものだもの』

972
著者:石津 ちひろ(文) 山村 浩二(絵)
出版社:福音館書店
文:渡邉 仁美(クレディセゾン 産休中)
2歳6か月の男の子のママ
食べ物のなかでも、くだものが大好きな息子。表紙を見ただけで、大好きなくだものが描かれているので大興奮! たくさんのくだものの名前を一つずつ「いちごだよ! パイナップルだよ!」などと読み上げていき、なかなか表紙をめくれません。

物語は、いろいろなくだものたちが海水浴に出かけるというストーリー。「かいすいよくにはいかないスイカ」「バナナはなんばん? ななばんよ!」など、とても語呂のいい文章が魅力です。子どもが自分でも読みやすいので、言葉が発達してくる2歳児にはもってこいの絵本だと思います。

また、パパイヤやすももなど、普段なかなか食卓に並ばないくだものも登場するので、色や形から新しいくだものの名前を学ぶことができました。順番を数える場面などもあり、「何番目だと思う? 数えてみようか」と一緒に考えながら読み進めていくこともできます。

読み終えてからも、「もう一回!」とせがまれるほど、息子のお気に入りの絵本になりました。カラフルなくだものがたくさん出てくるので、もう少し月齢が低いお子さんにも幅広く楽しんでもらえる絵本ではないかと思います。

保育士さんおすすめの理由
「ことば遊びのような文とかわいい絵で、小さい子は喜びます。大きくなると絵の細部にも意味があることに気づくようになり、また違う楽しみ方が出てきます。海水浴に行かないと言っていたスイカはどうなるかな……」
読み聞かせをした子どもたちは、絵本を通して新しい言葉を覚えたり、数を数えたり、「ごめんなさい」が言えるようになったりと、楽しみながらたくさんのことを学んでいるようです。子どもたちの好奇心を刺激し、想像力を育む絵本を、どうぞ親子で楽しんでみてくださいね。

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