サイボウズ×楽天×クレディセゾンの女性社員が語る、自分にぴったりのワークライフバランスの見つけ方

サイボウズ×楽天×クレディセゾンの女性社員が語る、自分にぴったりのワークライフバランスの見つけ方

2015年11月17日公開

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子育てをしながら仕事をしやすい環境を自分で整えるのも大事だと思いますね。(サイボウズ・山口)
―永山さんはこれから、結婚や出産を視野に入れた働き方をされていくと思いますが、今の時点で気になっていることなどありますか?

永山(楽天):実は、最近ずっと考えていることがありまして。山口さんは産休前と復帰後で職種は変わりました?

山口(サイボウズ):第一子のときは変わりましたね。産休前はホームページを運営したり、販促物を作ったりするクリエイティブのチームでマネジメントをやっていて、復職後は製品のプロモーションを担当することになったので、部署は同じでしたけど仕事内容は変わりました。

永山(楽天):私は今、営業先を持ってお客様とやり取りしているんですけど、たとえば時短勤務で17時に帰ってしまったら、お客様に迷惑をかけてしまうかもという不安があって。今から新しいことを覚えて、もし将来産休に入ったとしても、スムーズに復職できる環境を整えたほうがいいのかな? という焦りがあるんです。
山口(サイボウズ):サイボウズの場合は、基本的に同じ部署での復職になります。そして、復職前の面談で復職後にどんな働き方をしたいか? から聞かれるんです。私の場合は「子育てが落ち着くまではライフ重視で時短勤務で働きたい」「業務内容は製品プロモーションに関わる仕事がしたい」という希望を出しました。中には、「月〜金のフルタイムで在宅勤務をしたい」という希望を出した後輩もいますよ。その後輩は実際に今そういう働き方をしています。本人の希望を聞きつつ、会社側で必要としているポジションや業務と調整してくれます。

永山(楽天):なるほど……。

―永山さんは、もし産休を取った場合、同じ仕事に復職したいですか?

永山(楽天):今は正直難しいかなと思っています。私の上長が育休から復帰して、17時に子どものお迎えのために帰るんですけど、帰宅後すぐにパソコンを立ち上げているのがわかるんですよ。子どもを育てながら、家でもみんなからの問い合わせに対応していて。そんな生活が私にできるのかという不安を身近で感じているので、できれば17時までに終わる内勤のほうがいいのかなと思ってしまうんです。

山口(サイボウズ):私の経験では、子どもを育てながら仕事をするとなると、どうしても諦めなければいけない部分は必ず出てくると思うんです。私も永山さんに考えが近くて、どちらかというと今は子どものほうに比重を置いています。でもそのバランスは人それぞれだと思いますし、サイボウズには子どもが大きくなってから、またフロントの営業マンに戻った女性もいますよ。

栗田(クレディセゾン):私は仕事を優先したいタイプなんですけど、先輩から「産まれたら変わるかもよ」と言われているんです。ライフイベントに応じていろんな優先順位が変わっていくのも、楽しみではあります。

山口(サイボウズ):仕事に全力投球する人は、子育てをサポートしてくれる人を身近にしっかり準備しているイメージがありますね。たとえば実家の近くに引っ越して両親に協力してもらったり、ベビーシッターと契約したり、それこそさっき話題に挙がった「AsMama」や「ファミリーサポート」のようなサービスを活用してもいいですし。優先順位をつけるのではなく、どちらも全力で取り組むためには、子育ても仕事もしやすい環境を自分で整えるのも大事なんじゃないかなと思いますね。
母親になったからといって、自分を犠牲にしなくてもいいし、もっと自分のことを大事にしてもいいと思う。(サイボウズ・山口)
永山(楽天):あともう1つ聞きたいことがあって。結婚や出産をする前に、やっておけば良かったなと思ったことはありますか?

山口(サイボウズ):私は23歳で結婚したんですけど、子どもができたのが10年後だったんですよ。実は子どもがあんまり好きじゃなくて(笑)。でも、年齢的なリミットを考えたときに、産んでみたいなと思ったんです。それで産んでみたら、思いのほか子どもってかわいかったという結果になって。

栗田(クレディセゾン):そういう気持ちの変化もあるんですね(笑)。

山口(サイボウズ):そういう意味では、もっと遅くに結婚しても良かったなというのはありますね。なぜかというと、仕事に没頭し始めたのが、サイボウズに入ってからなんです。それまでは商社のいわゆるOLで、派遣のときもそんな熱中して仕事をしていたわけではなくて、かといって専業主婦になるほど日中やる趣味もなく。だったら仕事をしていたほうが楽しいし、知らない土地で知り合いもできるし。それでサイボウズに入って、ようやく仕事に没頭できるようになったときに、子どもを産まなきゃと思う年齢になってしまって。
―遅くに子どもを産むつもりなら、それまでにバリバリ働いておいたほうがいい?

山口(サイボウズ):私が上の子を産んだときのサイボウズは35歳前後で第一子を産んだ人が多いんですけど、今では新卒で入って、3年目くらいに子どもを産む人もいるんです。まとめて3年くらい産休・育休を取って、2人目を産んで、20代のうちに復職する。そのほうが復職後のキャリアが長くて、しかも途中で途切れないんですよ。私はグループのマネージャーになったときに妊娠が発覚したのですが、キャリアを考えるならちょっと惜しいことをしたなという気持ちもあります。
―ここまでお話をうかがった中でも、改めて女性には結婚や出産をはじめとするさまざまなライフイベントが控えていると感じます。その中で、より自分らしさを活かしながら、長く働き続けるために、明日からでもできる心構えはありますか?

山口(サイボウズ):やっぱり長く働いていくなら、ある程度の計画は立てておいたほうがいいと思います。それと、母親になったからといって、自分を犠牲にしなくてもいいし、もっと自分のことを大事にしてもいいと思う。本当に非常事態のときや、大事な局面ではどうしたって子ども優先になるのだから、平常時はことさら自分を犠牲にせず、今まで通りでいいんだなと考えるようにしています。
―自分にストレスをかけないように?

山口(サイボウズ):そうですね。仕事のほうも、今はもしかしたら「もうちょっと長い時間働いてほしい」と思われているかもしれない。でも、働き続けていく中で後輩たちが子育てのど真ん中に来たときに、助けてあげられるときが来るんじゃないかと思っているんです。「今はごめんね」と思うところもありますけど、あと5年もすれば少し時間の余裕があるだろうし、育児をしてきた先輩ママとしても力になれることがあるんじゃないかなと。それに「時短」というと育児を思い浮かべますけど、育児が終わったら、その先は親の介護が待っているかもしれない。会社で長く働き続けるということは、人生で起きるさまざまな局面をそこで迎えるということなので、気負いすぎずに長い目で見るようにしたいですね。

栗田(クレディセゾン):山口さんのお話を聞いて、気持ちが楽になりました。

永山(楽天):私も育児と仕事のどちらかを優先して、どちらかを犠牲にしなきゃいけないのかと思っていたのですが、「漠然と両立する」ことができるのかもしれないというのが発見でした。

山口(サイボウズ):働きながら子どもを育ててみて、自分のキャパシティーは自然と増えていくものだと知りました。自分の限界値を100と捉えて、育児と仕事を60:40にしようと思っていたのが、実際はどっちも50以上の力でやれていたり。もちろん意識して頑張っている部分もありますけど、気づいたらできるようになっていることもありますしね。あと私にとって新しい発見だったのが、子育ては大変なこともたくさんありますけど、楽しいことのほうが断然多いんです。だから、あんまり気負いすぎずにやっていけるといいなと思います。
育児と仕事の両立——肉体的にも精神的にも大変であることは間違いないと思いますが、漠然と不安を抱えるよりも、どうすれば楽しんで向き合えるかを考えることが大切なのではないかと感じた座談会でした。両立のスタイルは人それぞれですが、自分に合った会社制度や民間サービスを見つけることはもちろん、経験者の話を聞くだけでも、ヒントがたくさん得られるのではないかと思います。特にサイボウズ山口さんの「後輩たちが子育てのど真ん中に来たときに、助けてあげられるときが来るんじゃないか」という話は、心の負担をグッと軽くしてくれる考え方で、とても印象的でした。

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