子育てと仕事の両立に悩んだ経験から、食育×共育サービスの会社を設立【100人100色】

子育てと仕事の両立に悩んだ経験から、食育×共育サービスの会社を設立【100人100色】

経営者、33歳、既婚

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いろんな女性の働く・暮らすを知ること『100人100色』 Vol.56

それぞれの立場、個々の考え方によって「働く」ことへのスタンスは異なります。正解なんてありません。
「100人100色」では、100人の「働く女性」に登場いただき、等身大の姿を語っていただきます。年齢、環境、キャリア全ての背景が異なる人たちの100とおりの『想いや生き方』の中に、きっとあなた自身にとってのヒントが見えてくるはずです。

今回ご紹介するのは、東京都豊島区在住の会社経営者城梨沙さん(33)です。フリーランスのキャリアカウンセラー・講師として働きながら子どもを育て、会社を設立。子育てと仕事の両立に悩んだ自身の経験を活かして、子育て家庭向けの料理支援サービス・ES(エス)キッチンを立ち上げました。3歳の女の子を育てながら会社経営にチャレンジする城さんの意気込みと仕事への思い、日々の生活について語っていただきました。
城さんのこれまでのキャリアを教えてください。
新卒で入社をした人材紹介会社を3年半(25歳)で結婚と同時に辞め、夫の転勤で1年間オーストラリアに住んでいました。

帰国後、26歳からフリーランスのキャリアカウンセラー・講師として仕事を始めました。27歳で、一緒に仕事をしていたパートナーが株式会社エスキャリアを設立。同時に執行役員に就任し、大学や専門学校でのキャリア支援、企業での採用支援、研修講師など、さまざまな人のキャリアに関わる仕事をしてきました。

30歳で第一子を出産。育休も産休もないフリーランスにとって、仕事復帰のタイミングは非常に悩む問題ですが、私は1ヵ月半という早さで仕事に復帰しました。自分自身の育児の経験から、キャリアの支援だけではなく、ライフ支援も必要だと感じ、32歳の時にエスキャリアグループとして、株式会社エスキャリア・ライフエージェンシーを設立。子育て家庭向けに、「食育×共育」支援のES(エス)キッチンというサービスを1月にリリースしました。
現在、娘は3歳になり、夫と育児・家事を分担しながら、自分らしい働き方・育児を私自身も実践中です。

女子大のキャリアの授業で講義を行う。
これまでにぶつかった壁はありますか?
困難とか壁とか、ネガティブに物事をとらえることは少ないのですが、あえて挙げるとしたら、フリーランス7年目に入ると同時に会社を設立したことです。
26歳からフリーランスとして、自分の身を削って稼ぐということをやってきました。
子供を産む前は、自分の知識やスキル、時間を使えるだけ使って、色々な仕事を受けて、経験を得てきました。しかし出産後は、自分自身でスケジュールが調整でき、子育てとの両立がしやすいという反面、どうしても子ども中心のスケジュール調整になるため、受けられる仕事を選択していくことになります。今まで全力で仕事をしてきた自分にとっては、消化不良を感じることでもありました。
また、できる仕事を絞っていくと、自分一人がそこで価値を出せる限界も感じるようになりました。出産後2年間は、そんなモヤモヤした気持ちも感じながら、日々目の前の仕事と育児でいっぱいいっぱいで、ただ時間が流れていました。
しかし出産して3年目を迎えるタイミングで、子育ても大変な時期を一つ乗り越え、フリーランスから会社経営へ舵を切ろうと決断。私自身が子育てと仕事を両立する中で一番大変だと感じていた毎日の料理支援をしようと、ES(エス)キッチンを立ち上げました。
これまでで一番忘れられない仕事のエピソードをお聞かせください。
2016年のゴールデンウィークに、仕事仲間と1週間タイ・ベトナムに視察に行ったことです。現地で働く同世代の経営者の方々はもちろん、長期インターンシップで現地で働く大学生たちと交流したことが、大きな刺激となりました。現地で頑張る人たちのエネルギーに感化され、自分ももっとチャレンジしようと思い、会社を作ろうと決意が固まった一週間でもありました。そこから5ヵ月で会社を設立してES(エス)キッチンをスタートしたので、私にとって大きな転機となる出来事でした。

ベトナム視察で、現地の日本人女性たちとのワークショップ。
あなたにとって「働くこと」とはどういうことですか?
ありきたりかもしれませんが「誰かの役に立つ」「社会の役に立つ」ことそして、「次世代(未来)に繋ぐ」ことだと考えています。

30歳で出産してから、自分の欲というのもがほとんどなくなりました。私は社長になりたかったわけでもなく、お金持ちになりたいわけでもなく、自分(会社)が関わることで、どれだけ人の役に立てるか、純粋にそれだけを考えています。
たとえば今「1億円が手に入ります!」って言われたら、確実にES(エス)キッチンに全部投資します(笑)。ES(エス)キッチンを立ち上げた背景もそうですが、自分の子どもたちの世代が、明るく選択肢を選べる社会になって欲しく、そのために自分ができることは何だろうと考えた結果の行動でした。会社も子どもを産んだのと同じだと思っています。産み、育てていき、次世代(未来)を繋ぐ役割ができたらと思います。
働いている時のあなたを「色」にたとえると?
太陽のような光の色でしょうか……。家族にとっても、会社のメンバーや、ES(エス)キッチンの食育サポーターさん、お客様にとっても、自分はそんな存在でいたいなという理想も込めて……。

太陽というのは、人や生き物がイキイキ生きていく上で必要不可欠な存在だと思うんです。なので、私は、家族が毎日イキイキ過ごせるように光を当てる存在でありたいですし、ES(エス)キッチンにとっては、食育サポーターさんたちが得意な料理を通して輝き、お客様もそれで幸せに過ごせるようになったりと、私自身が目立つのではなく、私の周りの人がどんどん輝くための、光を発し続けていける存在でありたいと思っています。

自分がこうなりたいという欲はあまりなく、まずは、ES(エス)キッチンを通して、毎日育児や子育ての両立で大変な家庭を少しでも楽にしてあげられたら嬉しいです。そして、未来の子供たちが、子供を産み育てることが、楽しみになるような、そんな社会にしていきたいと思っています。そのために、必要なことは全力でやりたいと思っていますし、私もまだまだ人間としても母としても未熟であることは毎日痛感しているので、色々な経験を通して、私自身も成長していけたらと思っています。
プライベートについてお聞かせください。現在のお住まいはどんなところですか?
豊島区池袋のそばに住んでいます。私の仕事は都内が中心で、夫は埼玉が勤務地のため、お互いの通勤に便利な場所ということでこのエリアを選びました。
私は板橋区出身で、池袋を中心にずっと生活をしており、実家にも帰りやすい場所としても、この地域を選びました。飲食店街や商店街もあり、食に困らないのも魅力です。
日課や習慣にしていることはありますか?
朝、起きたらすぐにお風呂につかることです。毎日はさすがに難しいのですが、静かにお風呂につかり、今日の予定を頭で確認したり、やりたいことを考えたりと、これから始まる慌ただしさの前の一人時間はとても貴重で、一日のスタートのスイッチにもなっています。夜もお風呂につかりますが、疲れがどっと出る瞬間で、あまり頭が動きません。でも朝は逆に脳も元気で、前向きな思考も生まれてくるので、できるだけこの時間を取るようにしています。
あなたなりの息抜きやストレス発散の方法を教えてください。
極力、子どもと22時頃には寝てしまうことです。夜はどうしても疲れて思考が働かないし、効率も落ちるので、思い切って寝てしまいます。そうすると、次の日もたくさん寝たから頑張ろう!とエネルギーがわいてきます。私の場合、寝不足が一番ストレスになるので、睡眠がストレスの発散です。
今後、あなたがこうありたいと思う姿はありますか?
先ほど申し上げた通り、自分がこうなりたいという欲はあまりありません。
まずは、ES(エス)キッチンを通して、毎日育児や子育ての両立で大変な家庭を少しでも楽にしてあげられたら嬉しいです。そして未来の子どもたちが、子どもを産み育てることが楽しみになるような、そんな社会にしていきたいと思っています。
そのために、必要なことは全力でやりたいと思っています。私もまだまだ人間としても母としても未熟であることは毎日痛感しているので、いろいろな経験を通して成長していけたらと思っています。
あなたの生活の中でのこだわりや、お気に入りについて教えてください。
エスキャリアのオフィスのそばに明治神宮があります。会社の設立日や年始など、節目に必ず役員やメンバーでお参りにいくようにしています。天気のいい日はオフィスに行く前に散歩で行くこともあり、私にとっても会社にとっても、パワースポットになっています。

役員たちと明治神宮に参拝。
幸せだと思う時間や瞬間はどんなときですか?
保育園のお迎えです。3歳の娘は、私の顔を見るなり、満面の笑みを浮かべて、胸に飛び込んできてくれます。娘を抱きしめるその瞬間が、一日の疲れも吹っ飛び、たまらなく幸せな瞬間です。そして保育園から自宅に帰る道では、一緒に手を繋ぎながら、今日は保育園で何をしたか、一生懸命話してくれるのを聞いていると心がとても温かくなります。こうして胸に飛び込んできてくれるのも、手を繋いで色々お話してくれるのも、数年以内で終わってしまうかと思うと、一日一日のふれあいを大切にしたいなと心の底から感じています。

家族との沖縄旅行で。
自分の人生で一番大切にしていることはなんですか?
家族が幸せであるかどうかです。
私は今回会社を創ると決意した時、自分に決めたことがあります。

①家族が幸せであること
②新しい事業は、関わる人すべてが、幸せと思うサービスにすること
③無理をしない
④忙しくしない
⑤目先の利益に飛びつかない
⑥他人の評価軸で生きない
⑦自分らしさを大切にする

この7つがあります。
一番に大切なのが、家族です。私がやりたいことをして、一番身近な家族が不幸になることだけは私自身が一番望んでいません。 まだまだ決して理想的なバランスにはなっていませんが、これだけはブレないように、仕事も家庭も両立していきたいと思っています。
家事と仕事の両立に悩んだご自身の経験から、家庭の料理をサポートするサービスの立ち上げを決意した城さん。「まだまだES(エス)キッチンのサービスをリリースしたばかりで、決して使いやすいサービスになっているとは言えません。もっともっとご家庭で使っていただくためには、やらなければいけないことが、山のようにあります。まずは、コツコツ地道に、できるところからやっていくつもりです」と、これからの意気込みを語ってくれました。子育てがもっと楽しく、もっと快適になるようにと願う城さんのチャレンジは、未来の子育てを変えてくれそうな新しい可能性に満ちています。

いろんな女性の働く・暮らすを知ること 『100人100色』は、SAISON CHIENOWAとケノコトとの共同記事です。
いろんな女性の働く・暮らすを知ること『100人100色』
過去の記事はこちら

「日常の食のコト」で暮らしを楽しくするライフスタイルマガジン
ケノコト
http://kenokoto.jp/
城さんのお仕事関連のサイトはこちら
ES(エス)キッチン
http://es-lifeagency.co.jp/

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