パパ歴12年・片桐仁にインタビュー「子育てのタイムリミットは迫ってる」

パパ歴12年・片桐仁にインタビュー「子育てのタイムリミットは迫ってる」

2児のパパでもある片桐仁さん(ラーメンズ)インタビュー。等身大で飾らない片桐家の子育て術とは?

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コントユニット「ラーメンズ」として人気を博し、最近では個性派俳優として舞台やドラマ、バラエティー番組などで活躍されている片桐仁さん。そして、デビュー間もない頃から創作し続けてきた粘土作品を展示した『ギリ展』や、子ども雑誌での連載をまとめた著書『親子でねんど道』を発売するなど、アーティストとしての一面も注目を集めています。

さまざまな分野で才能を発揮し続けている片桐さんは、現在12歳と5歳の男の子を持つパパでもあります。息子さんたちは、パパの影響もあってか感性豊かに育っているようです。そこで今回は、ご自身の幼少時代のエピソードなどを交えつつ、片桐家の子育てについてお話を伺いました。手探りながらも育児と向き合う様子は、同年代の子を持つパパやママたちには共感できることばかり。等身大で飾らない、片桐仁さん流の子育て術とは?

取材・文:石本真樹 撮影:田中一人
プロフィール

片桐仁(かたぎり じん)
1973年生まれ、埼玉県出身。多摩美術大学在学中に小林賢太郎とともに、コントユニット、ラーメンズを結成。以後、舞台、テレビなどを中心に活躍中。近年では映画『アイアムアヒーロー』、テレビドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』などに出演し、俳優としても活動している。1999年より、粘土を用いた造形作家活動を始め、2016年から個展「ギリ展」を全国のイオンモールで開催。いままでに2万人以上を動員。4/28からはイオンモール高岡にて開催される。プライベートでは、2003年に結婚。現在は2人の男の子のパパ。著書には、親子出演をした『親子でねんど道』(白泉社)がある。
「親としてこうしなきゃ」という緊張感があったので、子育てに悩んでいた時期もありました。
—今日は12歳と5歳の息子さんを持つ片桐さんの子育てについてのお話を伺えればと思っています。

片桐:皆さんの参考になることをぼくがお話できるでしょうか(笑)。父親になって12年ですが、ただ年月が経っているだけで……。

—では、この12年を振り返ってみていかがですか?

片桐:早かったです。バタバタとすぎていったというか。1人目のときはプレッシャーもあって、「親としてこうしなきゃいけない」という緊張感がありました。礼儀正しくさせなきゃいけないとか、これができなきゃダメなんじゃないかとか悩みましたね。だんだん慣れてきて、2人目はもう少しおおらかに子育てできるようになりました。

—もともと子どもは好きだったんですか?

片桐:好きとか苦手とかいうより、子どもに全然興味がなかったんですよ。実は結婚して1年もしないうちに子どもを授かったので、父親になるという心の準備もできていなくて。でも長男が生まれる直前に千原兄弟のせいじさんと映画の現場でご一緒して、今度子どもが産まれるという話をしたら、「産まれて来たらもう父親やからな。なるしかないんや!」と言われたんです。「なんだこの人!」と思いながらも(笑)、「そうだなあ」と妙に納得しました。

—芸人の先輩であり、父親の先輩でもあるせいじさんなりの激励かもしれませんね(笑)。

片桐:ぼくはもう妊娠中からテンパってましたから。妊娠9、10か月のお腹の膨らみってすごいじゃないですか! 「まだいくか!」みたいな(笑)。核家族で育ったので身近に妊婦さんがいたこともないですし。うちの母親も、嫁さんの母親も出産したころの経験なんてとっくに忘れていたので、出産のときは助産師さんだけが頼りでした。父親としての自覚が芽生え始めたのは、子どもが産まれてにっちもさっちもいかなくなってからでしたね。

—お子さんの出産には立ち会ったのでしょうか?

片桐:長男は立ち会えましたが、次男のときは舞台の稽古中に産まれたので立ち会えなかったんですよ。次男が産まれたのは東日本大震災直後の2011年3月15日。嫁さんが自分でタクシーを呼んで、長男を連れて産婦人科に行って、1時間半くらいで産まれたんです。

そのときに、「もう(頭が)出てる! なんでこんなになるまで来なかったんですか!」と言われたらしいんですけど、震災直後の世間の空気や、これからどうなってしまうのかということに気が向いていて、痛みに鈍感になっていたというか。しかも長男のときに難産だったので、よっぽど痛くならない限り産まれないと思い込んでいたみたいで。

状況がわからないままついて行った長男は、テレビのクイズ番組を見ながら、「お母さん、答え何だと思う?」と聞いて、「それどころじゃない」と言われながらも、しっかり立ち会っていたようです(笑)。
実は「父親になったから、仕事を頑張ろう」とはあまり思えませんでした。
—ご長男が産まれたのは片桐さんが30歳のころですよね。父親としての自覚が芽生え、仕事に対する気持ちにも変化があったのでしょうか?

片桐:実はそんな気持ちにはあまりならなかったんです……。というのも、それまでは「ラーメンズ」としてお笑いだけをやっていたのが、長男が産まれたのと同時に俳優業が始まって、仕事自体が自然と変化していった時期だったので。だから自分自身で「父親になったから仕事を頑張ろう」とは思えなかったというか。

—でも、いまではお笑いはもちろん、ドラマや舞台などに数多く出演され、俳優としても活躍されていますよね。

片桐:お笑いも俳優も、自分の実体験を反映できる仕事なので、子どもが産まれたことによって幅は広がったかもしれません。単純に父親の役が来たときにイメージはしやすいですし。でも中身は昔から何も変わっていないんですけど(笑)。

そもそも、ぼくは嫁さんと結婚するまで長らく彼女もいなかったので、ずっと独身でいるだろうなと思っていたんです。結婚も、一緒に住むことにしたときに周りから「(同棲するなら)結婚しなさい」と促されたからという経緯があって(笑)。でも、結婚する前の人生を考えると、仕事の幅も広がりましたし、楽しみ方も増えたのかなとは思います。

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