耳のくさい穴って何? 専門医に聞く「耳瘻孔」の正体とは

耳のくさい穴って何? 専門医に聞く「耳瘻孔」の正体とは

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みなさんは、耳のまわりにできることのあるくさい穴「耳瘻孔(じろうこう)」の存在をご存知ですか? なんとこの「耳瘻孔」、生まれつき2~3%の人が持っているらしいのです! もし自分にも穴があったら……? ニオイを押さえるセルフケアはあるの? そんな未知の存在「耳瘻孔」について、耳鼻咽喉科医の渡邊千寿子先生にお話を聞きました。

■「耳のくさい穴(耳瘻孔)」の正体Q&A

Q1.耳瘻孔とはなんですか?

耳瘻孔は、耳の奇形のひとつで、主に耳の前あたりの位置に開いている穴のことを指します。耳瘻孔は先天性のもので、2~3%の人が持って生まれると言われています。その穴の中は袋状になっており、それが膿んだり、炎症を起こしたりすることで悪臭が発生してしまう恐れがあります。それが「くさい穴」と呼ばれる原因です。

しかし、耳瘻孔を持っていても、ほとんどの人が無症状。実際に病院を訪れ治療を受けているという人は、耳瘻孔がある人のうちでも10%程度というのが実態です。

Q2.耳瘻孔ができる原因って?

耳瘻孔はすべて先天性のもので、遺伝が関係していると言われています。なので、生まれたときにそういった穴がなければ、一生できることはありません。逆にそのような素因がある人は、今は無症状でも今後発症する 可能性が考えられます。無症状のものが発症する原因としては、外的刺激が加わることがあげられます。たとえば、穴が気になってよく触っていた、髪をとかすときにいつもブラシが当たるなど、頻繁に刺激が与えられること。発症してしまった人も、このようなことを繰り返すと、ますます悪化してニオイもきつくなってしまうので、穴には触れないようにしましょう。

Q3.耳瘻孔は放置しておいても大丈夫?

無症状でしたら、放置していて問題ありません。汁が出てきた、ニオイが気になるなど、症状がある人は早めに病院にかかることをオススメします。セルフケアは、逆にひどくなってしまう可能性があるので、しないほうがいいですね。

手術して袋ごと摘出するという人もいますが、抗生物質を内服して治す人がほとんどです。中の膿を出して、抗生物質が入った軟膏を塗れば、ある程度ニオイは抑えられます。穴が塞がるわけではないですが、無症状になるので、手術をする人はほとんどいないでしょう。

抗生物質で治療をするときに気をつけてほしいのが、もらった薬は途中でやめずにすべて飲み切るということ。抗生物質を5日分もらったのに、2日目に治ったからといって飲むのをやめてしまうと、耐性ができてしまい、治るものも治らなくなってしまいます。薬は出された分飲むようにして、最後の最後までしっかり菌をやっつけましょう。

■まとめ

先生曰く、自分に耳瘻孔があることに気がついていない人も多いのだとか。これを期に、今一度鏡でチェックしてみてくださいね。

(監修:渡邊千寿子、文:石部千晶/六識)

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