アスペルガーの娘が肌身離さずぬいぐるみを持つのはなぜ?

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お友だちよりも“ぬいぐるみ”と遊ぶ方が幸せ!?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017007250

アスペルガーの娘は、幼い頃からぬいぐるみが大好きでした。いろんな経験をしてもらおうと、幼い頃はよく水族館や動物園などに連れていったのですが、娘のお目当てはお土産屋さんのぬいぐるみ。今日はどの子をお家に連れて帰ろう?と考えている時が一番たのしい時間なのです。

「どこか行きたいところはある?」とたずねると、「水族館には入らなくていいから、水族館を出たところのお土産屋さんに連れて行って。あのお店にどうしても連れて帰りたかったのに諦めたぬいぐるみがいるの」とねだられることもしょっちゅうでした。

お友達と遊ぶより、ぬいぐるみと遊んでいる時の方がリラックスしていたり、怒られた時にぬいぐるみを抱きしめて気持ちを落ち着けようとしていたりする姿を見ていると、娘にとってぬいぐるみが必要不可欠な存在であることがよくわかります。

娘にとって大切なものは、私にとっても大切なもの。

一緒にお店をまわって、「どの子が一番かわいい顔をしているか」「どのぬいぐるみが一番手ざわりがいいか」娘にぴったりとくる子を探す旅に、私も楽しみながらつき合っています。

ぬいぐるみ専用の箱を用意してみたり、すぐにその時に必要なぬいぐるみを出せるようにハンモックを吊るしてそこに並べてみたり、あれこれ収納を工夫しているうちに、ふと素朴な疑問が湧いてきました。

どうして娘はこんなにぬいぐるみが好きなんだろう?

娘は心を落ち着かせる安心グッズとして、いつも手ざわりの良いハンドタオルを持ち歩いていますが、ぬいぐるみにはそれとはまた別の安心感があるのでしょうか?

当たり前になり過ぎて何とも思わなくなっていた「ぬいぐるみと戯れる娘」について、ゆっくり考えてみました。

娘にとって“ぬいぐるみ”とはいったい?

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まず、娘がどんな時にぬいぐるみを必要としているのかを観察してみることにしました。

私に叱られて寝室にこもっている時には、いろんなぬいぐるみがひっぱり出されています。弟とケンカして「クールダウンしてくる!」という時にも、ぬいぐるみを抱きしめていることが多く、素直に私に甘えられない時には「ママ、このくまのぬいぐるみの声をしてくれる?」とお願いをしてきます。

「ねえ、ねえ、〇〇ちゃん、どうしてそんな悲しい顔をしているの?なにか辛いことがあったの?」と声を変えてぬいぐるみを動かしながら娘に話しかけると、「あのね、今日こんなことがあったの。くまちゃんはどう思う?」と、打ち明けにくいことも話してくれたりします。

怖いお話を読んでしまって眠れない夜にも、娘のそばにはいつもぬいぐるみが寄り添っています。こうしてみると、ネガティブな感情で心を埋めつくされてしまった時に助けてくれる存在であることは間違いがなさそうです。

しかし、楽しそうな話し声に誘われて部屋をのぞいてみると、娘がぬいぐるみのお世話をしていたり、病気になったぬいぐるみを看病していたりします。ぬいぐるみ専用のお布団を作ってあげたり、ブラッシングをしてお手入れをしたりもしていますので、ネガティブな感情を吐き出すための道具というわけではなく、とても大切な存在なのだということがわかります。

おそらく、変化に対応することが苦手な娘にとって、いつも同じ表情で自分を迎えてくれるぬいぐるみというのは、とても安心できる相手なのだと思います。

“変わらずにいてくれる”存在のありがたさ

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小学校4年生になった娘は、1年生の息子を私が膝に乗せているだけで嫉妬して半泣きになる程、母である私のことを求めてくれています。しかし、私は「親は神ではなく感情を持った生身の人間である」をモットーに子育てをしていますので、当然、疲れていて機嫌の悪いこともあれば、「お願いだから今は話しかけないで!」というオーラを出している時もあります。

なるべく子どもの意に添うように暮らしてはいますが、娘が受け入れてほしい時に私に余裕がなく、受け止めきれない時があるのです。

ぬいぐるみは、そんな時に黙って娘を受け入れてくれる存在なのではないでしょうか。

ぬいぐるみは、娘を拒否しません。否定もしませんし、無理に励ますこともありません。いつも同じ表情をしていますが、見る側の気分によって、いかようにも受け取ることができますから、娘が悲しいときには心配そうに、楽しく遊んでいる時には嬉しそうに、ただただ娘に寄り添ってくれているのです。

その柔らかな存在に、これまで娘はどれほど助けられてきたことでしょう。ぬいぐるみを抱きしめることによって傷ついた自分自身を抱きしめ、少しずつ心を回復させて安心感を得ることができる。

娘にとってぬいぐるみが必要不可欠である理由が、ようやくわかった気がします。

それぞれに合った安心グッズを見つけよう

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発達障害を抱える子どもたちは、計り知れないほどの不安を抱えている場合があります。感覚過敏によって心が消耗してしまっていたり、自己肯定感の低さゆえに何気ない一言に傷ついてしまったり。

そんな時に心を癒してくれる安心グッズが1つでもあれば、ゆっくりと心を回復させる手助けになってくれることだと思います。

娘にとってはぬいぐるみが安心グッズになっていますが、同じように自閉症スペクトラムと診断されている息子の安心グッズは、まだ見つかっていません。

心が疲れた時には、私に抱っこをせがむか、三角すわりをして自分の殻に閉じこもってしまうことしかできないのです。いつか息子にも安心グッズが見つかればいいなと思うのですが、こればかりは他人が勧めて受け入れるようなものでもないので、気長に合うものが見つかるのを待っています。

とはいえ、どんどん体も大きくなってくる息子をいつまでも抱っこし続けるわけにもいきません。カチャカチャとボタンを押して数をかぞえる数取器や、扇風機のボタンなどの操作が好きな息子なので、今話題の「ハンドスピナー」や、ポケットに入るぐらいの小さなボタンに興味を持ってくれるかもしれません。さりげなく息子の目に付くところに置いてみて、安心グッズに出会えるチャンスを多く作れたらと思っています。

あなたのお子さまにとって、心を癒してくれる安心グッズは何ですか?皆さんで共有して、さまざまなグッズを試すことができればいいですね。

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